2大アドベンチャーゲームの人気キャラクターが夢の共演

 レベルファイブとカプコンのコラボレーション作品『レイトン教授VS逆転裁判』。『レイトン教授』シリーズから考古学者のエルシャール・レイトン、『逆転裁判』シリーズから弁護士の成歩堂龍一という、ふたりの人気キャラクターがタッグを組んで、“書かれた物語が現実になる”という不思議な町の謎と、魔女裁判に挑む! そんな夢のコラボレーションが実現した同作のプレイレポートをお届けします。

ナゾを解明! “アドベンチャーパート”

 ゲームを始めるとまず、“レイトンパート”(アドベンチャーパート)と“裁判パート”のどちらをプレイするかを選択することになります。ここはひとつ、ナゾを解きながら物語を進めていくレイトンパート(アドベンチャーパート)からスタート! 
 プレイアブル版では、激しい雷雨のために研究室で足止めを食らったレイトンとルークのコミカルなやりとりから始まります。嵐が通りすぎるのを待つため、研究室にあるナゾを解くことに。タッチペンのスライド操作で、上画面の虫メガネを動かしながら部屋のあちこちを調べると、卓上のティーセットやソファなど、いろいろなところでちょっとしたコメントが見られたりするのも本作のこだわり。今回も小粋なコメントが随所に散りばめられているので要チェックです。ちなみに、ナゾを解くためのヒントを見られる“ひらめきコイン”が手に入る場所では、虫メガネがキラキラ光るのでひらめきコインは集めやすそう!

 レイトンに言われるままに本棚を調べると、早速ひとつ目のナゾ“魔女のナゾ”が出題されました。内容はあみだくじを使ったナゾで、4色の線を消しながら黒い魔女と白い魔女をそれぞれのお城に導いてあげるというもの。1問目らしい可愛らしくかつわかりやすいナゾだけど……徹夜明けの頭ではまったく思考できずナゾが解ける気配ナシ。でも安心! なぜなら、さっきゲットしたひらめきコインがございます! 従来のシリーズ通り、ひらめきコインを使えば最大で4つまでのヒントをゲット可能。ちなみに4つめのスペシャルヒントを見るには、ひらめきコインを2つ消費しなければならないが、プレイアブル版ではある程度ひらめきコインが用意されているので徹夜開けの皆さんも安心ですよ!

 なお、今回の試遊では“魔女のナゾ”と“捕らわれたマホーネ”というふたつのナゾに挑めますが、ふたつ目のナゾに登場するマホーネという女の子が、本作のキーパーソンでもあります。彼女は、なんでも魔女に追われているらしく、嵐の晩に教授の元に助けを求めてやって来た女性。物語も、魔女(っぽい魔物!?)に捕らわれてしまった彼女を救出に向かった教授たちが、窮地から脱出できるか!? ……といった、このあとの展開が気になるところで終了します。
 そう言えば、最後までいつもの『レイトン教授』シリーズだったなあなどと思いつつも……まだ、慌ててはいけない、おつぎは裁判パートへ!!

『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_01
『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_02

異議あり! “裁判パート”

 裁判パートでは、異国の地ロンドンで法廷に立つ成歩堂にスポットがあたり、法廷バトルにチャレンジすることに。本作ではこのように、アドベンチャーパートと裁判パートを交互に進めていきます。
 今回成歩堂が弁護することになった女性は、なんと先ほども登場したマホーネ。ところが、“裁判パート”で登場した彼女はまるで別人のように、生気がなくて様子もおかしい。なんでも彼女は客船に忍び込み、あるものを盗んだあげく船員に暴行を加えたらしい。気になるファースト法廷バトルは、そんな彼女を捕らえたユトリノ・ガードナーという警備員を証人として尋問することになります。

 法廷バトルの基本的な進めかたは従来と同じ。まずは証人の話をひと通り聞き、その証言内容に潜む“ムジュン”を見つけ出し、ゆさぶりをかけたり証拠品をつきつけて、真実を導き出していきます。本作ではさらに、裁判パートでもひらめきコインで、ヒントが得られるようになっているので超便利! ひらめきコインを使うと、証言にムジュンがある場所などでは、“つきつけよう”や“ゆさぶろう”といったガイドが表示されるのです! これは推理ゲームが苦手なユーザーも、徹夜明けのユーザーも安心ですね。

 さて、ひらめきコインを使いつつユトリノを追い詰めたところで大団円と思いきや、ここでまさかのレイトンが英国紳士的にスマートに登場! そしてふたり並んで、例のキメポーズ! ちなみにレイトンは、ミスター・ナルホドーの晴れ姿を見に来たとのことですが……。今回のプレイヤブルでは明かされなかったが、ふたりがどのようにして知り合ったのかは気になるところ!

『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_03
『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_04

挿入アニメーションも見逃せない!

 さて本作の見どころとして注目したいのが、物語の要所要所に挿入されるアニメパート。ボイスキャストの熱演も相まって、ぐいぐい物語に引き込まれてしまうこと間違いなしです。しかも本作ではなんと、裁判パートにもアニメが登場するのです。アニメーションとして動く成歩堂や真宵を堪能できるのは今回が初! ちなみにキャストは、映画『逆転裁判』と同じく成歩堂を成宮寛貴さん、真宵を桐谷美玲さんが演じているところも要チェックです。なお、今回試遊機としてはニンテンドー3DS LLが用意されているので、大画面でアニメを堪能することができ、臨場感もたっぷり!

 最後に試遊を終えての印象としては、『レイトン教授』シリーズ、『逆転裁判』シリーズという、時代背景もキャラクタータッチも異なる2作品の物語とキャラクターが、違和感なくひとつの世界を織りなしているということ。今回のプレイアブル出展ではふたりの初対面のシーンややりとりは深く描かれていなかったけれど、英国紳士なレイトンと、正義の常識人成歩堂がどんな物語を織りなし、その運命が交差していくのか……ナゾが解明する2012年11月29日まで待てそうもありません!

『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_05
『レイトン教授VS逆転裁判』プレイリポート【TGS 2012】_06

レイトン教授VS逆転裁判
メーカー レベルファイブ
対応機種 3DSニンテンドー3DS
発売日 2012年11月29日
価格 5980円[税込]
ジャンル アドベンチャー