何が起こるか分からない恐怖

 2012年9月20日より開催されている東京ゲームショウ2012。ここでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンブースでプレイアブル出展されている『サイレントヒル ブック オブ メモリーズ』のプレイリポートをお届けする。

 ジリジリと襲いかかる恐怖と、独自の世界観で高い評価を獲得し、日本だけでなく海外にも多くのファンを持つホラーゲームシリーズ『サイレントヒル』。本作はその最新作となる。まず最初にキャラクターを作成。今回はデフォルトの男性キャラでプレイスタートした。オープニングのデモシーンが終わると、1本道の通路に出て、エリアを探索可能に。最初に入った部屋には木材とナイフが手に入った。本作では両手に武器をそれぞれセットし、△ボタンで右手、□ボタンで左手に持った武器で攻撃が行える。なお、銃を使うには弾が必要なほか、両手で持つ武器もあるようだ。部屋に入ると、いきなり獣型と人型のクリーチャーが出現!(最初は何が何だかわからなくて、近づいて攻撃を食らってしまった)。手に持っている木材で数回攻撃すると、クリーチャーたちを倒せたが、すでにドキドキ。まだ始まったばかりなのに、この後、どんなクリーチャーが待ち構えているかと思うと、なかなか先へ進む気になれない……。

ステージの隅々を調べて謎を解く

 本作は敵と戦うだけの大味なゲームではない。たとえば、引き出しのついているオブジェクトを調べることで、武器や回復アイテムのほか、謎を解くためのアイテムを入手できることがある。道中には鍵の掛かっている扉がところどころにあり、ステージ中で手に入れた鍵を使うことで先へと進めるという仕組み。このほかに、怪しい仕掛けやギミックが用意されている場所もあるため、ステージ中を隅々まで調べなければ謎を解くことはできないのだ。
 試遊版とはいえ、今回探索したステージにもかなりの数の部屋が用意されており、すべて回りきる前に試遊時間が終了となってしまった。じつは、あとでメーカー広報さんに話を聞いたところ、この先にはボスが待っているらしいのだが、「試遊時間内にはまずたどり着けない」とのこと。つぎつぎと襲い掛かってくるクリーチャーだけでも怖いのに、この先にもっと恐ろしいボスが待っているなんて……。さらなる恐怖を味わうのは、製品版でのお楽しみに取っておくことにしよう(強がり)。

 ちなみに、本作は従来のシングルプレイに加えて、シリーズ初となる最大4人でのマルチプレイが楽しめるという。これまでのシリーズ作品では、ひとりで頭を悩ませながら謎を解き、恐怖を感じながらプレイしていたのが、本作では協力して敵を倒したり、謎を解いたりできるというわけ。いっしょにプレイしている全員で恐怖や達成感を共有できそうだ。ブースでは、マルチプレイを体験することはできなかったが、多人数での協力プレイが『サイレントヒル』にどのような新しい風を送り込んでくれるのか。今後も注目したい。

忍びよる新たな恐怖……『サイレントヒル ブック オブ メモリーズ』プレイリポート【TGS 2012】_01
忍びよる新たな恐怖……『サイレントヒル ブック オブ メモリーズ』プレイリポート【TGS 2012】_02
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