もはや恒例? "初級"、"中級"、"上級"の3クエストがプレイ可能

注目度ナンバー・ワン!! 『モンスターハンター4』最速プレイリポート!【TGS 2012】_03

 東京ゲームショウ2012のビジネスデイ初日、『モンスターハンター4』の体験版をプレイするために、今年も多くの人が整理券を求めて並んでいる。そんな注目度の高いカプコンブースの『モンスターハンター4』は、毎回恒例となりつつある"初級"、"中級"、"上級"の3クエストが用意されている。さっそくプレイしてみたので、その内容をお伝えしよう!

 初級クエストは、ドスジャギィ討伐<小型肉食モンスター、ジャギィを統率するドスジャギィを討伐せよ>。ドスジャギィは、体格はそれほど大きくなく、受けるダメージも低めだったので、操作や武器の扱いに慣れながら遊ぶにはピッタリなクエストだと感じた。
小型モンスターのジャギィを呼び寄せたり、興奮(?)して暴れたりするので油断は禁物だが、『モンスターハンター4』の新要素"しがみつき"を試して抑え込むと、本作の見どころを確認しつつ、楽しいハンティングが味わえるだろう。

 中級クエストでは、さっそく『モンスターハンター4』の新モンスター、ケチャワチャが登場<長い腕と尻尾を自在に使い、うっそうと茂るツタをわたって縦横無尽に移動する奇猿狐ケチャワチャを討伐せよ>。新フィールドの"遺跡平原"の中で、木々が生い茂るエリアでも対峙することになり、立体的なアクションが堪能できる。左右や前後に警戒しつつ狩りを進めるこれまでのシリーズ作とは異なり、天井方向にも意識を向けなければならない。これだけでも、十分"立体的な新しい狩り"が味わえる。また、ケチャワチャの生態や攻撃も、驚くことばかり。上方向にあるツタにぶる下がって攻撃してきたり、長い鉤爪で広範囲を薙ぎ払ったりしてくる。怒っているのか、ときおり大きな耳を広げて顔を塞ぎ、暴れたり威嚇してくる様子もうかがえた。

 また、ケチャワチャの咆哮で気付いたことがひとつ。こちらが耳を塞いで怯むのはもちろん、周囲のジャギィも怯んでいるようだ。細かなことかもしれないが、こうした仕様変更が随所に見られるのは、シリーズのファンにとって興味深く、うれしいこと。みんなもぜひプレイして、生まれ変わった『モンスターハンター』を味わってほしい。

 そして、最後の上級クエストでは、体格が大きく、攻撃力も高く、大暴れするうえに、咆哮もやっかいなティガレックス討伐<険しき崖を駆け上がり、大地の亀裂を飛び越える、轟竜ティガレックスを討伐せよ>。段差の多いエリアで対峙することになる。崖、段差などがある立体的な地形であるせいか、これまで以上に大暴れしているような印象を受けて、怖い! はっきり言って近づきたくない!!(笑) 高低差のある場所に避難しても、上ってきたり、大ジャンプして飛びかかってくるので、一瞬たりとも油断できない状況でプレイした。上級ハンター用に用意されているだけあって、受けるダメージも多く、武器の扱いや段差を利用した新アクションもある程度把握していないと、きびしい狩猟になるはずだ。「オレは熟練ハンターだ! 強いヤツを狩りたい」という猛者は、4人で協力して挑んでみよう。ちなみに各クエストは、制限時間15分。どのクエストをプレイするかは、仲よく決めてね。

■選択可能武器は、13種類!

 クエスト選択後は、プレイヤー各自で使用する武器を選択する。用意されているのは、13種の武器で、中でも注目なのは、『モンスターハンター4』の新武器"操虫棍"。これまでにない要素がたくさんあるので、会場で"操虫棍"を選んだらじっくりチェックしてほしい。

 武器を選んだあとは、視点をセミオートで合わせるか、マニュアル手動で合わせるか決めることができる。段差を超えたり、上から襲ってくるモンスターを目で追うなどするとき、セミオートだと、ある程度視点を合わせてくれるので便利であった。逆に、つねに視点を上方から見下ろすようにプレイしたい場合など、視点を固定しながら遊ぶのに慣れている人は、マニュアルのほうがよさそうに感じたぞ。

 ちなみに、立体的なフィールドと段差を利用した狩猟を楽しめるという、『モンスターハンター4』の新テーマを感じられるように、各武器とも高低差を意識したアクションが多数追加されている。これらを試す際は、まず地形を確認。前述の崖や段差、ツタで崖を上っている際に出せるアクションもある。高低差のある場所は意外と多く、手軽に試すことができたので、みんなもチャレンジしてみてほしい。

 なお、各武器の攻撃アクションの詳しいリポートは別途、ファミ通.comにて順次報告していくぞ。

■立体ハンティングアクションや本作の新要素を十分堪能できる内容に驚き!

 3クエストとも、ステージは新フィールドの"遺跡平原"。起伏の激しいエリアや木々が生い茂るエリアなど、さまざまな地形があって、時間があればひとつずつじっくり見て歩きたくなるようなフィールドだ。段差がたくさんあるといっても、小さな段差はボタン操作せずとも超えたり、飛び降りたりできるので、ストレスを感じることはないはず。採集ポイントとなるオブジェも、もちろん一新されており、ひとつのエリアの広さも広めに感じられた。

 モンスターの狩猟の際は、前述のジャンプや段差を利用したアクションを積極的に試すことができ、新しい『モンスターハンター』のおもしろさ、奥深さをしっかり感じ取れた。とくに、モンスターにしがみつく新要素は、これまでにない興奮が! 段差からジャンプ中にXボタンを押してモンスターを攻撃すると、背中にしがみつける。すると、モンスターは暴れて振り落とそうとするので、こちらは振り落とされないようにRボタンでしがみつく。その動きが鈍ったら、ナイフ攻撃へ。モンスターの顔アイコンに追いつかれないように、青いゲージを溜めるのだ。ナイフ攻撃でゲージを最大にすれば、さらなる攻撃チャンスとなる。このしがみつきでプレイポイントになりそうだと思った点は、ドスジャギィのように体格が小さいモンスターは、なかなかジャンプ攻撃が当てづらいこと。複数のハンターで同時にしがみつくことはできないので、しがみつく役などはあらかじめ決めておいたほうがいいような気もした。

 さらに、しがみつきの際は、ほかのハンターたちにとって攻撃しやすい状況になること。マルチプレイでは、罠や状態異常を仕掛けるタイミングに次いで、新たな連携プレイのギミックとして注目を浴びることになるだろう。

 ちなみに、今回のプレイではしっかりとした確認までには至らなかったが、"狂竜ウイルス"という新要素がある。モンスターに攻撃されると、狂竜ウイルスに感染。画面左のハンターのネームの下に紫のゲージが表示され、徐々に伸びてゆき、ゲージがMAXまで伸びてしまうと、"発症"。自然回復力がゼロになってしまうのだ。ただし、悪いことばかりではない。発症するまえにモンスターを攻撃しまくってウイルスを克服することもできる。克服すると、ハンターの会心率が飛躍的にアップするのだ! 手数の多い武器では、わざと感染して克服し、会心率をアップさせて狩るという作戦もようさそうだ。

 プレイヤーどうしで声を掛けあって狩猟を進められるから、ついつい盛り上がって楽しい! そんなマルチプレイでの『モンスターハンター』の魅力を増幅させる新要素だなぁと感じられた。ほかにも、見るものすべてが新しい要素ばかり。どのクエストを選んでも、新鮮な気持ちで狩猟が楽しめて、終始ワクワク感いっぱいで遊べたぞ。

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