過酷な旅の果てに生まれる絆とは!?

 冒険活劇アドベンチャー『アンチャーテッド』シリーズを手掛けたゲーム開発会社、ノーティドッグのつぎなる新作は、『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』。本作では、原因不明の寄生菌によって絶滅の危機に瀕した人類の、絶望的なサバイバルが描かれるという。ここからは、『アンチャーテッド』シリーズの陽気なノリとはひと味違う、シリアスな緊迫感に満ちた完全新作の概要を紹介するので、その雰囲気を感じ取ってほしい。

 『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』の主人公は、ジョエルとエリー。親子ほども年が離れたふたりが、荒廃したアメリカ大陸を横断することになる。彼らは旅を続けるうちにお互いを理解し合い、信頼関係を築いていく。本作は、極限状況を描いたサバイバルホラーでもあり、人の感情の機微を描いた人間ドラマでもあるのだ。ここでは、ゲームを読み解くうえで重要なキーワードを解説しよう。

朽ちた世界

 本作の舞台は、謎の寄生菌のパンデミック(感染爆発)から20年が経過したアメリカ大陸。崩壊後のアメリカでは人口が激減し、政府機関はその機能を停止。主たちを失った都市の建造物は自然に浸食されており、いたるところに木々や水たまりがある。そんな状況下で生き残った人々は、各地で避難所を形成し、身を寄せ合って暮らしているという。アメリカを崩壊させた寄生菌は、いったい何が原因で発生したのか? すべては謎に包まれている……。

▲かつて繁栄を極めた都市は、その機能を停止し、自然に飲み込まれつつある。
▲路上には乗用車の残がいが並ぶ。交通ネットワークは麻痺しているようだ。

男と少女

 主人公のジョエルは、瀕死の友人に、エリーという少女をアメリカ大陸の西側にある避難所へ連れて行くように頼まれる。最初は簡単な仕事を引き受けたつもりのジョエルだったが、事態は急変し……。寄生菌に冒される前の、まともだった世界を知っているジョエルと、パンデミック後の世界に生を受けたエリー。本作では、世代も価値観も異なるふたりの男女の旅路が描かれる。

▲エリー
人口が激減した世界に生まれ、家族の愛を知らずに育った14歳の少女。サバイバル生活に慣れた彼女は行動力があり、芯の強い心を持っている。
▲パンデミックで最愛の家族を失った男。現在は、ブラックマーケットで“運び屋”をしているが、生きるためなら仕事や手段を選ばない。

生存競争

 ジョエルとエリーは、旅をする過程でさまざまな生存者と遭遇する。彼らは、残された物資を巡って戦いをくり返しており、ときにはジョエルたちに襲い掛かってくることも。本作の戦闘は、ゲームと思えないほどリアルで、生々しい迫力に満ちている。敵を絶命させるためには何度も殴りつける必要があり、締め落とすのにも時間がかかる。たったひとりの敵でさえ、一筋縄ではいかないのだ。さらに、ゲームを進めると、凶悪なInfected(感染者)が現れ……。

▲わずかに残った貴重な食料と弾薬を求めて、弱肉強食のサバイバルが展開。
▲エリーは、敵の姿を見つけたり、落ちている弾を拾ったりと戦闘をサポートする。
▲菌に感染した人間“Infected”。圧倒的な力を持つ彼らに対抗する手段はあるのか!?

※詳しくは週刊ファミ通2012年10月4日号(2012年9月20日発売)をチェック!


The Last of Us
メーカー ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン
対応機種 PS3プレイステーション3
発売日 2013年発売予定
価格 価格未定
ジャンル アクション・アドベンチャー / サバイバル
備考 開発:Naughty Dog, Inc.