Facebookを使って新しい『DOA』コミュニティを

崩壊と再生――新生『デッド オア アライブ』の真実(後編)【よりぬきファミ通Xbox 360 10月号】_10
プロデューサー
早矢仕洋介(左)

ディレクター
新堀洋平(右)

 Xbox 360の情報が満載の月刊誌『ファミ通Xbox 360』。その注目記事をよりぬきでお届けしていく本記事。今回は、7年ぶりのナンバリング最新作『デッド オア アライブ 5』の最新情報をお届け。前回お届けした前編に引き続き、早矢仕プロデューサーと新堀ディレクターのインタビューを中心にお伝えする。

――今回発表になった、Facebookとの連動について教えてください。
早矢仕 獲得した称号やその日の戦績などを、自分で選んでFacebookにアップロードできます。『DOA5』はアーケード版を出していないので、地盤というか、ユーザーのコミュニティのようなものを持っていないわけです。家庭用機ならではのコミュニティを作るためのツールのひとつとして、すでにFacebookがあるわけです。うまく使うことができれば『DOA5』のコミュニティをそこで作れるのではないか、と考えていました。『DOA4』のときはそういったものはありませんでしたが、いまはFacebookをはじめ、ソーシャルでみんながつながっています。ゲーム中のボイスチャットなどのようにリアルタイム性はないけど、誰がどのキャラクターをよく使っているのかとか、「お、アイツ、こんな称号を取ったのか」とかわかれば、さらに盛り上がりますよね。
新堀 Facebookとの連動については、最初の構想段階ではとても盛り上がったのですが、実現するまではタイヘンでした。それから称号もたくさん用意しています。ものすごくレアな称号を取ったらFacebook上で話題になると思いますよ。称号の獲得条件は見えるようになっていますが、全部取るのはかなりたいへんだと思います。年内は無理でしょうね。

――それこそ廃人クラスだと。
新堀 廃人レベルでもどうでしょうね(笑)。
早矢仕 ただ称号は全部集めるというより、自分の付けたいものを取るというものですからね。

――実績はどんな感じですか?
新堀 なかには時間がかかるものがありますが、基本的には誰でも取れるものになっていると思います。「水着を全部集める」とか、「オンラインでグレードSSを取る」といったツライものにはなっていないです(笑)。

最後までこだわりを見せる新たなる『DOA』の挑戦

――現在はマスターアップ作業が佳境ですよね?(注:8月7日収録)
新堀 そうですね。各キャラクターが個性的で、バランス調整は想像以上にたいへんです。最終調整というのは、個性を殺して平らにするのではなく、とんがった部分どうしを当てて比較したり、足したり引いたり。相性もありますし、その個性のぶつかり合いが楽しめるかどうかや手触り感というか、そういう見えない部分を大事にしたいと思っています。そういうちょっとした部分が心に響くのだと思います。
早矢仕 本作は、掛け算による遊びかたの提示をしています。ですから、やり込めばやり込むほどいろいろと見つかるので、我々も読み切れない部分があるのも事実ですが、それも楽しんでほしいと思っています。
新堀 これまでの格闘ゲームの歴史にあるように、とんでもなくうまい人がとんでもないことを見つけてしまうことがあるかもしれません(笑)。

――"即死コンボ"のようなものとか?
新堀 確かに、使用ステージやギミックの使いかた、ぶつかる角度によっては、奇跡的な確率で発生することがあるかもしれません。たとえばE3に出展したROMで実際にスゴイものがありましたが、あえて残しています。それはほとんど起こり得ないものだし、そもそもそこに立っているほうも悪いだろうという状況です(笑)。
――ちなみに次回作や、今後の『DOA』シリーズへの展望はありますか?
新堀 いまは正直『DOA5』でいっぱいいっぱいですが(笑)、終わった後にはいつもやりたいことがいくつか生まれるものなので、そういったものを膨らませていきたいと思います。
早矢仕 ゲームはお客さんとのコミュニケーションだと思うので、僕らがやりたいと思うこともありますが、まずは『DOA5』で提案したものをプレイしていただいて、その反応を聞いてからじゃないかと思います。新堀 お客さんがいちばん大事ですから。お客さんからのご意見には本当にいいと思うものが多くて、最初のコンセプトとの積み重ねがいまの『DOA5』になっています。

――では、最後にメッセージをお願いします。
新堀 本当はまだ最終調整中ですが……(笑)読者の皆様に楽しんでもらえる『DOA5』が完成しました。我々がどんなことを考えて作ってきたかを感じられるものになっていると思いますし、プレイして体で感じたことをまた聞かせていただければと思っています。
早矢仕 「期待の新作ランキング」にもいつも入っていますし、やはり『DOA』シリーズは、ファミ通Xbox 360の読者の方に愛されているのだなと感じています。プレイしてもらえればわかると思いますが、誌面に掲載している画面写真以上に、じつはキャラクターが生き生きとしていると思ってもらえるはずです。いい意味で、触ってもらって初めていいと思ってもらえるゲームに仕上がったと思いますので、発売を楽しみにしていてください。

『DOA5』発売直前最終CHECK その2 ステージ編

 ステージは今回判明したDEPTHとHOMEを含めると現在9つが公開中。さらにトレーニング専用の"DOJO"を含めると10種類。なお、まだ複数の未公開ステージが用意されている。

崩壊と再生――新生『デッド オア アライブ』の真実(後編)【よりぬきファミ通Xbox 360 10月号】_01
崩壊と再生――新生『デッド オア アライブ』の真実(後編)【よりぬきファミ通Xbox 360 10月号】_02
HOT ZONE
戦場ステージ
SCRAMBLE
高層ビルステージ
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崩壊と再生――新生『デッド オア アライブ』の真実(後編)【よりぬきファミ通Xbox 360 10月号】_04
THE SHOW
サーカスステージ
FLOW
激流ステージ
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SAKURA
庭園ステージ
FUEL
海上プラントステージ
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FIGHTING ENTERTAINMENT
プロレスステージ
DEPTH
海底エレベーターステージ
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HOME
土楼ステージ

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Akira, Sarah characters (C)SEGA. Virtua Fighter is either a registered trademark or trademark of SEGA Corporation.

ファミ通Xbox 360 10月号

●表紙『DEAD OR ALIVE 5
9月27日発売予定の『DEAD OR ALIVE 5』が表紙のファミ通Xbox 360 10月号、
記事ではプロデューサーの早矢仕洋介さんとディレクターの新堀洋平さんに
たっぷりとお話を聞いてきた!
ゲームシステムのことはもちろん、新たな登場キャラクターについても!?

●特別付録:Halo 4 ブリーフィングブック
11月8日発売予定の『Halo 4』を徹底分析した特別付録冊子!
これまで判明しているゲーム情報はもちろん、
Halo』シリーズすべてを網羅したストーリー&用語解説で
『Halo 4』発売までの予習復習はバッチリ!

●特集:いまさら聞けないXbox 360のギモン 36
「Xbox 360本体はどれを買えばいいの?」
「Xbox 360はゲームのほかには何ができるの?」
「オンラインサービスのXbox LIVEって?」
「実績とは? 解除するといいことあるの?」
……などなど、Xbox 360に関する36個のギモンに答える特集!
Xbox 360の魅力をすべて知ってもらうためにも、
いま一度おさらいの意味も込めてチェック!

●特別企画:My 360 My Life スペシャル! みんなのベストワン
思い入れたっぷりに特定のゲームについて熱く深く語ってもらう連載コーナー。
今回はその特別拡張スペシャルとして、
クロスレビューメンバーの面々から編集部員に、
「これが私のベストワン!」なる1本についてたっぷり語ってもらったぞ!

●新作&攻略ゲーム
怒首領蜂 最大往生
ダークサイダース2
真・北斗無双
Port Royale 3 -ポートロイヤル3-
バイオハザード 6
デッドオアアライブ5
ラブ★トレ
コール オブ デューティ ブラックオプスII
アサシン クリード III
ヒットマンアブソリューション
キングダムズ オブ アマラー:レコニング
マックス・ペイン3
鉄拳TAGトーナメント2
鉄拳タッグトーナメント2
マジてん ~マジで天使を作ってみた~
スリーピングドッグス 香港秘密警察
ウイッチャー2
ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
ほか

●連載
Valhalla FREAKS [板垣伴信]
Highスペックマシン;Lowスペックマン [志倉千代丸]
海外ゲームマニアックス
実績解除愛好会
ほか