ヴァナフェス2012の興奮再び！
スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジー』（以下『FF』）シリーズ生誕25周年を記念して、9月1日と2日の2日間、都内・渋谷ヒカリエのホールで“FINAL FANTASY展”を開催。2012年9月1日には、コンポーザーの谷岡久美氏と、『ファイナルファンタジーXI』公式ユニット“Nanaa Mihgo's（ナナーミーゴス）”のスペシャルライブステージが行われた。
谷岡久美氏は、『FFXI』に登場するボス“闇の王”の曲『Awakening』や、哀愁漂う初期フィールド曲『Gustaberg』などを手掛けた、『FFXI』オリジナルコンポーザーの一角。一方のナナーミーゴスは、同じく『FFXI』の音楽を支え続けてきた水田直志氏が率いる、『FFXI』公式音楽ユニットだ。ナナーミーゴスは、2012年6月23日から24日にパシフィコ横浜で開催された“ヴァナ★フェス2012”で初ステージを踏み、ファンからは再演を願う声も多かった。それを受け、2012年7月30日には単独ライブを開催。そして今回が3回目のステージとなる。
前半は谷岡さんのピアノソロ
今回のスペシャルライブステージは、前後半の2部形式になっており、前半は谷岡さんがステージに登場。Twitterなどに寄せられたリクエストに、即興のピアノ演奏で応えていくという内容だった。司会を務めた“ブッコさん”こと室内さんに「予習はしてきましたか？」と尋ねられると、谷岡さんは「一夜漬け（笑）」とひと言。谷岡さんが“山勘”で作ったというカンニングペーパーをステージに持ち込もうとしたが、スタッフに止められたという裏エピソードも披露していた。
いざ、ブッコさんからリクエストの内容が伝えられると、最初から無理難題ばかり。「もし弾けなくなったら、死んでいいです（戦闘不能の曲を弾いてください）」というブッコさんからのアドバイスに、会場では爆笑が巻き起こっていた。そうしたなかでも、谷岡さんは見事にリクエストに応えていた。記者が確認できたセットリストは下記の通り.
オープニング タイトル曲メドレー
・Vana'diel March
・Unity（『プロマシアの呪縛』タイトル曲）
・Vana'diel March #4（『アトルガンの秘宝』タイトル曲）
・Voyager（機船BGM）
リクエスト 戦闘不能で紡ぐバトルメドレー
・Awakening（闇の王戦）
・Belief（エルドナーシュ戦）
・A Realm of Emptiness（プロマシア戦）
・Ragnarok（アレキサンダー戦）
・Goddess Divine（リリス戦）
・Shinryu（真龍戦）
アレンジリクエスト
・Gustaberg盆踊り風
・Gustabergハワイアン風 ※谷岡さんが却下（笑）
・Gustaberg演歌風
・Sunbreeze Shuffle（あますず祭BGM）
・Awakening音頭
・Ronfaureを沖縄風のロンフォー“レ”に
コミュニティーチームからのリクエスト
・Jeuno -Starlight Celebration-（クリスマスシーズンのジュノ大公国BGM）
リクエスト
・Selbina（セルビナBGM）
・Mhaura（マウラBGM）
エンディング
・Mog House（モグハウス）
ナナーミーゴスは新アレンジを披露
ナナーミーゴスとは、水田直志氏（ベース、KAOSS PAD担当）が率いる、『FFXI』の音楽をアレンジ、演奏する音楽ユニット。メンバーは、水田氏のほか、岡部まち氏（バイオリン担当）、伊賀拓郎氏（シンセサイザー、キーボード担当）。電子音楽をベースに、バイオリンが主旋律を奏でるというスタイルで、テンションノートを多用したスリリングなピアノのバッキングと、水田氏のベースが脇を固める。水田氏はベースのほか、“KAOSS PAD”というエフェクターを駆使し、テクノ的な音空間を演出していた。
今回演奏された曲の『Kazham』は、ヴァナ★フェス2012で披露されたものとは異なり、新たにリアレンジされている。セットリストは以下の通り。
・Fighters of the Crystal
・Kazham
・Selbina
・Rolanberry Fields
以上、前後半あっという間のステージとなった。ナナーミーゴスは、ヴァナ★フェス2012以降、精力的に活動を行っているので、つぎなるライブステージや、アレンジアルバムの発売などにも期待したいところだ。
※誤りがあった箇所を一部修正しました（16時16分）
