格闘ゲームファンの熱気で会場は激アツ!

 2012年8月25日、ゲームソフトや音楽CDなどを扱うWonderGOOの守谷店において、チームHORI所属のプロゲーマーであるsako氏のイベント“HORIスティックイベント sakoスペシャル 2012夏”が開催された。このイベントでは、sako氏によるHORIのアーケードスティックの紹介や、格闘ゲームの大会などが行われ、会場から人が溢れてしまうほど、多くのファンが詰め掛けた。

プロゲーマーsako氏の妙技に惚れ惚れ!? “HORIスティックイベント sakoスペシャル 2012夏”開催!_01
プロゲーマーsako氏の妙技に惚れ惚れ!? “HORIスティックイベント sakoスペシャル 2012夏”開催!_02
▲WonderGOO守谷店は、郊外型の大型店舗。この日も、ファミリーで買い物に来るお客さんが多数。
▲sako氏(写真左)と、イベントの司会を務めたHORIのA氏(写真右)。このイベントは、全国のWonderGOO店舗内の無線LANに接続すれば、ライブ中継を視聴することができた。

 最初に行われたのは、HORIがこの夏オススメする3本のスティックを紹介するコーナー。その先陣を切るのは、“ファイティングスティックmini3”だ。“小さくても本格的”というコンセプトで作られており、B5サイズの紙よりも小さく、重さも約550グラムとかなり軽めながら、滑り止めがついていたり、連射機能も搭載されているなど、スティックとしての機能は必要十分。sako氏も初めて触った際には、そのデキに驚いたという。価格も3280円[税込]とお手ごろで、格闘ゲームの入門としてはピッタリと言える。

 続いて紹介されたのは、“リアルアーケードPro.V3 SA”。“アーケードの完全再現”がコンセプトで、HORIの看板スティックのひとつとなっているという。「ゲームセンターで遊んでいる人なら違和感なくそのまま触れるので、プレイしやすいと思います」と、sako氏もこのスティックのデキには太鼓判。定価は12800円[税込]で、人気ゆえに品切れ気味の店舗もあるとのこと。

 スティック紹介の最後を飾ったのは、sako氏が開発に深く携わったことでも知られる“ファイティングエッジ-刃-”。レバーやボタンなど、HORIがすべてのパーツを新規開発し、そこにsako氏の調整が加わったことで、真に闘うためのスティックが完成した。HORI側は自信を持ってレバーを開発したものの、sako氏からは度重なるダメ出しをされたといい、調整を重ねていまの形に落ち着いたとのこと。その証拠にsako氏は、「この“隼”というレバーにだいぶこだわりました」と語っていた。レバーの感触は「硬すぎず柔らかすぎずを目指した」(sako氏)そうで、さまざまなユーザーが使えるものに仕上がっているということだ。プレイステーション3用とXbox 360用があり、現在はHORIの通販サイト“ホリストア”で第7次予約を受付中。19800円[税込]と価格は高めだが、格闘ゲームファンならば使いやすいこと間違いなしの一品だけに、興味がある人はチェックしてみてほしい。

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▲『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』を用いて、スティックの実演を行うsako氏。超絶コンボの数々に、ファンは驚嘆の声を上げていた。

 スティック紹介コーナーの後は、『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』を使ってのミニトーナメント大会へ。この大会には、一般参加者7人にHORIからの刺客を加えた8人が参加。大会の参加者にはsako氏からアドバイスが送られたほか、sako氏のサイン入り色紙などがプレゼント。また、優勝者にはsako氏への挑戦権が与えられた。

 今大会の注目は、HORIの刺客であるコーディー使いの“下町プリンス”選手。家庭用でのPPは5000ほどで、エンターブレイン主催の格闘ゲーム大会“闘劇”の店舗予選を勝ち抜いた経験もあるという強者だ。その下町プリンス選手は、1回戦ではキャミィ使いのフルヤ選手を撃破。2回戦でも垂直ジャンプ大パンチにEXクリミナルアッパーを仕込むなどのテクニックを見せて、たっつ選手のC.ヴァイパーを撃破し、決勝戦へ進出。逆側のトーナメントはローズ使いのけし選手が勝ち上がり、このふたりで決勝戦が争われることとなったが、けし選手が手堅い立ち回りでしっかりダメージを与え、そのまま押し切って優勝を果たした。

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▲トーナメントでは、HORIのA氏が実況、sako氏が解説をそれぞれ担当。選手たちはいずれも高い技術を持ち、ハイレベルな闘いがくり広げられた。奥は、HORIの制服(作業着)を着てバトルに臨む下町プリンス選手。
▲アーケード版のBPが約90000という猛者のけし選手(写真中央)。全国有数のローズ使いとして知られる。
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▲トーナメント表はコチラ。

 優勝したけし選手には、プレイステーション3版のスティックが贈られた。さらに、sako氏とのスペシャルマッチ(3本先取)を行い、けし選手が勝てばXbox 360版のスティックも与えられるということで、けし選手はやる気満々。sako選手もプロの意地があり、お互いに負けられない対戦となった。

 1戦目は危なげなくsako氏が取り、プロの貫禄を見せつけた。しかし続く2戦目は、けし選手がうまく攻め立て、sako氏は残り体力わずかな状態まで追い詰められる。しかし、ここからがsako氏の真骨頂。ローズをダウンさせると怒涛の起き攻めを仕掛けて反撃し、ついには気絶に追い込む。最後は立ち中キックキャンセルからの破心衝を決め、大逆転勝利をもぎ取った。ついで行われた3戦目も熱戦。お互いに1ラウンドずつ取り合った状態で、sakoいぶきがローズを仕留めようと攻め込むが、けし選手は攻撃をすべて凌ぎ切り、EXソウルスパイラルで反撃。さらに、ソウルサテライトを駆使した攻めを仕掛けてsakoいぶきの体力を奪い、1本を取り返した。けし選手はそのまま勢いに乗り、4戦目も連取。勝負は運命の5戦目に持ち込まれた。その5戦目も白熱し、お互いが1ラウンドずつを取った状態でファイナルラウンドへ。このラウンドも、お互いの体力が残りわずかという緊迫した展開になったものの、最後はsako氏がジャンプ攻撃をうまく当ててローズを倒し、スペシャルマッチを制した。

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▲ふたりの熱戦に、ファンは大きな拍手を送った。

 大会終了後、sako氏はファンにあいさつして退場。この後も、HORIのスティックや対戦格闘ゲーム『アクアパッツァ』の体験会、HORIの“オレコマンダー ブラック”(指に装着して使う連射機器。最大約20連射!)が当たる抽選会などが行われ、会場は大いに盛り上がっていた。なお、sako氏に本イベントの感想などを聞くことができたので、その模様もお届けする。

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sako氏

──sakoさんは、こういったイベントは初めてとおうかがいしましたが、実際にやってみて、感想はいかがですか?
sako たくさんの方に来ていただけておもしろかったですし、僕のプレイを見たいと言ってくれるのはうれしいですね。自分では、「そんなに価値があるもんなんかな」と思うんですけど(笑)。

──ギャラリーは、かなり沸いていましたよ(笑)。スペシャルマッチで対戦されたけし選手との勝負も、かなりの熱戦でした。
sako メチャクチャ強くて、危なかったですね。対戦中に「これはやられちゃうかも」、といやなイメージを持ったので、気を引き締め直しました。

──sakoさんもローズを使っていたことがありますが、けし選手のプレイスタイルはどうしたか?
sako 僕とはまったくタイプが違いますね。キャラ対策がとてもしっかりしていましたし、ソウルサテライトの当てかたなども研究していて、対戦していて自分としても練習になりました。

──なるほど。いまsakoさんはTOPANGAリーグ(『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』の大会)に参戦していますよね。
sako そうですね。この時点(2012年8月25日)で5勝2敗なので、調子はいいと思います。予選リーグは、餅さん、ハイタニくん、マゴくん、ウメハラくんとの対戦が残っていますね。

──その4人の中で、とくにsakoさんが警戒しているのは?
sako やっぱりウメハラくんですね。いちばん勝ちたい相手です。ウメハラくんとの対戦は予選の最終日(2012年9月2日)なので、その前に残る3人を倒して弾みをつけたいですが、猛者ばっかりなのでどうなるか(笑)。

──とくにハイタニさんとは、お互いに手の内を知り尽くしていますものね(笑)。では最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
sako メディアなどへの露出はそんなには多くないですが、ファンの方がいてくれるのはうれしいことだと思っています。これからもプロ活動をがんばってやっていきますので、応援をよろしくお願いします!

 なお、sako氏はファミ通.comでコラムを連載している。ファンはこちらもチェックだ!