新たな敵“プロメシアン”ついに日本解禁

 2012年8月24日と25日に東京で、同年9月1日に大阪で開催される日本マイクロソフトのイベント“Xbox 360『大』感謝祭 2012 夏”。会場では、この秋以降にXbox 360で登場する注目タイトルが数多く出展される。そのなかでも、とくにユーザーの注目を集めると予想されるのが、2012年11月8日に発売が予定されている『Halo 4(ヘイロー 4)』だ。

『Halo 4(ヘイロー 4)』“Xbox 360『大』感謝祭 2012 夏”の出展内容をひと足早く紹介&ちょっとだけ新情報も_06
▲スパルタンOpsを、ひと足先に遊ばせてもらった。

 改めて説明するまでもないと思うが、同作はXbox 360を代表するフランチャイズ『Halo(ヘイロー)』シリーズの最新作。今年6月にアメリカ・ロサンゼルスで開催されたE3 2012および同年7月のコミコンですでにプレイアブル出展されているが、日本国内でお披露目されるのは今回が初となる。注目の試遊内容は、本作から新たに追加されたマルチプレイ“スパルタンOps”。このモードでは、協力プレイが楽しめるミニミッションと呼べるもので、スパルタンIVとUNSC Infinityのクルーを中心に、キャンペーンモードとは別の新たなストーリーが展開する。特徴的なのは、あらかじめ用意されたエピソードをクリアーしていくのではなく、毎週5つのエピソードを配信するという点。今回出展されるバージョンではそのなかの1エピソード、謎に包まれた新たな敵“プロメシアン”との戦いをプレイすることができる。

 今回、日本マイクロソフトのご好意により、イベントに先駆けて『Halo 4(ヘイロー 4)』のイベント出展内容をいち早くプレイさせてもらうことができた。また、試遊の場には、イベントに合わせて来日したマイクロソフト Halo フランチャイズ シニア プロダクト マーケティング マネージャーのクリス・マンソン氏も同席。スパルタンOpsはもちろん、キャンペーンモードの話も聞くことができた。

スパルタンOpsを遊ぶときは、プロメシアンの武器に注目!

 今回プレイできるスパルタンOpsのミッションは、赤茶けた大地が印象的なステージが舞台となる。スタート当初、敵はコヴナントの“エリート族”や“グラント族”など前3部作でもおなじみの顔ぶれだが、簡単な仕掛けなどを解除しつつしばらく進むと、いよいよ新たな敵“プロメシアン”がお出ましだ。ここで遭遇するプロメシアンは3種類。“クローラー”は4足歩行の犬のような姿で、動きはすばしっこく、体からレーザーを放ってくる。ちょこまかと動くだけでもやっかいなのだが、さらに困ったことに群れで行動するという特徴もあるので、気が付けばクローラーに囲まれている……なんてことも。しかし、“ナイト”と呼ばれる人型のプロメシアンには、もっと注意しなければいけない。左手にシールド、右手に武器を持ち、おまけに瞬間移動まで行い近づけば強力な接近攻撃をお見舞いするといった具合で、その強さは1体でクローラーの群れに匹敵するほど。加えてナイトがやっかいなのは、“ウォッチャー”というもう1種類のプロメシアンを生み出すところだ。このウィッチャー、攻撃力はたいしたことないのだが、クローラーの群れを統率する能力を有しているため、放置しておくとナイト&クローラーにタコ殴りにされるという状況になってしまう。スパルタンOpsは最大4人で遊べるので、試遊の際にはぜひほかのプレイヤーと連携と取って、効率的に立ちまわってほしい。

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<クローラー>
<ナイト>
<ウォッチャー>
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▲プロメシアンの武器。カッコイイ!

 また、プレイする際には新たな武器にぜひ注目してほしい。ステージ後半、少し開けたエリアで多数のプロメシアンと戦うシーンがあるのだが、じつはそのエリア内にプロメシアン側の武器“スキャナー”が設置されている。スキャナーは、近距離で強さを発揮するショットガンに近い性能を持つが、弾道が特徴的だ。障害物などに当たると、それに沿うように弾が広がっていく。また、リロードのアクションも見逃せない。プロメシアンたちは人類にとって未知の科学を有しているようで、武器の仕組みもワンダーな感覚に満ちている。部品どうしが完全に接合していないと表現すればいいのか……全体的に部品どうしのあいだに隙間がある印象で、それがリロードや拾った瞬間、バラバラに分解されるような動きを見せ、またすぐに集合するのだ。これを見るだけでも、「『Halo 4(ヘイロー 4)』なんかスゲー!」と感動できるはず。体験する際にはぜひ、新武器を見つけ出してほしい。

 なお、スパルタンOpsのエピソード配信期間だが、今回の先行プレイに同席したクリス氏によれば、ソフト発売から約10週間程度を予定しているとのこと。つまり、約50のエピソードが用意されることになる。ストーリーは、開発会社343 Industriesでフランチャイズ デベロップメント ディレクターを務めるフランク・オコナー氏を中心に鋭意製作中。出来栄えは「キャンペーンモードを超えているかもれしれない」(クリス)と、かなり充実したものになるようだ。約10週間のエピソード配信が終了したあとのスケジュールは未定。連続テレビドラマのように楽しめる、というのがスパルタンOpsのコンセプトだが、海外のテレビドラマは、人気が出れば確実に第2シーズンが放映されている……。スパルタンOpsも、好評ならば新たなシーズンが登場するかも?

「期待を超える自信はあります」とクリス氏

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 クリス氏は今回、公開されている『Halo 4(ヘイロー 4)』ゲームプレイトレーラー(映像は以下参照)で描かれているシーンを実機で披露。合わせて、映像内の情報に関して、若干の補足もしてくれた。このシーンは、制御不能となった戦艦“UNSC インフィニティ”が、未知の惑星“レクイエム”に不時着しようとするところからスタートするが、そこに気になる何かが映っている。巨大な球体の何かが、墜落するインフィニティを追うように、猛スピードでマスターチーフの頭上を通過するのだ。これについて、映像内ではチーフが「奴も追ってる」と話すだけで、それが何であるかの説明がない。クリス氏に聞いてみたところ、「あれの正体を探るのも、ストーリーの楽しみのひとつです」とさらにモヤモヤとしてしまう回答が……。とは言え、見た目のインパクトにふさわしく、ストーリー上で重要な役割を担うことには違いないようだ。

 もうひとつ、映像の中で非常に気になる点がある。コヴナントの存在だ。『Halo』シリーズ全3部作を遊んだ人ならご存知だと思うが、人類とコヴナントは『Halo 3』で和解に近い状態となっており、両者のあいだで争いはすでにないはず。しかし、映像の中ではコヴナントのエリートとグラントが、チーフを見つけるや襲い掛かってくるではないか。これは一体? いや、それ以前に未知の惑星“レクイエム”にコヴナントたちが存在している理由からして不明だ。これはぜひ、クリス氏に答えを聞かねば! 「理由はまだ話せない」(クリス)。で、ですよねえ……といった感じの答えだが、いずれにせよ『Halo 4』の物語は、興味惹かれることばかりであるのは確か。「は、早くつぎのトレーラーを!」など思いながら、いまはゲームプレイトレーラーをチェックしていてほしい。

 キャンペーンモードの内容に関しては現状ほとんど話せることがなさそうなので、話題を変えて、『Halo 4』の手応えについて聞いてみた。日本に先駆けて出展された北米での反応を聞いてみると、「自分がいままで経験した中で、もっとも高い注目を集めているタイトルです」と予想以上の盛り上がりになっている模様。旧来のシリーズファンはもちろんのこと、ファンもテレビドラマ感覚で楽しめる“スパルタンOps”の存在が、新規ユーザーの関心も集めているそうだ。ちなみに、前作『Halo 3』は発売当時、北米で記録的な売れ行きを見せた。そこで、『Halo 4』でそれを超える自信はあるか? というストレートな質問もぶつけてみた。クリス氏は、イエス/ノーの回答を避けつつも、前述した新規ユーザーの盛り上がりもあって「みなさんの期待を超える自信があります」とコメント。日本のファンに向けては、「本作ではマスターチーフの掘り下げという、いままでのシリーズにはなかった取り組みをしています。また我々は、ファンの皆様が『Halo』に革新を求めていると考えています。本作ではその期待に、応えることができるでしょう」とメッセージを贈った。