拡張パックが次々と投入され『4』へといい流れで進む『BF』

 エレクトロニックアーツは、ドイツのケルンで開催されているヨーロッパ最大のゲームショウ“gamescom2012”において『バトルフィールド3 プレミアムエディション』を発表(詳しくは→こちら)。そのgamescom以前には、同社の『メダル オブ オナー ウォーファイター』に『バトルフィールド4』のβテスト参加権が特典として付くことも明らかになっている(日本では未定)。今後もまだまだ盛り上がりそうな『バトルフィールド3』について、同作のエグゼクティブ プロデューサー、パトリック・バック氏にgamescom会場でお話を伺った。

『BF3』の拡張パック、そして『4』は!? エグゼクティブ プロデューサーのパトリック・バック氏に直撃【gamescom2012】_04

――『バトルフィールド3 プレミアムエディション』の発売が発表されました。、内容物として攻略のアドバイスに関する要素が入っているということですが、これには初心者向けという意図もあると思いますが、FPSが苦手な人に向けて、という意図もあるのですか? 

パトリック もちろん、欧米人のゲーマー全員がFPSが得意というわけではないからね(笑)。苦手な人もかなり多いんだ。しかも、『バトルフィールド3』はビークル(乗り物)に乗ったり、アイテムを使って局面を打開したり、いろいろバラエティーに飛んだゲームだし、その分、さまざまな戦略が求められるようになってきた。シリーズのファンは内容が充実していることを楽しんでくれるけれど、そうではない人は複雑に感じて、途中でやめてしまう。つまり、『バトルフィールド3』の楽しさの一端しか体験しないままつぎのゲームに移ってしまうんだ。作り手としては、そんな状況は残念だし、『バトルフィールド3』の魅力をフルに体感してほしい。なので、多岐にわたる『バトルフィールド3』の魅力を紹介するもの、と考えてほしい。いろいろなプレイのしかたがある、ということを伝えたいんだ。

――そもそも『バトルフィールド』シリーズとは、ほかのFPSとどこが違うとお考えですか?

パトリック 『バトルフィールド』シリーズの特徴としてビークルの登場というのがあるけれど、武器とのバランスが重要だと思っているんだ。というのは、ビークルは強力な武器となるので、ジャンケンのように、コイツはアレに強いけど、コレには弱い、といった武器とビークルの関係性はゲームにおいてはとても重要だ。また、マルチプレイも『バトルフィールド』の大切な要素。本シリーズのマルチプレイは、みんなと協力して楽しめるものにしたいと思っているんだ

――『バトルフィールド3』の最後の拡張パックという位置づけの“END GAME”ですが、3月に発表されてからしばらく経ちます。これについて話せる範囲で、何か教えてもらえますか?

パトリック 申し訳ないが、まだ何も言えないんだよ(笑)。情報が出せるまでもうしばらく我慢してほしい。

――残念です。ではその代わりに、『バトルフィールド4』について教えてください。

パトリック それはもっと言えないよ(笑)。

――ですよね(笑)。

パトリック ただ、『バトルフィールド3』よりベターなものになることは約束するよ。それがどういう意味なのかは……秘密だ(笑)。

――『バトルフィールド3』も大ヒットしましたし、期待が高いだけに作り手としてはプレッシャーですね。

パトリック そうだね。ファンはもっともっと要素を詰め込むことを望んでいるのかもしれないけれど、ただ単純にそうするのはベターじゃないじゃないかと思っているんだ。シンプルにも楽しめるというゲームのコア(核)となる部分をしっかり磨いていく方向性で考えているよ。

――日本でも徐々にFPSプレイヤーの裾野が広がってきています。『バトルフィールド』シリーズはそれに大きく貢献していると思うのですが。

パトリック 我々がプレイして楽しいと思うものを、文化が違う日本のゲームファンも感じてくれていることをとてもうれしく思う。日本だけでなく、欧米とは文化が違う地域でも、『バトルフィールド』シリーズは多くの人にプレイしてもらえているようなので、“いいゲーム”ということなのかな(笑)。

『BF3』の拡張パック、そして『4』は!? エグゼクティブ プロデューサーのパトリック・バック氏に直撃【gamescom2012】_02
『BF3』の拡張パック、そして『4』は!? エグゼクティブ プロデューサーのパトリック・バック氏に直撃【gamescom2012】_01
『BF3』の拡張パック、そして『4』は!? エグゼクティブ プロデューサーのパトリック・バック氏に直撃【gamescom2012】_03
2012年秋発売
2012年冬発売
2013年春発売