よりド派手なハチャメチャ感が楽しめるバトルに

パートナーとの協力と“オーバーキル”で切り抜けろ! 『Army of Two: The Devil's Cartel』【gamescom2012】_01

 Gamescom2012の会期中、エレクトロニック・アーツ社のビジネスエリアでメディア向けに公開された、『Army of Two: The Devil's Cartel』をプレイした感触をお届けしよう(以下の写真はEAのメディアブリーフィングのもの)。

 本作は、奇妙な仮面を着けたふたり組が主人公のTPSシリーズ最新作。前作に比べ、主人公が新しい傭兵ふたりに変わっているが、協力がプレイのカギになることには変わりがない。AIにパートナーを委ねることもできるが、今回の体験プレイは、同僚とのふたりひと組での挑戦となった。

 プレイの舞台は陰鬱なビルの中。前後のストーリーは不明だが、どうやらこのビルの屋上にいる相手を仕留めるのが目的のようだ。緻密に描画されたオブジェクトに身を潜めるカバーリングを駆使して、敵と応酬しつつ階上を目指すのだが、途中、とある仕掛けでふたりが強制的に階を分けられた。敵が大量に登場するなかで合流しようとする階下のプレイヤーを、階上のプレイヤーが銃でサポートし、周囲の敵を遠くから一掃する必要があるシーンなどにも遭遇した。

パートナーとの協力と“オーバーキル”で切り抜けろ! 『Army of Two: The Devil's Cartel』【gamescom2012】_02

 ゲーム最大の特徴であるツーマンセルでの戦いは、負傷したパートナーの救護以外にも随時見られ、パートナーに先行するか、背後からついていくかで、シーン内での役割が変化。落下しそうなパートナーに駆け寄って手を差し伸べたり、高い場所に登るための踏み台になったりなどはもちろん、たとえば、屋上を疾走するパートナーを補助するため上空のヘリから、機銃を掃射しまくる場面なども体験できた。

 さらに本作の最大の特徴であるのが“オーバーキル”と呼ばれる要素だ。プレイ中のさまざまな要素により、発動するためのゲージがそれぞれのプレイヤーに溜まるのだが、溜まった状態になると、画面隅にそれを知らせる表示が登場。どちらかがモードを発動すると、画面全体が黄味がかった超スローの状態になり、10秒程度、冷静に照準を合わせながらのシューティングが可能となった。ふたりがそれぞれゲージを持っていることで、連続して発動し、かなりの窮地から脱出することも可能だろう。

 感心したのは、ヘリからの機銃掃射で屋上の構築物が破壊されていく様子だ。パイプやタンクなどのわかりやすいオブジェクト破壊はもちろん、屋上そのものの分厚い床板まで、極めて自然に、焦げ跡が付き、穴が開き、段階を経て崩落が進んでいく。これは敵を撃ったときも同様で、グロテスクながら理に適った切断面を残し損壊。吹き飛んでいく。

 プレイの最後は、飛来する敵ヘリの操縦者を、不自由な状況下から撃ち抜くというもの。ふたりでがむしゃらに風防を撃つことでクリアーしてしまったが、この場面こそオーバーキルモードの使いどころだったのだろうと後から悔やまれた。発売時(日本は未定)には、本作ならではの戦いをもっとまっとうしたいものだ。

パートナーとの協力と“オーバーキル”で切り抜けろ! 『Army of Two: The Devil's Cartel』【gamescom2012】_03
パートナーとの協力と“オーバーキル”で切り抜けろ! 『Army of Two: The Devil's Cartel』【gamescom2012】_04