本タイトルは“フィクション”です

 日本一ソフトウェアより、2012年8月23日(木)発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『特殊報道部』。今回は新キャラクター“熊崎”を演じる声優の三木眞一郎のキャストインタビューや、番組製作の流れ、ゲーム内で取材を進めているテーマなどを紹介しよう。なお、本タイトルはあくまでもフィクションだが、フィクションならではの“仕掛け”も隠されている。どんなものが用意されているかは、ぜひ自分の目で確認して欲しい。

■番組制作過程
本作では、取材からはじまる4つのステップによって番組が作られていく。“取材”と“検証”は、番組を形にしていくうえで欠かすことの出来ない土台作りであり、“企画”での決断は番組の方針に大きな影響を与え、“収録”は放送する番組のクオリティーを大きく左右する。すべてのステップが矛盾や破綻無くつながったとき、視聴者に真実を伝えることの出来る番組が完成するのだ。

1.取材
トクホウスタッフは、普段からカメラやボイスレコーダーをたずさえている。何気なく残していた記録が後で重要な意味を持つ場合があることを、彼らは経験から知っているのだ。なお、カメラを回していないシーンが重要でないとは限らない。記録だけにとらわれず、一連の出来事を自分なりに記憶しておくことも大きな意味を持つ。

2.検証
取材によって手に入れた動画や写真、音声を検証することで、新たな情報が手には入ることがある。何気ない日常のひとコマに常識をひっくり返すような重大要素が眠っていることも。検証では、物事の本質を見抜くセンスが求められるのだ。

3.企画
これまでの取材で手に入れた情報を集約し、番組の企画を通す。この段階では、ひとつの超常現象に対して複数のアプローチが存在している。どのアプローチを選ぶかによって、番組内容が大きく変化する。この選択は正解・不正解の二択ではない。どんな企画を通しても、その番組に見合った展開がスタッフたちを待っている。

4.放送
番組制作の集大成――収録。案内役を務めるアナウンサーの話に合わせて、スタジオのモニターにタイミングよくVTRや音声を送り出す。このステップでの手際のよさが、放送する番組のクオリティーに大きく影響する。

そして次のテーマの取材へ……。

■新キャラクター・熊崎
熊崎(Kumazaki)/?才/声:三木眞一郎
“トクホウ”の動向を監視する神出鬼没の謎の男。放送倫理・番組向上機構(通称BPO)の所属を名乗っており、ときに規定ギリギリな放送を敢行する“トクホウ”に対して目を光らせているらしい。

「問題はこの推定V……これは不必要に社会不安を誘因しかねないんじゃないのかね?」
※V(読み:ブイ)……ビデオ、番組用の動画素材のこと。

■放送に向け調査中のテーマ
「現在番組スタッフが調査中のテーマをいち早くご紹介いたします。あくまでも現在取材を行い、裏づけ調査を行っている段階のため、実際に放送する番組とは内容に差異がある場合がありますことをあらかじめご了承くださいませ」

<取材メモ:ポルターガイスト>
【ポルターガイスト】とは、ドイツ語で騒がしき幽霊という意味を持つ言葉。そこにいる誰ひとりとして手を触れていないのに、物体の移動や、物をたたく音の発生、発光、発火などが発生する現象。ホラー映画や小説などの題材となることも多く、怪奇現象として広く知られている。

そもそものきっかけは視聴者から送られてきた一本のビデオだった。
そのビデオには、真夜中の廃屋が映されていた。
無人と思しき廃屋で、突然ドアが閉まる様――“ポルターガイスト”と思しき現象である。

あまりのポルターガイスト“らしさ”に胡散臭さを感じるスタッフ一同だったが、
彩と楓は、ビデオに微細なノイズが含まれていることに気づく。

「はやく、はやくしなきゃ」
業務用の機材で再生しなければ聞き逃してしまうような、かすかな声……
イタズラ目的に作られたトリック映像にしては、わかりづらく不自然な演出のように感じられた。

差出人の住所は、東海北部の山間部となっていた。
バブル期には避暑地として栄えたものの、今は見る影もない、かつてのリゾート地だ。
半信半疑のスタッフたちは、ビデオの真贋を確かめるべく、その地を訪れることにするのだが――

そこで待っていたのは悪夢のような一夜だった。

【取材対象】
問題のビデオテープを“トクホウ”に送ってきた人。彼はビデオによって何を伝えたかったのか。あるいは手の込んだ悪戯を仕掛けてきたのか。

<取材メモ:予知能力>
【予知能力】とは、その時点で発生していない事柄について、あらかじめ知ることの出来る能力。超能力のひとつと目されている。予知能力を持つと自称する者は古今東西数多く現れており、古くから研究が盛んな分野でもある。

番組の人気はともかく、“トクホウ”にも視聴者からのお便りが届く。
“良識ある人物”からのクレーム。UFOを見たという眉唾な目撃情報。
コアな視聴者からの応援。
書いた本人以外には理解不能な怪文書。など、内容はさまざまだ。

その手紙は、最後のタイプのものだった。
同一人物から繰り返し届く、幼児が描いたようないびつな絵と、
意味の取れないポエムのような言葉。
スタッフたちも扱いに困り、普段ならスルーするのだが――

その日、矢坂と言う名の運転者が居眠りの末、
トラックでガソリンスタンドに突っ込み、
大規模な火災“事故”が起きた。

偶然、現場に居合わせたスタッフの脳裏に、手紙のポエムがよぎる。
「眠る 矢坂 突撃
 炎の水 溢れさせ 火の海 阿鼻叫喚」
被害者の名前や事故の状況を彷彿とさせる内容である。

調べてみると、過去に届いたいくつかの手紙の中からも、
実際に起きた“事故”や“事件”の直前に、
それを想起するイラストやポエムがあることが見て取れた。

一連の手紙が秘めた、ふたつの“可能性”を確かめるため
スタッフたちは奇妙な手紙の送り主を追うことになる。

これは、事故を予知した予言書か、それとも、いびつな犯行予告なのか。

【取材対象】
トクホウに数度に分けて手紙を送ってきた男。予知能力者を自称している。予知を授かるために場所を選ばず踊りだすなど、奇行が目立つ。

■キャラクター“熊崎”を演じる声優・三木眞一郎へのキャストインタビュー

――担当キャラクターの魅力と、演じてみての感想をお願い致します。
三木眞一郎(以下、三木) 魅力に関しては私の口からは何とも……。収録は楽しかったです。

――超常現象(ちょっと不思議な出来事などでもOK)に出会ったことはありますか?遭遇するとしたらどんな現象が良いですか?(UFO、未来予知、ネッシー……なんでもOKです)
三木 出会ったことはあります。今後はもういいです。

――ファンの方へメッセージをお願いします。
三木 多彩なメンバーでお送りするちょっと不思議なお話。楽しんで頂けると嬉しいです。

▲三木眞一郎