新作も数多く発表された充実のカンファレンスをリポート
2012年8月15日から19日に渡って、ドイツのケルンで開催されるヨーロッパ最大のゲームショウ”gamescom”。その開催に先駆けて、本日(2012年8月14日)、ソニー・コンピュータエンタテインメントがカンファレンスを実施。ゲームタイトルの最新情報や新規タイトル、サービスなどが発表された本カンファレンスの模様をリポートする。
まず冒頭の挨拶に登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ(SCEE)CEOのJim Ryan氏。Ryan氏は「現状のゲーム業界はチャレンジだがエキサイティングな時でもある。コンテンツが常に変化しており、ハードコアゲーマーからカジュアルゲーマーまでインタラクティブに複数のデバイスでいつでもどこでもプレイしている。以前は1人でプレイされることの多かったゲームだが、今はソーシャルにインタラクティブに複数でプレイするようになった」と現状を分析し、これに対して「プレイステーションはゲームのさまざまなジャンルで常に素晴らしい経験を作り出す努力をしている」と力強く語った。
そして、タイトル紹介映像のあとに新たなサービス”クロスバイ”を発表。これは「PS3またはPS Vitaで同じゲームが遊べるクロスプレイに加えて導入するもの」(Ryan氏)で、PS3版のゲームを買うとPS Vita版が無料で入手出来るというサービス。まずは『Sly Cooper』や『Ratchet & Clank Q Force』などが対応タイトルとなる。Ryan氏は本サービスについて「とても大きなステップになると思う」と語った。
そしてここからさらに、怒涛のPS Vita注目タイトル、新規タイトルの紹介へ。
次に行われたのは多様な携帯型端末で、手軽にプレイステーションならではのコンテンツを楽しみめる”PS Mobile”に関するプレゼンテーション。この秋からさまざまなスナックサイズのゲームが導入され、ユニークで創造性あふれる経験をAndroidを含むデバイスで提供できるようになると説明。PS Storeでサポートするので、口座があれば簡単にダウンロード可能といったお手軽さも強調された。このサービスは、日本でも今秋からPlayStation®Storeで配信予定とのこと。
そして次に発表されたのは、クラシックPS3タイトルを19.99ユーロで提供するという新たなパッケージ販売形式”PS3 Essentials”。最初のラインナップとして『インファマス』や『アンチャーテッド』、『リトルビッグプラネット』が用意される。
PlayStation Plusについても新たな展開を発表。クラウドストレージの容量を1GBにアップし、今後数ヵ月間に5タイトル以上を追加予定で、9月は『レッド デッド リデンプション』が無料で楽しめるとのこと。さらに今年はこのサービスをPS Vitaにも拡張することが明かされた。年間契約の料金は49.99ユーロとなる。また、日本でも年内に対応予定。
続いて、AR技術を活用した新しい周辺機器”ワンダーブック”について、新たな対応タイトルが複数発表された。また、この場でディズニーとの提携も発表。ディズニーとタッグを組んで将来的にワンダーブック対応タイトルを提供するとのことだ。
最後に、さらなるPS3、PS Vitaの注目タイトル最新情報、新規タイトルの発表が行われた。
[関連記事]
<動画追加>これは注目! 雪山が舞台のホラーゲーム『UNTIL DAWN』――PS3の新作が複数発表【gamescom2012】
『The Last of Us』の最新PVが公開、カントリー調の曲にも注目【gamescom2012】
PS Vita『Call of Duty: Black Ops Declassified』の映像が公開【gamescom2012】
<動画追加>PS Vitaに『KILLZONE』シリーズが登場、『KILLZONE MERCENARY』が発表【gamescom2012】