見た目はカワイイのに、中身は結構骨太です

 2012年7月30日(月)、都内にてNHN Japanと、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)がタッグを組んで送る、プレイステーション Vitaダウンロード専用の新作アクションRPG『ピコットナイト』(2012年初秋配信未定)のプレス向け先行体験会が行われた。

 今回発表された『ピコットナイト』は、インターネットゲームポータルサイト“ハンゲーム”で知られるNHN Japanと、プレイステーション Vita用ソフト『ラグナロク オデッセイ』、PC用ゲーム『ラグナロクオンライン』を手掛けるガンホー・オンライン・エンターテイメントが手を組んで送る、プレイステーション Vitaダウンロード専用のアクションRPG。ソフトのダウンロードは無料(アイテム課金あり)となる。プレイヤーは“ココロイド”と呼ばれる不思議な生命体を操作して、彼らが住む“ピコ星”を救うため魔王軍に立ち向かっていくことに。ゲームの詳細はファミ通.comで『ピコットナイト』の特設ページを開設しているので、コチラをチェックしてほしい。

 体験会には、NHN Japanの薬師寺健治プロデューサー。開発を手掛けるガンホー・オンライン・エンターテイメントの土橋将人プロデューサー、鈴木健ディレクターが登場し、『ピコットナイト』のプレゼンテーションを行った。2011年の夏ごろにガンホーの提案で始まったという本作の道のりは、薬師寺氏いわく「きびしく長い道のりだった。ここまでこれたのも、両者が協力しあって進めていたからこそだと思います」とのこと。両社はともにオンラインゲームを手掛けていることもあり、質疑応答でお互いの印象を聞かれると、薬師寺氏は「文化が違うことでいい刺激を受けました。また、同じオンラインゲームを開拓しているからこそわかりあえる部分もあり、いい組み合わせで進められました」とコメント。土橋氏は「NHN Japanはライバルでありながら、パートナーにもなりえる相手です。自分たちひとりでやるよりも、もっと大きなことができるかもしれない、大きくしたいと思って始めました。いい意味でぶつかりあいながらここまでがんばって来ました。非常に有意義な経験だったと思います」と述べた。

▲NHN Japanの薬師寺健治プロデューサー
▲ガンホー・オンライン・エンターテイメントの土橋将人プロデューサー
▲ガンホー・オンライン・エンターテイメントの鈴木健ディレクター

 体験会では、実際にPS Vitaを使ってプレイ。本作は昔ながらのベルトスクロール型アクションとなっており、□ボタン、△ボタンで攻撃、○ボタンでガード、×ボタンでジャンプという基本システムを採用。説明書がなくても問題なくプレイできるようになっている。ボタンを組み合わせてくり出すコンボや、種類豊富なスキルを使用すればさらに多彩な攻撃も可能。武器によって威力やリーチが違い、敵の武器との相性などもあり、単純ながらも大変やり応えのあるアクションとなっていた。

 ミッションではマルチプレイを使って最大4人までの協力プレイが出来るのだが、このマルチプレイが一風変わっている。というのも、プレイヤー4人が全員オンラインでなくてもいいのだ。プレイヤーが操作するココロイドには名前やレベル、装備、スキルなどのデータを引き継ぐ“ゴーストデータ”というものが存在し、プレイヤーがオフラインのときにはNPCがゴーストデータを操作してくれるようになっている。そのため、オンラインのプレイヤーが見つからなくても、ゴーストデータといっしょにいつでも冒険ができるのだ。仮にミッション中に接続が切れてしまっても、操作はゴーストデータとなったNPCが引き継いでくれ問題なく進行できるというすぐれモノ。自分がオフラインの間にココロイドが活躍して、おすそ分けされたミッションの報酬を持ち帰ってくることもある。また、誰も連れず、ひとりで出撃することも可能。仲間がいない分苦労はするが、ひとりでじっくりと遊べるようになっているのだ。先行体験会では、ひとり用プレイを利用したタイムアタックが大変な盛り上がりを見せていた。ソフトのダウンロードは無料なので、配信が開始されたらぜひ遊んでみてほしい。

 体験会の最後には薬師寺氏が挨拶し、「開発も佳境に入り、大変な時期です。実際にユーザーの方々が手にとるまでもう少し時間を頂くことになりますが、早くこの面白さを届けたいです」とコメントした。


ピコットナイト
メーカー NHN Japan
対応機種 PSVPlayStation Vita
発売日 2012年初秋配信予定
価格 無料(アイテム課金あり)
ジャンル アクション・RPG / ファンタジー
備考 運営・開発:NHN Japan、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(team Gajet Development Team of GAME ARTS)