プロレス復権に向けてブシロードのプロモ殺法炸裂!
2012年7月24日、東京都千代田区のUDXシアターで、ブシロードと新日本プロレスが“新日本プロレス×ブシロード 戦略発表会2012(夏)”を開催した。
今年の1月にブシロードの子会社となり、プロレス復権を目指すべく新体制となった新日本プロレス。夏の王者を決める大会“G1クライマックス 22”に合わせて、さまざまな広告展開やプロモーションプランが発表された。
まずG1クライマックスに合わせて、山手線1編成の11車両の車体にレスラーを主役にした広告を出すなど、JR、東京メトロなど都内の鉄道系交通機関に積極的に広告展開。明日25日からは都内と横浜にラッピングバスも走らせるという。ちなみに車体広告は、真壁選手と矢野選手はとある事情(顔)によりNGだったとか……。
「大会のためだけじゃないって書いておいてください!」と木谷高明氏(新日本プロレス代表取締役会長 兼 ブシロード代表取締役社長)が念を押していたが、確かに総額いくらになるのか想像がつかないほどのこの広告爆撃は、G1クライマックスだけのことを考えていたらどうやって回収できるのか心配してしまうほどだ。
なんせ、G1クライマックスの9会場中、首都圏での開催は4会場しかないのだ。この機会に満を持して新日本プロレスを宣伝していこうという意気込みの現れであるのは間違いない。過剰なまでの広告露出に見合う効果があるのか心配する人も多いかもしれないが、そこは皆が「ブシロードのCMなんか最近いっぱい見るなぁ」と思っている間に本当にトレカ「ヴァンガード」を巨大コンテンツに成長させてしまった木谷氏の手腕に期待したい。
と、これだけの内容で終わってしまうと週刊プロレスかスポーツナビの記事と間違われてしまうので本題。ブシロードが展開するトレーディングカードゲーム『キング オブ プロレスリング』も、10月のサービスに向けていよいよ8月の大会よりプロモーションカードなどが配布される。
本作はトレーディングカードとオンラインゲームが融合したサービスとなっており、プレイヤーは1パック3枚入のカード(330円[税込])を購入し、PCやスマートフォンから公式サイトにアクセスして、カードのシリアルコードを登録。この登録カードを使ってチームを結成して戦っていく、ブラウザゲームのような構成になっている。ちなみに、ゲーム部分はプレイ料金無料で、使用カードはゲーム中でも入手可能とのこと。完全に無料で遊んでみるか、それともリアルカードを手に入れたいかは、人によりけりだろう。なお、公式サイトはすでにオープンしており、仮登録が可能となっている。
そして東京ゲームショウや、コミックマーケット82への参戦も発表。キッダーニ、もとい木谷会長は本気だ! プロレス見るかゲームしかしてこなかった記者としては大歓迎。あとは『闘魂列伝』みたいなプロレスゲームを是非ひとつですね……。