ライブステージ、トークショー、公開録音の3本立て

 2012年7月21日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で、5pb.の“科学アドベンチャーシリーズ”に関連するクリエイター、キャスト、アーティストが一同に会するイベント“科学アドベンチャー祭り 2012SUMMER”が開催された。会場では先行販売商品も扱う物販コーナーが出展されたほか、『ロボティクス・ノーツ』に関連して、アールティ社が手掛けるホビーロボット“U1K”の体験会も実施。また、午後からは会場内のステージで複数のイベントも行われた。なお、“科学アドベンチャーシリーズ”の企画原案を手掛けるMAGES.代表取締役社長の志倉千代丸氏は、急病により残念ながら今回のイベントには出席できなかった。

『ロボティクス・ノーツ』アニメ版放送時期が発表、さらに“タネガシマシン3”も登場【科学アドベンチャー祭り 2012 SUMMER】_05
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▲会場入口では、『ロボティクス・ノーツ』のガンヴァレルがお出迎え。気合いに入ったコスプレで訪れるファンのかたも。
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▲さまざまな物販コーナーが展開。
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▲『ロボティクス・ノーツ』の舞台である種子島の観光協会も出展。ゲームにも登場した地元の商店から取り寄せたスコールなどを販売していた。
▲ホビーロボット“U1K”の体験会も実施。

ライブステージにはシリーズゆかりのアーティストが集結

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▲いとうかなこ。

 最初に行われたイベントは、“科学アドベンチャーシリーズ”の楽曲を担当したアーティストによるライブステージ。トップバッターのいとうかなこが、アニメ版『シュタインズ・ゲート』のオープニング曲『Hacking to the Gate』を披露すると、会場のボルテージは一気にマックスへ。「『シュタインズ・ゲート』は秋葉原が舞台だから、ここで歌うのは何か感慨深いね」と、秋葉原でライブができる喜びを来場者たちと分かち合った。続いては、『ロボティクス・ノーツ』エンディング曲の『空の下の相関図』。「やっと千代丸がやさしい歌を作ってくれた(笑)」と語る通り、さきほどのテンションから一転、しっとりとした歌声で、会場を包み込んだ。

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▲nao。

 Xbox 360版『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』の主題歌『シンクロしようよ』でハイテンションに飛び出してきたのはnao。曲間のMCで、同作がプレイステーション3へ移植されることを改めて報告するとともに、移植版のオープニングテーマを志倉千代丸氏が書き下ろしていることを発表した。こちらの楽曲はすでにシングルカットも決定しているとのことで、ソフトより1ヵ月早い2012年10月に発売を予定している。naoいわく、この日のライブで歌う予定だったそうだが、志倉氏が急病で欠席したこともあって、お披露目は先送りに。代わりにPSP版『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』の主題歌『フラグ立てようよ』で、元気よくステージを占めた。

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▲アフィリア・サーガ・イースト。

 『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』主題歌の『La*La*Laラボリューション』と『禁断無敵のだーりん』を歌ったアフィリア・サーガ・イーストからは、2012年8月25日に開催される“アニメロサマーライブ2012”への出演決定が発表に。また、同日にセカンドライブDVDが発売されることも明らかになった。

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▲Zwei。

 ライブステージのトリを務めたのは、ボーカルのAyumuとベースのMeguふたりからなる女性ユニットZwei。彼女たちのライブではおなじみの“わっしょい”コールで会場とひとつになり、『ロボティクス・ノーツ』オープニングテーマの『拡張プレイス』を爆音で演奏した。

 ライブの最後では5pb.から、今年も“Live5pb.”を開催するという新情報が発表に。詳細については夏に明らかにされるとのことだ。なお2012年10月7日にパシフィコ横浜で“科学アドベンチャーライブ 2012”が開催されることも改めて報告された。

“科学アドベンチャーシリーズトークイベント”は新情報盛りだくさん

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 既報の通り、科学アドベンチャーシリーズ最新作の制作が発表された“科学アドベンチャーシリーズトークイベント”。しかし、新発表はそれだけではなかった。

 トークショーに登壇したのは、『ロボティクス・ノーツ』でヒロインの瀬乃宮あき穂を演じた南條愛と、科学アドベンチャーシリーズ総合プロデューサーの松原達也氏、同シリーズのシナリオライターを担当する林直孝氏、『シュタインズ・ゲート』に続き『ロボティクス・ノーツ』でもアニメ版も手掛けるプロダクション I.Gの和田丈嗣氏。4人は発売から約1ヵ月が経過した『ロボティクス・ノーツ』についてトークを展開し、その中ですでに発表はされていたものの、詳細はいまだ不明のアニメ版にも言及。フジテレビのノイタミナ枠で、2012年10月より2クールで放送されることが和田氏より発表となった。合わせて、ティザービジュアル、さらにはプロモーション映像も公開に。どちらも、アニメ版の公式サイトで公開中なので、興味がある人はぜひチェックしてみてほしい。アニメはすでにアフレコもスタートしており、第2話まで収録済。「アニメだと収録のときにリアルタイムで(ほかの出演者と)掛け合いができるので、より高校生活のいきいきとした感じが出せていると思います」(南條)とのことで、アニメ版ならではの見どころは多そうだ。監督はアニメ『戦国BASARA』を手掛けた実績を持つ野村和也氏が担当し、シリーズ構成はアニメ版『シュタインズ・ゲート』から引き続き花田十輝氏が務める。会場では両氏からのメッセージも読み上げられ、「初めてプレイしたときの素直な感情を大事にしたい」(野村)、「僕はやっぱり、このシリーズが好きです。キャラクターが好きです。(中略)クンカクンカデュフフフフになるくらいがんばっております」と意気込みをアピール。それを受けて松原氏も「かなり安心して任せられるスタッフなので、我々としてもすごく楽しみです」と話していた。

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▲アニメの続報が発表に。

 科学アドベンチャーシリーズ関連の最新情報としてはそのほかに、『シュタインズ・ゲート』の公式外伝小説“閉時曲線のエピグラフ”の表紙が公開に。加えて、林氏は内容についてもわずかながら触れ、ゲームの第11章で主人公の岡部倫太郎に起きたある事件から数ヵ月後を舞台にしていることや、「(牧瀬)紅莉栖のアメリカ時代のゴニョゴニョ……」なオリジナルキャラが登場することなどが明かされた。“閉時曲線のエピグラフ”はオリジナルドラマCDも付属して2012年8月31日に3990円[税込]で発売予定。2012年8月10日~12日まで開催される“コミックマーケット82”では、小説本体のみ先行販売される。

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▲“閉時曲線のエピグラフ”の表紙が公開。

 トークショーの最後に発表された、科学アドベンチャーシリーズ最新作の制作決定では、これに合わせて志倉氏からのメッセージカードが届いた。それによれば、次回作は「サイコでサスペンスでミステリー」な内容で、すでに開発にも着手。物語の大筋はできあがっており、「発売はそう遠い未来ではありません」(志倉氏のメッセージより)とのことだ。

タネガシマシン3のロボットも登場した! ラジオ公開録音

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 ステージイベントの最後は、“響 - HiBiKi Radio Station -”で毎週金曜日に配信されているWebラジオ『ロボティクス・ノーツRADIO~リアルロボ部 少年少女たちの夢~』の公開録音。八汐海翔役の木村良平、瀬乃宮あき穂役の南條愛乃、大徳淳和役の徳井青空からなるリアルロボ部の面々が登場し、番組前半では直前に情報が公開されたアニメ版の話題などを取り上げた。今回の公開録音では、木村発案の番組新企画として“目指せ! ROBO-1 プロジェクト”が始動に。2012年9月1日、2日に開催される二足歩行ロボットによる競技大会“ROBO-ONE”に、木村以外のリアルロボ部、つまり南條と徳井のふたりで参加し、優勝を目指すというもの。あまりに無謀すぎる企画だが、木村はふたりに内緒で着々と準備を進めていたようで、お台場のノイタミナショップ&カフェシアター内への“部室”手配(詳細はこちら)に加え、使用するロボットまですでに手配済み。企画内容を聞かされたときは不満顔だった南條と徳井だったが、この手配されたロボットを見ると、一気にヤル気に。なんと、『ロボティクス・ノーツ』に登場する“タネガシマシン3”を、アールティ社の協力で再現したのだ。ロボットは見た目だけでなく、動きも完全再現。コントローラー操作で、“タネガシアクセルインパクト”、“タネガシラッシュ”、“タネガシアッパー”といった必殺技もくり出すことができるのだ。目指せ! ROBO-1 プロジェクトでは今後、ふたりの練習風景なども公開しつつ進行していくそうなので、活躍に期待しよう。

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▲新企画で、タネガシマシン3を再現!

 番組終盤では臨時ニュースとして、八汐海翔、瀬乃宮あき穂、大徳淳和が、『ロボティクス・ノーツ』の舞台でもある種子島の観光大使に任命されたことが発表に。壇上には種子島観光協会の方々も登場し、各キャラクターのボイスを演じるリアルロボ部の面々へ委任状を授与した。

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▲リアルロボ部の面々が、種子島の観光大使に!