『バイオハザード6』のプレイアブル出展は大盛況!

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_01

開場してすぐ向かった『バイオハザード6』のブースには、早くも行列が。国内では初のプレイアブルということで、注目が集まるのも無理はない。ちなみに、会場ではプレイステーション3版とXbox 360版の両方が出展されており、レオン編、クリス編、ジェイク編のシナリオが試遊できた。記者はXbox 360版で各シナリオに挑戦したので、その模様をお届けしよう。

レオン編……“恐怖”を存分に味わわせてくれる絶妙な演出

 トールオークスの街にある大学構内。ゾンビに変貌した大統領が、死体を食べているというショッキングなシーンから物語は始まる。『バイオハザード』第1作で最初に遭遇した、通称“振り向きゾンビ”を彷彿とさせる演出だ。これまでのシリーズ作で数多のクリーチャーと戦い、生き延びてきたレオンの敵ではないはずだが……様子がおかしい。銃口をゾンビに向けたまま「やめてください」と懇願しているのだ。“説得が通用しない相手ということは、レオンがいちばんわかっているのでは?”記者がそう考えたとき、画面がレオンの回想に切り換わり、人間であったころの大統領の顔がフラッシュバックする。その一瞬の演出で、レオンがなぜ引き金を引くのをためらっていたかを理解できた。いくらゾンビになったとはいえ、十数年もバイオテロ根絶の決意をともにしてきた旧友をあっさり撃てるはずがない。しかし、大統領ゾンビがレオンの横に立っていた女性――ヘレナに噛みつこうとしたその瞬間、レオンは「アダム!」と大統領の名を叫び、彼の頭を撃ち抜いた……。
 このシーンを改めて思い返してみると、わずかなセリフと映像だけで、レオンが置かれた状況がプレイヤーに伝わることに驚かされる。
 イベントが終わった後は、ヘレナとともに大学構内からの脱出を図ることに。構内は、必ず暗闇になる部分があり、“何者かに突然襲いかかられてもおかしくない”という恐怖感を感じた。また、静けさの中に時折聞こえてくる、床がきしむ音や、時計のチクタク音がまた怖い! 時計の音に慣れてきたあたりで、時計が“ボーン、ボーン”と鐘を鳴らしたときには、心臓が口から飛び出るかと思った。やがて、苦しそうに咳き込んでいる男に遭遇。どうやら、彼は“リズ”という名の娘とはぐれてしまった様子だ。というわけで、彼といっしょにリズを捜す流れになった。この後も、天板やシャンデリアがいきなり落ちてきたり、突然食器が割れるといった演出に恐怖しつつ進む。ようやくリズを発見したときも、突然目の前に現れるものだから、「で、出たぁ!!」と、思わず銃を構えてしまった。大統領以来、ゾンビはまだ1体も出てきてないのに、プレイヤーをここまで怖がらせるなんて! ちなみに、記者が極度の怖がりというわけではないです。

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_02

 リズの親子をエレベーターまで誘導したら、あとは地下の駐車場から脱出するのみ! しかし、ここでリズがゾンビ化してしまい、狭いエレベーター内での戦いを強いられる。こうなることは、これまでの情報で知っていたけど、いざ自分でプレイしてみるとやっぱり焦る。組みついてきたリズを何とか倒してホッとしたのもつかの間、駐車場では大量のゾンビと遭遇。武器や体術を駆使して戦うしかない! ちなみに、特定のタイミングで体術を仕掛けると、投げ技などをくり出すこともできた。せっかくだから、いろいろとアクションを試していると、姿勢を低くしてからの前転、仰向けに倒れ込んで真上への射撃、スライディングしつつ180度ターン……などなど、じつに多彩なアクションができることがわかった。ほとんどのアクションは(Xbox 360版の場合)左スティック、Aボタン、LTボタンの組み合わせで行えるので、「複雑そうだなあ……」と心配な方もご安心を。今回の試遊版は、地下駐車場を抜けたイベント後に終了となった。

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_03
国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_04
▲暗闇に恐怖しつつ進むレオン編。ゾンビが満載の駐車場よりも、静けさの漂う構内のほうが怖い!

クリス編……撃って撃って撃ちまくりのスリリングなバトルを堪能

 記憶をなくして、酒を浴びるように飲む酒場のシーンから始まるクリス編では、中国の蘭祥(ランシャン)を舞台に、B.O.W. (生物兵器)“ジュアヴォ”たちと戦うことになる。今回プレイできたステージは、多数のジュアヴォが待ち構える雑居ビル。先ほどプレイしたレオン編とはうって変わって、つぎからつぎへと現れるジュアヴォと戦いをくり広げるという、アクション映画のような内容だ。
 ジュアヴォは武装しているうえ、ダメージを受けた部位を変異させて攻撃してくるので、ゾンビよりも数段厄介な相手だ。敵を倒すと弾薬などのアイテムが出ることがあるので、弾切れを恐れずに撃ちまくる方針で進むことにした。万が一弾が尽きても、体術で戦うという選択肢も残されているので、躊躇せずに撃ちまくる! 複数のジュアヴォに囲まれそうになったときは、ダッシュでその場を離れつつ、180度ターンですぐさま反撃……ということもできた。こういったアクションがうまくいくと、「いまの俺、カッコイイ!」といった気分になる。

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_05

 調子に乗って進んでいくと、ビル間に渡された鉄パイプにぶら下がって進むシーンに。そこへ、ビルからジュアヴォがワラワラと出現する。両手がふさがって反撃できないので、クリスのパートナーであるピアーズに援護してもらいつつ、急いで渡ることにした。ほかにも、不安定な足場をジャンプで飛び越えたり、高所に上って飛行タイプに変異したジュアヴォを迎え撃ったりと、スリリングな場面の連続。また、試遊ステージの終盤は、援軍が到着するまで大量のジュアヴォの猛攻に耐えることになる。周囲には『バイオハザード』シリーズ名物の赤いドラム缶がいくつかあり、撃つと大爆発を起こすので、ジュアヴォを一網打尽にするのに役立った。爆風への巻き込みがうまくいくと、かなり気持ちいい!

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_06
国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_07
▲銃撃戦以外も、とにかく派手。まるで自分がハリウッドの主役になったかのようだ。

ジェイク編……捕まったら終わり!? “捕縛者”のプレッシャーが半端ない!

 ジェイク編は、巨大なクリーチャー“ウスタナク”からの逃走劇がメイン。ジェイクと彼のパートナーであるシェリーが、ジュアヴォたちと対峙していたところに突如現れたウスタナクは、右腕のアタッチメントでジュアヴォの1体を軽々と持ちあげ、握りつぶしてしまう。ジュアヴォの血を浴びつつ、ウスタナクはジェイクに向かって走り出す。操作可能になるのはここからだが、追いつかれたら一巻の終わりなので無我夢中で逃げる! ウスタナクの追撃をスライディングでかわし、隣の建物に飛び移ったところでようやく振り切ることができた。

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_08

 建物内ではハーブやリモコン爆弾など、多数のアイテムを発見。赤いハーブと緑のハーブを調合して、6つのタブレットを作るといった『バイオハザード』らしいこともできた。建物の探索を続けていると、数体のジュアヴォと遭遇したが、レオン編やクリス編のプレイでアクションに慣れてきたこともあり、難なく撃破。弾薬も十分にあるし、これなら楽勝かな……と、扉を開けて進もうとすると、天井をぶち破ってウスタナクが再登場。出た―! こうなったら、もう倒すしかない! 最初は接近戦を挑んでみたが、あっという間にアタッチメントで捕縛されて、あわや昇天しかけたので、逃げながら少しずつダメージを与える作戦にチェンジ。ちなみに、ここでも赤いドラム缶が大活躍! ウスタナクを爆風に巻き込むと一瞬動きが止まるので、ドラム缶の近くに誘導しては数発撃って逃げ、距離が離れたら残ったドラム缶を探して……をくり返していたら、いい感じにダメージを与えられている様子。しかし、ここで試遊時間(15分)が終了。うーん、もう少しで倒せそうな気がしたのに!

国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_09
国内初プレイアブルの最新作に挑戦! 『バイオハザード6』プレイリポート【CAPCOM SUMMER JAM】_10
▲執拗にジェイクを追うウスタナク。マジで怖い!

 というわけで、レオン、クリス、ジェイクと雰囲気のまったく異なるプレイを堪能できた。今回はひとりプレイのみだったが、オンラインでの協力プレイや、各主人公の物語がクロスオーバーするステージも早く体験したい! 完成版にますます期待が高まるばかりだ。

■記者 ででお
週刊ファミ通編集者。『バイオハザード』シリーズは、スピンオフ作品も含めてひと通りプレイ済み。

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