実機プレゼンテーションも実施
2012年6月30日と7月1日の2日間、東京ビッグサイトで開催されているカプコンのイベント”カプコン サマージャム”。その初日に行われた、ニンテンドー3DS、プレイステーション3用ソフト『エクストルーパーズ』(2012年発売予定)のステージで、最新PVを初めとした新情報が続々公開された。
【2012年7月2日17時30分追記:小嶋慎太郎氏のお名前表記に誤りがあったため修正しました。小嶋氏、並びに関係者の皆様、読者の皆様にお詫びして訂正いたします】
「ギンギラ一番星を俺は目指す!」という威勢のいいセリフが流れたのち、ステージに登場したのは、本作のプロデューサー小嶋慎太郎氏と、ディレクターの安保康弘氏だ。
まずはさっそく、ということで最新のPVが披露された。
映像が終わった後、改めて小嶋氏から、本作の概要が説明された。本作はアクションシューティングゲームで、主人公のブレンが“EDN-3rd”という惑星に降り立つところから、物語がスタートする。おもな舞台は、“アカデミー”と呼ばれる学校のような施設で、学校生活のような物語が描かれていくという。
そして本作の大きな特徴が、“マンガデモ”と名付けられている独特な演出だ。吹き出しや集中線、“ドカッ”などの効果音を描き文字風に表現する、といった演出が、ゲーム中の随所で登場する。そしてゲーム内容は、ひと言で言うと「スピード感溢れるシューティングアクションです」(小嶋氏)。アクションが苦手な人でもサクサク遊べるが、それでいて奥が深く、やり込めば多彩なアクションを使いこなすことで、「撃って気持ちいい、よけて気持ちいい」(小嶋氏)という爽快なプレイを楽しめるようになるとのことだった。
さらに、「より深みのある物語にするために参加してもらいました」(小嶋氏)と、ここで初めて、シナリオ制作に佐藤大氏(ストーリーライダース)が参加していることが明かされた。安保氏によると、「ゲームがある程度作ってから、依頼のお話を持ちかけたのですが、すごくゲームを気に入ってもらえて。ノリノリで参加してくれています」とのこと。アニメ『攻殻機動隊』や『エウレカセブン』など、多数の人気作品で脚本を手がけてきた佐藤氏だけに、より説得力があるSF設定と分かりやすいストーリーになることが期待できそうだ。
キャラクターについてもキャスト陣など新発表が!
続いては、主要キャラクターについて、小嶋氏と安保氏が解説をしていった。開発者ならではの率直で楽しい人物評が披露されていたので、簡単にまとめておこう。
◆ブレン・ターナー(CV:梶裕貴)
「ひと言でいうと熱血バカ。思い込んだら突っ走る、気づくと回りが巻き込まれている、そんなタイプです」(小嶋氏)
「前向きなんですよ!(笑)」(安保氏)
◆ティキ(CV:早見沙織)
「すごいカワイイ娘です。服装も特殊で、神秘的な感じもあって。詳しくは言えませんが、ブレンと衝撃的な出会いかたをして、そこから物語が加速度的に進んでいきます」(小嶋氏)
◆クーリス・ランドバード(CV:谷山紀章)
「ブレンのライバルです。成績優秀、ストイックで、強さを求めることに集中している。何でも力押しで進めようとするブレンとは衝突しながら、お互いにちょっとずつ成長していきます。口癖は「ノン」。その最大級が「ノン、断じてノンだ」です(笑)」(小嶋氏)
◆ジュリィ・フライシャー(CV:沢城みゆき)
「開発チームの中でも妙に人気が高いんです。誰でもこの娘が気になってしまう、とても明るい娘です」(小嶋氏)
「誰でも好きになるタイプの娘ですね。私も好きです(笑)」(安保氏)
「メカが大好きで、メカに「この子」とか言って愛情を注ぐ、おもしろい娘です」(小嶋氏)
◆ルアン・フォレスト(CV:代永翼)
「男か女かどっちだろうと思ってる人もいるかもしれませんが、男の子です。ブレンと初期から出会っていて、ちょっとだけ先輩なので、いろいろ面倒をみてくれる、面倒見がいい子です。いろいろ知ってる博士みたいな感じですね」(小嶋氏)
◆ギンギラ(CV:子安武人)
「最新鋭のバイタルスーツ、メカですが、独立の自我、AIを持っています。とあるところからブレンと行動をともにします。命名したのはもちろんブレンで、ギンギラはブレンを“マスター”と呼びます。本当に仲がいい、相棒ですね」(小嶋氏)
ひと通り主要キャラクターが紹介されたところで、注目のキャストについても正式発表された。なお、まだ詳細が未発表のキャラクターについても、合わせてキャストが発表されたが、これらのキャラクターについては今後情報が公開されていくとのことだ。
【そのほかに発表されたキャスト】
W.I.Z:小林ゆう
ウォルター・スティングレー:三宅健太
ディアナ・ハインライン:小松由佳
クライス・ラヴェル:大塚芳忠
リーガン・ワッツ:三木眞一郎
セルカ:川村万梨阿
プレイヤー同士のマルチプレイも? 実機プレゼンテーション
つぎは、安保氏の操作により、世界初公開となる実機でのプレゼンテーションが行われた。最初に披露されたのは、“アカデミー”内部の様子。バイタルスーツや武器などを制作している“開発室”や、“カフェ”などの施設があり、ミッションに出撃する前に“カフェ”で飲食をすると、有利な効果が得られる、といった仕組みもあるとのことだった。
そしてミッションの様子も披露された。今回プレイしていたのは、ストーリーモード中のとあるミッション。ミッションを進行させるにつれて、頻繁に会話イベントが発生し、ミッション目的も“回収要請音の発生源を捜せ”、“ジュリィを防衛しろ”などと変化するなど、目の離せない展開となっていた。バトルは、PVでも紹介されているように、マンガタッチの新表現やスピード感溢れるアクションシーンがテンポよく展開される爽快な内容。最後は、ボスとして登場した“グランシード”という大型のバイタルスーツとの激戦の途中で、デモはここまで、となってしまったが、非常に見応えのある内容だった。
また、詳細は明かされなかったが、プレイヤー同士のマルチプレイの存在も発表された。「たとえば、ここにいる3人で遊ぼう、なんてことができます」(小嶋氏)とのことだったので、少なくとも3人での協力プレイは可能なシステムとなっているようだ。
イーカプコン限定版企画進行中!
さらにステージでは、『エクストルーパーズ』でイーカプコン限定版も発表された。同梱アイテムはヒロインの“ティキ”のフィギュアで、製作は【千値練(センチネル)】が手がける。超人気アニメーションのフィギュアを手掛ける気鋭の実力派メーカーで『モンスターハンター3(トライ)G』限定版でのハンターフィギュアも記憶に新しい。
原型を担当するのは【HOKUSOH】氏。人気ゲームソフトやアニメーションの美少女フィギュアなどを幅広くこなす、実力派の超人気原型師だけに、ティキの魅力を余さず引き出してくれることは間違いなさそうだ。
May'n登場! 『Mr.Super Future Star』を熱唱!
ステージの締めくくりとして、本作の主題歌『Mr.Super Future Star』を歌うMay'nが登場した。小嶋氏は、今回May'nに主題歌を依頼した理由として、「ゲームの疾走感、雰囲気にあった方ということでお願いしました。メチャメチャカッコイイですよね」(小嶋氏)と説明した。
一方May'nは、「お話をいただいて、シナリオもしっかり読ませていただいて。さらにレコーディングに小嶋さんが来ていろいろ説明をしていただけたので、熱い思いを込められたと思います」(May'n)と、この曲が、本作に合わせてレコーディングされたものであることを説明。さらに、「ただ熱いだけではなく、学園ストーリーということで、“爽やかに”ということを心がけました」(May'n)と、難しいニュアンスもしっかり表現していることも明かされた。
そしていよいよ、『Mr.Super Future Star』が披露された。
最後にMay'nは、「いままで私の楽曲にはあまりなかった、爽やかな熱い楽曲です。ゲームといっしょに、この歌も好きになってもらえるとうれしいです。私もゲームを楽しみにしています」と挨拶。小嶋氏は、「本当に熱い曲で、お客さんのリアクションもアツくてうるっときました(笑)。主題歌や、佐藤大さんのシナリオなど、いろいろ発表しましたが、今後も随時、情報をアツく、ギンギラ出していきますので、よろしくお願いいたします」と語り、ステージを締めくくった。
……と思いきや、最後に、主人公がギンギラにが初めて搭乗した際のものと思われるシーンから始まるアニメーションが披露された。これは、数々の名作を送り出してきたサテライトが制作した、プロモーション用の映像なのだそうだ。そしてこの映像は、PS3ソフト『戦国BASARA HDコレクション』(2012年8月30日発売予定)に収録されるとのこと。こちらも楽しみな情報だ!