早くダチ公とバリバリ撃ちたいぜー

『ボーダーランズ2』E3デモプレイ映像&脚本担当にインタビュー【E3 2012】_02
▲『ボーダーランズ
2』ブースでは、ボブルヘッド風のキャラクターたちがお出迎え。なお、この裏にプレス用の試遊スペースが設けられていた。

 米時間の2012年6月7日に閉幕したE3 2012。会期中にご紹介しきれなかった各社タイトルの最新情報を引き続きお伝えする。

 2K Gamesのブースで連日盛り上がっていたのが、日本でも発売が決定しているRPGFPS『Borderlands2(ボーダーランズ2)』の試遊ブース。ただでさえ当地のハードコアゲーマーに人気のタイトルな上にTシャツのプレゼント付きということもあって、毎日多くの人が試遊を行なっていた。

 プレス向けのデモスペースで公開されていたのと同ミッションのプレイ映像が到着したので、まずはそちらを見て頂きたい。えぇとまぁ、その場にいた海外メディアとの即席チームでプレイして、そんなうまくいくわけないんだよね……。

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▲どこかサイバー西部劇的な雰囲気が漂っていた前作と打って変わって、本作の色調は極彩色。新たな環境、新たな敵がプレイヤーを待つ。
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▲初のプレイヤブルとなっていたZer0は、ガン片手にカタナを振るうサイバーニンジャ。
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日本のあのサイバーニンジャが本作に影響!?

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 『ボーダーランズ』と言えば、頭おかしいキャラクター(褒め言葉)ばかりが出てくるアナーキーかつブッ飛んだ話も魅力のひとつ。というわけで、脚本を担当するアンソニー・バーチ氏に話を聞いた。

――シナリオはもう書き終わりました?
アンソニー ああ、終わってるよ!
――イっちゃってる話が多いですが、注意点などはあるんですか?
アンソニー できるだけイッちゃってるダークなコメディにしようと頑張ってるわけだけども、性差別だとか人種差別だとか、人を攻撃するようなことは避けてるよ。
――誰かに対して攻撃的になるのを避けつつ、でも笑える話と。
アンソニー その通り! このゲームはバンバン撃ちまくるコメディだからね。シリアスな部分も出てくるけど。ドラマもあるし、ダークな部分もあって、悪者も出てくるんだけど、真剣になりすぎない感じだ。

――強烈なキャラクターがいっぱい出てきますけど、いちばん好きなのは?
アンソニー タイニー・ティナだね。彼女は13歳のイッちゃってる女の子で、自分は6歳だと思い込んでる。で、同年齢の女の子同様、お茶やぬいぐるみも好きなんだけど、同じぐらい殺人が好きなんだ。まぁ彼女は本当にブッ飛んじゃってるね。

――ライターの立場から、ゲームデザイナーに「こういう展開が欲しいんだけど……」とかコラボレーションすることはありますか?
アンソニー ああ、もちろんみんなとよく話し合っている。レベルデザイナーにどんなものが欲しいか聞くこともあるし、話した結果「じゃあニンジャ・タートルズネタでなんかやるか」なんてこともある。自分のアイデアを検討してもらうこともあるしね。チームの一員として作業しているよ。

――脚本を書く上で、発想の源になった映画やコミックはありますか?
アンソニー いろいろあるね! テレビシリーズの『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』はこのゲームのトーンに大きく影響してる。『ドクター・フー』なんかもほっとんど冗談で楽しいんだけど、でもそこからキャラクターを好きになっていくところとか、笑いの中に真剣な話題が入ることでより一層効果的になる辺りも参考になったよ。
 それと『メタルギア ソリッド』シリーズだ。開発チームは全員が世界でも有数のファンだと思うよ。4で一新して壁を大きく破ったところもサイコーだし、コメディー要素も大好きだ。もちろんシリアスなところとか、コアにクールなバッドアスなキャラクターたちがあるところも気に入っている。今回のプレイヤブルキャラクターのZer0も、『メタルギア ソリッド』のグレイ・フォックスからかなり影響受けてるんだ。僕達はみなアニメにもはまってて、キャラクターデザインはそういった文化からのインスピレーションで描いていることが多いかな。

――このゲームを3つの単語で表すとしたら?
アンソニー エピック(壮大)、RPG、バッドアス(スッゲー)!!

――脚本の立場から本作をオススメしてみてください。
アンソニー RPGで、ディープなストーリーがあって、ユーモアやコメディ要素もあって、バッドアスなアクションもある。
――ストーリーは前作よりデカい感じになるんですか?
アンソニー ああそうだ、前作は砂漠で単純な話だったが、今回は星全体を舞台にいろんな戦いが起こる。
――前作はヤサグレた感じでしたが、今回はもっとグラフィック的にも明るいステージもありますし、いろいろ違いますね。
アンソニー ああ、このゲームはソウルを探し求めるような哲学的な部分はなくて、とにかくエンジョイできるゲームだ。ダークなところがあっても、どこかジョークが必ず入っている。

――4人のキャラクターで好きなものと、それについてまだ言ったことがないことを教えて下さい。
アンソニー Zer0だね。未来のサムライって感じで、いっぺんに5人を斬るような超強いキャラクターだ。ヒミツのことというと、彼のデザインをよく見ると、指が4本しかない。彼は人間なのかエイリアンなのかロボットなのか、男性なのか女性なのか? すべては謎に包まれているのさ!