海外では“ゲーム”として受ける『Empires』シリーズ
2012年6月5日~7日(現地時間)の期間、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大級のゲーム見本市、E3 2012。コーエーテクモブースにて、『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』のプロデューサーを務める鈴木亮浩氏に、わずかな時間ではあるが話を聞くことができた。
爽快アクションと国取りシミュレーションが融合した『Empires』シリーズの最新作『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』。E3会場では『Dynasty Warriors 7 Empires』としてトレーラーが流されていた。ここでは、本作のプロデューサーである鈴木亮浩氏のショートインタビューをお届け。
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――これまでの『Empires』シリーズとの違いとは?
鈴木亮浩氏(以下、鈴木) 今回は、前作の『無双5 Empires』で好評だった、ふたつの立場が選べるというシステムに着目しています。軍師だけでなく、大将軍や太師など、立場を細かくわけて、ゲームプレイでそれぞれの立場が感じられるようにシステムを変更しています。
――それが、テーマの“生き様”へとつながるわけですね。
鈴木 そうですね。三国志の魅力は、いろいろな人物がいて、いろいろな歴史的展開があることだと思います。そこにプレイヤーが飛び込んでいって、歴史を体感できるというのがコンセプトのですね。
――本作に登場する新英傑の徐庶(じょしょ)は、どのようにして決まったのでしょうか?
鈴木 じつは、『無双6』の発売後に、ファミ通さんに今後の『無双』シリーズに出てほしいキャラクターのアンケートを実施してもらったんですよ。その結果を見て、上位に上がってきたキャラクターの中から『無双6 猛将伝』にふたりほど採用しました。『無双6 Empires』も、そのアンケートのトップ10以内から選ぼうと思っていたんです。今回は『Empires』なので、軍師に着目して徐庶だったと(笑)。
――『無双』シリーズの海外での反応はどうなのでしょうか?
鈴木 ナンバリングのほうは、海外に受けているのはおもにアクション面なんですね。三国志は日本ではなじみがあるので、「このキャラクターが参戦!?」とかで盛り上がったりするんですけど、海外だと「誰? それ」みたいな感じで(笑)。物語自体もなじみがないので、反応は薄いんです。むしろ、アクションがどう進化したのかとか、どんな武器が使えるのかのほうが重要なぐらいで。でも、『Empires』のほうは、どの国を攻めて中国を統一するのかという部分が受けているので、評価軸が違うんですよ。
――『Empires』はゲームとして受けていると。
鈴木 そうですね。シミュレーションゲームとして支持されている感じです。
――最後に、ファンにメッセージを。
鈴木 今作は、『Empires』の集大成といってもいい内容になっています。『無双3 Empires』の拠点取り合いのシステム、そして『無双5 Empires』の立場の違い、さらには『無双6』で好評だったアクション要素を融合しています。2012年9月20日発売予定です。ご期待ください。