もうひとつの『アサシン クリード3』が登場
シリーズ初の女性アサシン“アヴリーン”の登場が大きな話題となっている、ユービーアイソフトのプレイステーション Vita用ソフト『Assassin's Creed III Liberation』。この作品の開発を担うユービーアイソフト ソフィアスタジオのMARTIN CAPEL氏に話を聞いた。
MARTIN CAPEL氏
――本作は、ユービーアイソフトのソフィアスタジオ(ブルガリア)で作られているのでしょうか?
MARTIN 『アサシン クリード3』の技術を流用しているので、もちろんモントリオールスタジオと情報交換をしていますが、このゲーム自体はソフィアスタジオが主導で作っています。いまのところ製作期間は18ヵ月ほどです。
――女性主人公を採用した理由を教えてください。
MARTIN 18世紀のニューオリンズの歴史的資料を調べてみたところ、この時代では、たくさんの女性が活躍しています。時代にマッチした主人公として女性のアサシンが生まれました。本シリーズにはこれまで女性の主人公もいなかったことですし、ちょうどいいタイミングだったと思います。
――アヴリーンの装束はほかのアサシンと比べると、かなり着崩している感じがします。これはなぜでしょうか?
MARTIN アヴリーンは、自分の意志を持った強い女性です。だから、我々は彼女のキャラクター性というものを突き詰めていった結果、型にはまらない恰好となりました。いつものフードを被っていない、ファッショナブルなアサシンが誕生したのです。
――トレイラーのラストにで、アヴリーンが一瞬だけ私服のドレスになるシーンがありますが、あれは何を意味しているのでしょうか?
MARTIN 現時点では詳細をお答えできませんが、ある仕掛けを用意しています。ぜひ期待してください。
――プレイステーション Vitaならではのゲームシステムはありますか?
MARTIN タッチスクリーンに触れると、敵を一気に殺害することができます。現時点では私たちはこのシステムを“チェインキル”と呼んでいます。本作では敵を暗殺すると画面左下のゲージが溜まっていきます。ゲージが溜まった状態で十字キーを入力すると、チェインキルが発動します。チェインキル中は画面がストップし、敵の上にアイコンが表示されます。この状態で敵のアイコンをタッチしてからボタンを入力すると、一瞬で敵を撃破できるのです。チェインキルを利用したスピーディーで流動的なバトルが、本作の醍醐味となっています。
――開発状況はどのくらいですか?
MARTIN 北米では『アサシン クリード3』と同時に発売されます。開発状況は“プリアルファ”と呼ばれる段階に入ったところですね。
――プレイステーション3版『アサシン クリード3』との連繋はありますか?
MARTIN まだすべてをお伝えできないのが残念ですが、プレイステーション3版の『アサシン クリード3』を購入した方は、本作でコナーのトマホークを使うことができるようになります。もう少し待ってもらえば、すごい情報をお伝えできると思いますよ。