アーケードスティックを集めるようになったきっかけは……

 プロも認めるハイクオリティーなアーケードスティックの開発・販売で知られるマッドキャッツは、E3 2012のミーティングエリアにブースを出展し、限られた人たちに新商品を披露している。会期2日目に担当者から招待を受けてブースへ足を運ぶと、同社プロジェクトマネージャで、(たぶん)世界一のアーケードスティックコレクターである“マークマン”ことマーク・フリオ氏を紹介してもらえた。せっかくなので、コレクションについて聞かせてもらったところ、話はなかなか興味深い展開に……。

マッドキャッツの取材に行ったら、世界一のアーケードスティックコレクター“マークマン”の秘蔵エピソードが聞けた【E3 2012】_18
▲マークマンことマーク・ジュリオ氏。

 世界一のアーケードスティックコレクターで知られるマークマンがアーケードスティックを集め始めたきっかけは、12年前に当時の彼女からのプレゼントだった。「当時僕は『鉄拳3』にすごくハマっていた。それを知った彼女が、誕生日プレゼントに『鉄拳3』仕様のスティックをくれたんだよ」。これがきっかけでアーケードスティックの魅力に目覚めたマークマン。以来、現在までの12年間で集めた数はなんと300個以上。当然、それらのコレクションから得た知識はマッドキャッツの開発にも活かされている。つまり、マッドキャッツのハイクオリティーなアーケードスティックは、マークマンの当時の彼女が生み出したと言っても過言ではないのだ! ……冒頭からいきなり話を飛躍させたが、以下真面目にマッドキャッツの新商品をお届けするので許してほしい。なお、日本での展開について、とくに明記がされていないものはいずれも発売自体が未定となっている。

<R.A.T.7 INFECTION

ゲーミングマウスでありながら、クリエイティブの分野からも高い評価を得ているという“R.A.T.7”シリーズに、新バリエーション“INFECTION”が登場する。黒地にオレンジの装飾というマッドキャッツ伝統のデザインを踏襲しつつ、ツヤのあるコーティングを施したことでフィット感がアップ。Macでも使用可能なのがうれしい。

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▲ツヤツヤした“INFECTION”。ツヤ消しモデルのM.M.O.と並べると、そのツヤツヤ具合がよくわかる。

<AX Pro&Kunai

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▲こちらはAX Pro。マイクは取り外しも可能だ。

マッドキャッツは高品質なゲーミングヘッドセット“TRITTON”シリーズでも知られており、“AX Pro”は5.1chのリアルなサラウンド表現に注力したものだ。最大の特徴は右左それぞれに4個、計8個のスピーカーが搭載されている点。これにより、あらゆるサウンド表現が可能となっている。Kunaiはより快適なボイスチャットを実現。ゲームサウンドとボイスチャットのボリュームをそれぞれ独立してコントロールすることが可能なのだ。

<MLG プロサーキット コントローラー

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▲記者の「ミニ四駆みたいだ!」という無邪気な感想に、担当の方は「その通りです」と大人の対応をしてくださった。

日本でも5月24日発売された“MLG プロサーキット コントローラー”は、まるでプラモデルのように各パーツを調整できるコントローラー。本体左、左下、右下にあるアナログスティックおよび方向パッドの位置や形状を自由に変更することが可能で、さらにはケーブルの長さ、カバーの色までカスタマイズできてしまう。パーツだけの販売も行われており、さまざまな組み合わせを楽しむことができるだろう。価格はプレイステーション3、Xbox 360向けともに11800円[税込]となっている。

<Wii U関連周辺機器

任天堂の新ハードWii U向けの周辺機器が早くも登場。Wii U GamePadを入れるケースおよび専用クレードル、タッチスクリーンを操作できるペン、専用コントローラ、HDMIケーブルなどが現時点でラインアップされている。発売はいずれもWii Uと同時を予定しているとのこと。

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▲記者の「ちなみに発売日は……?」という罠っぽい問いかけに対し、担当の方は「Wii Uと同時を予定しています」と大人の対応をしてくださった。

<『Damage Inc.』

周辺機器メーカーのイメージが強いマッドキャッツだが、数は少ないもののゲームタイトルの開発も行なっている。北米で2012年の夏に発売を予定しているプレイステーション3、Xbox 360、PC用ソフト『Damage Inc.』は、真珠湾攻撃や硫黄島の戦いなど第2次世界大戦中に実際にあった戦闘モチーフにしたフライトコンバットゲーム。専用のフライトスティックも各機種向けに用意されている。実際にプレイしてみたところ、弾が無制限なうえに時間の流れを遅くするバレットタイムが使い放題など、かなり爽快感を追求した内容。また、使用可能機種の中にゼロ戦が含まれているという日本人なら「おっ」と思う仕掛けも。しかし、現時点では日本発売未定だ。

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