試遊は連日長蛇の列!!

 『メタルギア ライジング リベンジェンス』のプレイアブルは、特設のクローズドブース内に出展されており、開場直後から長蛇の列。海外での期待の高さがうかがえた。

 ブース内に入ると、まずはモニターが設置されたブリーフィングルームに通される。そこでは、雷電のバックグラウンドやサイボーグになるまでの過程を描く映像が映し出された。その後は、今回の試遊に関するブリーフィングタイム。ちなみに、これらの映像は、E3のためだけに作られたものだという。

斬って斬って斬りまくる!

 シナリオと設定監修を小島プロダクションが行い、プラチナゲームズが開発を担当する本作。今回のE3で世界初のプレイアブル出展ということで、これまで不透明だった本作のアクションの本質が見えてきた。

 基本操作はとてもシンプルで直感的。連続でくり出すことでコンボになる基本攻撃と、ここぞというタイミングで使う強攻撃、特殊な操作を行うときのアクションボタン、そしてジャンプ、この4つのアクションが基本となる。このほか、いわゆるコマンド技のようなものも用意されているが、基本攻撃をバンバンくり出しているだけで、プラチナゲームズらしい底抜けの壮快感が味わえる。

 そこに加えて、注目のシステムが、ブレードモード(※製品版ではモード名は変更となる可能性があります。)だ。このブレードモードを発動すると、相手の動きを遅くさせつつ、メイン武器である高周波ブレードでめった斬りにすることができる。以前、“自由切断”と呼ばれていたものだ。ブレードモードは、L1ボタン(プレイステーション3版の場合)を押すことで発動。このとき、ブレードの操作は右スティックで行うことになる。ブレードモード実行中は、敵は為す術なく斬り刻まれるのみ。かなり強烈な攻撃となるが、際限なく使えるわけではない。ブレードモードを発動させるにはゲージが必要で、このゲージは後述の“ニンジャラン(※この名称も変更となる可能性があります)”でも使用する。ゲージは、敵が落とすアイテムなどで回復させられるので、ゲージの残量を気にかけつつ、適所で強力なアクションを使っていく、というわけだ。E3の試遊バージョンでは、このブレードモードの操作を含めたチュートリアルが特別に用意されており、実際に遊ぶ前にアクションの感触をつかむことができた。

▲ブレードモード発動中。右スティックで敵を自由に斬り刻める。

 ブレードモードでは、単に敵を斬り刻むだけでなく、特定のポイントをうまく切断できると、“斬奪(ザンダツ)”と呼ばれるアクションに派生。その後のボタンアクションに成功すると、前述のゲージを回復させることができる。斬奪はどの敵に対しても行えるわけではなかったが、敵の配置位置などで法則性があるとすれば、ゲージをどう回収していくかという戦略性も生まれそうだ。

 敵を倒しつつ進んでいくと、端末を起動させるミッションが発生。近くにあった段ボールの中に兵士が隠れており、倒してアクセスキーを入手した。こういった謎解きのような要素が、ほかにも用意されているかもしれない。端末を起動すると、『メタルギア ソリッド 4』に登場した“月光”が雷電に襲いかかる。月光がワイヤーアームをくり出すと、つばぜり合いのような状態になった。Lスティックを小刻みに倒してふりほどくと、ワイヤーアームをつかんで転倒させることに成功。逆に、ふりほどけないと、月光にたぐり寄せられてダメージを受けてしまう。

 月光戦を終えると、足場がどんどん崩れていくシーンに。ここでは、“ニンジャラン”を使って切り抜ける。ニンジャランは、端的に言えば、高速移動だ。R1ボタンを押すと発動し、ゲージが許す限り高速で移動できる。サイボーグらしい超人的な身体能力で、崩壊するステージを疾走する。ニンジャランは、こうしたステージのギミックに対応するだけでなく、敵との間合いを一気に詰める“ダッシュ”として使ったりと、活用の幅は広い。

 ニンジャランでピンチを切り抜けると、試遊のクライマックスとなる、ヘリとのバトル。ステージ内には(携行型)誘導ミサイルが置かれており、サブウェポンとして使用できた。誘導ミサイルはL2ボタンで構えて、その状態でR1ボタンで発射する。見事ミサイルが命中すると、ヘリが高度を落とす。その隙にニンジャランで接近して、ブレードモードで斬り刻んでいく。雷電のメインウェポンは高周波ブレードなので、どうしても近接戦がメインになる。このようなサブの武器を活用して近接戦に持ち込むというのが、本作の戦いかたのひとつなのだろう。ヘリを倒すと、なんと、メタルギアRAYが登場! その瞬間、試遊は終了。何とも粋な演出になっていた。

 ゲーム中は各シーンごとにプレイの評価が表示され、それに応じたポイントが獲得できる。このポイントを使って、武器などのアップグレードが行えるそうだ。

 とにもかくにも、本作の“斬る”気持ちよさは尋常ではない。通常のブレードアクションと、ブレードモードの斬り刻みはそれぞれが別次元の快感を持ち合わせていて、そのふたつの“斬る”アクションがシステムとしてうまく融和しているのは、お見事といったところ。発売日も2013年初頭と発表され、今後の動向が気になる!