ブーストモードが遊びかた、楽しさの幅を広げる！
2012年6月5日～7日（現地時間）、アメリカ・ロサンゼルスにて開催中の世界最大のゲームの見本市、E3 2012。本イベントの任天堂ブースに出展されている、Wii U用ソフト『New SUPER MARIO BROS. U』のプレイリポートをお届け。
記者が体験したのは、Wiiリモコン4本とWii U GamePadを使用するマルチプレイ。今回はWii U GamePadを手に、新要素である“ブーストモード”を試してみた。
ブーストモードでは、Wii U GamePadを持っているプレイヤーは、キャラクターを直接操作はしない。Wii U GamePadのスクリーンをタッチして、ほかのプレイヤーのために足場を作り、サポートするのが役目だ。
タッチしたところに足場ができるので、高いところへ行くために階段状に足場を置いたり、落下しそうになったプレイヤーの下に足場を作ったり……とできるのが理想だが、いざプレイを初めてみると、みんなが好き勝手に動くので、どこに足場を置けばいいのか決められない！ 焦れば焦るほど無意味な足場ができてしまうのだが、いっしょにプレイしている外国メディアの方々は、そのことを怒ることなく笑ってくれる。ああ、ありがたや。
また、スクリーン上の敵をタッチすると、相手を一時的に足止めすることができる。クリボーであればひるみ、ノコノコであれば甲羅状態になる、といった具合だ。ほかのプレイヤーがピンチのときに有効なのはもちろん、敵の反応を見るだけでも楽しい。
失敗もかなりあったが、上手に足場ができたときはうれしいもの。このブーストモードを極めれば、全体把握能力・マネジメント能力が身に付くかも？
さて、ブーストモードを楽しんだ記者だが、やはりマリオを操作する楽しみも味わいたい！ ということで、もう一度列に並び、今度はWiiリモコンを手に取ってプレイしてみた。
足場を作る立場から、足場を作ってもらう立場になったわけだが、この「プレイ中に予期せぬところに足場が出る」ということ自体がおもしろい！ 外国メディアの方々が、先のプレイの記者を怒らなかったのもうなずける。足場が出たら、とりあえず乗ってみたくなる。わらわらとみんなが足場に群がるので、なかなか先に進まないわけだが、それもまたよしだ。
また、新たなマリオの姿“flying squirrel mario”にも注目。ふよふよとゆっくり滑空できるのが特徴だ。flying squirrelといえば英語でムササビのことだが、係員のお兄さんにこのマリオの名称を聞いてみたところ、「Are you Japanese？ ええと、正式名称はわからないですけど、モモンガ」と流暢な日本語で教えてくれたので、モモンガかもしれない。とにかく、軌道を決めながらゆるやかに降りられるのが特徴で、じぐざぐを描くようにコインが配置されている箇所などで大活躍してくれた。
最高5人まで遊べるようになった『New SUPER MARIO BROS. U』。“足場を作る”という行為は、便利であるのはもちろん、これまで想像したことのない遊びを生み出す可能性を秘めていると思う。このWii U GamePadを使ったプレイヤーたちからどんな遊びが考案されるのか、期待したい。
