新モード“OVER RUN”を体験!!

 2012年6月5日~7日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催される世界最大のゲームの見本市、E3 2012。開催前日にあたる2012年6月4日に行われたマイクロソフトのBest of Xbox Showcase。このイベントは、プレスカンファレンス“Xbox E3 2012 Media Briefing”で発表された新作タイトルのうち、ユーザーの注目度が高い話題作を、いち早く体験することができるというものだ。

『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_01
▲会場には本作の試遊台が10台も設置されており、来場者の注目を集めていた。
『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_02
『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_03

 数ある新作タイトルのなかでも、記者がもっとも気になっていたのが『Gears of War: Judgment』。2011年夏にシリーズ三部作が完結したばかりの『ギアーズ オブ ウォー』シリーズの新作が、こうしてすぐに楽しめるのはうれしい限り! それにどうやら今回は、永遠の脇役(と勝手に思っていた)ベアードが主人公に昇格するというウワサが!! ……これはファンとしては気になるっしょ!! ということで、パーティーが開幕すると同時に直撃してきた。

 今回遊ぶことができたのは、キャンペーンモードではなく、マルチプレイの新要素である“OVER RUN”というモード。このOVER RUNは、ゲームはオフェンスとディフェンスの2チームに分かれ、オフェンスはローカスト軍を操作して相手側のジェネレーターを破壊するのが目的で、ディフェンス側はCOGとなり、ジェネレーターを破壊されないように一定時間守りきることになる。と、ここまで読んで、「なんだ、前作『3』における“ホード”と“ビースト”を混ぜただけじゃん!」と感じた方もいるかも知れない。そう、ホード(複数のプレイヤーで協力して主人公たちCOG軍の兵士を操作し、敵軍ローカストの波状攻撃を耐え抜くモード)とビースト(複数のプレイヤーがローカスト軍となり、COG軍の兵士たちを殲滅していくモード)を足して2で割ったような内容となっているのは確か。しかし、OVER RUNのスゴイところは、『ギアーズ オブ ウォー』シリーズ初となる兵種が導入されているのだ。

 COG軍の兵士はおもにソルジャー、メディック、スカウト、エンジニアといった4種類の兵種に大別可能。それぞれの兵種は、戦闘中に“アビリティー”と呼ばれる特殊能力を発動し、自分たちの個性を活かして戦うことができる。アビリティーは一度使用しても時間経過とともに回復し何度でも使用可能。兵種ごとの特徴とアビリティーは下にまとめたので見てほしい。

<ソルジャー>
キャラクター:コール
アビリティー:弾薬BOXを投げる
おもな装備:ブームショット

<メディック>
キャラクター:ソフィア
アビリティー:仲間の回復、瀕死の仲間を蘇生
おもな装備:ランサー

<スカウト>
キャラクター:パダック
アビリティー:敵位置の補足
おもな装備:スナイパーライフル

<エンジニア>
キャラクター:ベアード
アビリティー:タレットの設置、防衛設備の修理
おもな装備:ショットガン

『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_04
『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_05
▲新キャラクターのソフィア。COG軍の紅一点として人気が出そうな感じ。
『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_06
▲コールのブームショットは強烈! 直撃させると超気持ちよくて、思わずコールの口癖が「フゥー!」と出そうになる。

 上記の通り、兵種はキャラクターごとに設定されている。今回の試遊では、席ごとに使用可能なキャラクターが決められていたので、ソルジャー、メディック、スカウト、エンジニア×2というように兵種がキレイに分かれていたが、製品版では自分の好きな兵種を使うことができるかもしれない。以上のことを踏まえてさっそくプレイしたのだが、……かなり楽しい! 本シリーズの対戦はというと、キャラクターの能力が均等なこともあって、行動パターンに差が出にくいこともあった。だが、OVER RUNでは、自分がやるべきことが兵種ごとに明確なので、行動パターンに違いが生まれ、その結果チームワークが生まれるのだ。仲間と共闘する感覚を味わいたい人は、このOVER RUNに確実にハマるだろう。個人的には今回の主人公(!?)ベアードのクラスのエンジニアを使用するのがツボだった。敵に損耗させられた防衛施設やジェネレーターなどを修理するのは、かなり重要な役割。ベアードというとゲーム本編では、軽口ばかり叩いている3枚目というイメージしかなかったので、戦場でベアードの姿がこんなに頼もしく見えることがあるのか、と少し意外な気がした。ちなみに、ソルジャーのコールも結構強力だった印象。強力だが持てる弾数が少ないブームショットを、みずからのアビリティーである弾薬BOXで補給しながら戦うのが、じつにいい感じ。ベアーとコールという元アルファ小隊コンビで協力すれば強力だし、設定的にもアツかったりする。 

 このように、新モードOVER RUNは、本シリーズにさらなる深みをプラスするものとなりそうだ。連繋を重視したチーム戦が好きな人はぜひ楽しみにしていてほしい。あとは気になるのはキャンペーンモードの内容。果たしてベアードは本当にキャンペーンモードの主人公なのか? 今後の続報から目が離せない。……ちなみに、会場にいたスタッフが着ていたTシャツには「CHICK DIG THE BAIRD(若い女の子はみんなベアード好き)」とプリントされていた。……わざわざベアードの名前が書かれたTシャツを作ったの!?  なるほど。今回は主人公になるかはわからないけれど、ベアードがゲームの中心人物としてプレイヤーを引っ張ってくれる存在になるのは間違いないだろう。女子たち首ったけのベアードの活躍に期待大!

『Gears of War: Judgment』プレイリポート――女子たちベアードに首ったけ!?【E3 2012】_07
▲ベアードTシャツを着用してドヤ顔のスタッフをパチリ。このように、ベアードは愛されています!