舞台はオリエンタルな雰囲気が漂うアジアの島

『TOMB RAIDER』の舞台はアジア――クローズドデモでゲーム内にオリエンタルな看板を発見【E3 2012】_01
▲こちらはマイクロソフトカンファレンスでの様子。

 2011年6月5日~7日(現地時間)まで、アメリカ・ロサンゼルスにて開催される世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2012。マイクロソフトは開催前夜に“Best of Xbox Showcase”と題したパーティーを行い、出展タイトルをいち早く公開した。多くのタイトルがプレイアブル出展されるなか、スクウェア・エニックスから2013年3月5日(海外での発売日。日本は2013年発売予定)に発売が予定されている『TOMB RAIDER』は、クローズドのスペースで最新デモの公開のみ。しかし、その内容は非常に充実しており「遊べなくても大満足!」なものであった。

 デモプレイは、物語の冒頭部分からスタート。主人公ララ・クロフトの冒険は、すさまじい嵐によって船が難破し、見たこともない海岸へと打ち上げられたところから始まる。すでに多くの映像でも公開されている通り、本作はララの超人的な身体能力が存分に堪能できる内容だ。今回の最新デモでも、崖のあいだにわたった細い木の幹を綱渡りのように歩く、墜落して滝に引っかかった飛行機の表面をロッククライミングのように移動するといった、見ているだけで息が詰まりそうなアクションが冒頭から連続した。とは言え、ここらへんのスゴさは散々語られている部分なので省略する。

 傷つきながら山の中を進むララは、いっしょに船に乗っていたサムという女性の荷物を発見する。荷物の中にトランシーバーを発見し、応答を試みるが反応はない。雨も降ってきたため、この日は岩陰で焚き火を行なってキャンプすることになる。ひと晩明けて、再び移動を開始したララ。しばらく進むと、木に白骨化した死体が吊り下げられた不気味なエリアに到着。ここで死体から弓を入手する。併せて、デモをプレイしていたスタッフから“サバイバル”に関するシステムが紹介された。本作では山の中にいる動物――鹿や野犬を倒すとその死骸から肉を入手することができる。この行為はララのサバイバル経験値を高め、経験値が一定以上溜まった状態でベースキャンプ(焚き火を行ったところ)へ戻ると、能力をアップさせることができるのだ。

 そのほか今回のデモでは、物語の舞台がアジアのどこかであることを示す情報も確認できた。前述した白骨化死体があるエリアには廃屋があり、ある夜、ララはそこから不思議な歌が聞こえてくることに気づき、探索を開始する。屋内には地下へ通じる道があり、歌声を追ってララは地下道を進むことになるのだが……地下道の壁面に描かれた奇妙な絵の中に、観音様らしきものが見えるのだ。そして決定的だったのが看板。地下道を抜けハシゴを登って地上へ出るシーンで、画面の隅に日本語で“犬出没注意”と書かれた看板があり、デモの終盤ではお寺や鳥居も登場。マップ名にはTemple(お寺)と表示されており、非常にオリエンタルな雰囲気が漂っていた。

 ちなみに、ララは離れ離れになった仲間たちと再び会うことになるのだが、周囲を占拠する謎の集団によって捕らえられてしまう。ララは隙をついて後ろ手に縛られたまま逃げようとするのだが、集団のリーダー格らしき男に見つかり大ピンチに。ここでは画面の指示に従ってタイミングよくボタンを押すQTEで危機を回避することになる。顔を近づけてきたところ金的し、つぎに耳に噛み付く、最後は銃を奪って至近距離から発射。絶命した男と、呆然とした様子のララを映すシーンでデモは終了となった。

 敵が何者なのか、サバイバルに関するシステムのさらなる詳細、そしてこの島を舞台にどんな物語が展開するのか……気になるところは非常に多く、続報が非常に待ち遠しいところだ。