『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』オリジナルWeb小説第7話”思い出の欠片”が公開_01

君島親子が握る事件の鍵とは……?

『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』オリジナルWeb小説第7話”思い出の欠片”が公開_03

 アークシステムワークスから2012年6月28日に発売予定のニンテンドー3DS用アドベンチャーゲーム『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』。同作の公式サイトで現在連載中のオリジナルWeb小説の、第7話”思い出の欠片”が本日(2012年6月5日)公開された。
 同Web小説は、ニンテンドー3DSソフト『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』本編で、事件が起こる前の神宮寺たちの物語を描いた完全新規書き下ろしオリジナル小説。
 ”思い出の欠片”では、本作に登場する新キャラクター、”君島裕太”の視点で物語が綴られている。彼は本編の冒頭にて死体で発見される”君島弘樹”の息子であり、物語の鍵を握る重要な人物のひとりだ。

小説の一部を先行公開!

『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』オリジナルWeb小説第7話”思い出の欠片”が公開_02

【~エピソード07 思い出の欠片~】
オレは立て付けの悪いドアを閉めて、工場の外に出た。
君島製紙工場』……戸口に掛かっている、古びた看板の位置を直す。
「この工場も、そのうち建て直さないとなぁ。ますますボロくなってる」
外で待っていると言った探偵さんの姿を探す。
ずっと渡し忘れていた、名刺を渡すためだ。
名刺に刷られた名前は君島裕太……これでも、君島製紙工場の跡取り社員だ。
「オレの代になったら、最先端の格好いい工場に……あ!神宮寺さん!」
「裕太。名刺入れは見つかったのか?」
「それが……名刺を名刺入れじゃなくて、手帳の間に突っ込んでたみたいで」
オレは手帳を取り出して、名刺を手にした。