少女が"その先"で目にするものとは……!?
2012年6月4日（現地時間）に開催されたソニープレスカンファレンスにて、『HEAVY RAIN 心の軋むとき』を手掛けたフランスの開発会社、Quantic Dreamによるプレイステーション3用ソフト『BEYOND：Two Souls』が発表された。
カンファレンスでは、発売日などの詳細情報は公開されなかったものの、会場では本邦初公開となるトレーラーがお披露目された。ちなみに、すべてリアルタイムムービーだということ。主人公は、ジョディ・フォームスという名前の女性。モデルは映画『JUNO/ジュノ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた、女優のエレン･ペイジが務めているそうだ。プレゼンテーターのJack Tretton氏は、「ジョディの15年間の話。タイトルにある"BEYOND"(向こう側)が見えるかもしれません」と本作についてコメント。また、「死とその後の世界、魂や霊といったもの」という発言もあり、オカルト的な要素を含んでいることも示唆していた。プレイデモで最初に映し出されたのは、警察署の取調室らしき場所で、警官から何かを訪ねられるジョディの姿。まるで坊主頭のような髪型のジョディは、ジーパンに、ところどころ破れたカーキ色の薄手のスウェットのような服を身にまとっている。警官の質問に答えようとしないジョディ。不思議がる警官がジョディに近づいたとき、机の上に置かれていたコーヒーカップが震え出し、突然壁に叩きつけられる。不可解な現象を目の当たりにした警官は、取調室の外へ。すると、そこに短髪の男が指揮するS.W.A.T.が警察署を訪れる。完全武装しているS.W.A.T.は、警官に取り調べ室のドアを開けるように命じる。どうやら目的はジョディの身柄の確保のようだ。恐る恐るドアを開ける警官。ドアを覗き込むと……。
ここで場面は一転。赤いチェックのシャツを羽織り、カジュアルなデザインのネックレスをまとった、髪の長いジョディの姿が写し出される。しかし、体のあちこちには傷があり、何かから逃げているような気配が伝わる。それを裏付けるように、この後のシーンでは、バイクに乗って逃走する様子や犬に襲われて逃れようとする場面、男性と格闘シーンなどが立て続けに写し出される。その後、爆発炎上する警察署や墜落するヘリコプターの姿も見て取れたのだが、気になったのはS.W.A.T.隊員のひとりの体が光り、まるで何かに乗っ取られるように、気を失う場面。また、列車から飛び降りるシーンでは、ジョディの体がまるで水のようなものに包まれており、ジョディに何かしらの能力が備わっているのではないかという予想もできる。その能力ゆえに、S.W.A.T.はジョディを追っているのではないだろうか？ ……と、最後の予想は記者のたわ言に過ぎないかもしれないが、タイトルにある"Two Souls"という言葉も気になるところ。直訳すれば"ふたつの魂"となるが、これはいったい何を意味しているのだろう？ ストーリーの詳細はもちろん、現時点ではジャンルやテイストも不明だが、今後の続報に期待したい作品だ。
