E3開催前日となる2012年6月4日、エレクトロニック・アーツが自社タイトルの最新ラインアップを紹介するカンファレンスを開催した。本稿では数々の発表をまとめてお届けする。
今度はCo-opもあるぜ! 世界最恐『Dead Space 3』
本来であれば最高の目玉のひとつとなったホラーアクションシューティングシリーズ最新作『Dead Space 3』。リークなどにより早々にタイトルの存在自体は公開されてしまったが、それでもやっぱり注目タイトルのひとつであるのは変わりない。
Steve Papoutsis氏によるプレゼンテーションでは、本シリーズ初となるCo-op(協力)プレイモードを披露。シリーズでお馴染みアイザック以外に、今回は新たなプレイヤーキャラクターとしてジョン・カーバーが登場する。また、協力プレイはいつでも参加・離脱可能とのこと。
そして実際のプレイは……超ヤバい! 前作ではマルチプレイ対戦を導入したが、こっちの方が断然正解death! 戦闘はハイテンポで、Stasis(物体の動きを遅くする能力)などを使いながら、つぎつぎと襲いかかってくるネクロモーフ(クリーチャー)を蹴散らしていく。屋外に出ると、日本の某ゲームをつい思い出してしまう超巨大なクリーチャーも! あぁそうそう、今回は雪が吹きすさぶ新たな惑星Tau Volantisが舞台となる模様。最後は超巨大クリーチャーに飲み込まれ、さぁさぁどうなるといったところでエンドだったのだが、先が気になりまくり! 本作は海外では2013年2月にプレイステーション3、Xbox 360、PCで発売予定。日本でも出て欲しいものですが。
ついに来たぞUFC!
そして会場がもっとも沸いていたのが、総合格闘技大会UFCとのタイトル契約。ステージにはUFCのドン、ダナ・ホワイト氏も登壇し、EAスポーツが複数タイトルの開発を行う契約を締結したことを発表した。
総合格闘技ゲームと言えば、ユークス開発によるUFCタイトルがTHQから発売される一方、エレクトロニック・アーツもストライクフォースなどとの契約による『EA SPORTS 総合格闘技』を出していたが、あらゆるスポーツを制覇するEAスポーツにしてはいまいち成功していなかったのが事実。
最後のピースのひとつ(もうひとつはMLB)だった総合格闘技に対して、間違いなく最大の団体であるUFCを手に入れたというのは、EAスポーツの歴史から見ても興味深いところだ。
FPSもBF、メダル、クライシスと勢揃い!
お次はFPS(一人称視点シューティング)関連をまとめて。まず『バトルフィールド3』は、追加サービス“バトルフィールド 3:プレミアム”を発表。今後登場する拡張パックをまとめて購入できるというだけでなく、配信日より2週間早く手に入ったり、専用コンテンツの提供が受けられるというもので、すでに日本でも配信が開始されている。価格はプレイステーション版、PC版が5000円、Xbox 360版は4000MSP。詳細はすでに別記事でお伝えしているので、そちらもチェックしてみてほしい。
そして日本で今秋の発売が決まっている『メダル オブ オナー ウォーファイター』では、ソマリアのステージを使ったデモが披露された。海上から廃墟状態になっている陸へと攻め入っていくステージなのだが、おもしろかったのは室内への突入シーン。鍵がかかっていると見るや、突入に使う工具・道具、そして突入方法(通常の突撃、フラッシュバンなど)を選んでいたのだ。
デモでは、ショットガンで錠前をふっ飛ばしてからドアを蹴り飛ばして突撃し、スローモーションの中4人の敵をつぎつぎ倒していた。突入時にアイコンが出ていたが、全員ヘッドショットで揃えたりすると何かアンロックされたりするのだろうか? 後半ではライフルとグレネードランチャーつきのラジコン戦車での突撃も。
マルチプレイの動画では、迫撃砲やドローンなども登場しており、こちらも気になりまくり! ちなみにBGMがリンキンパークでした。
こちらも2013年春の日本発売が決まっている『クライシス3』ではダムを攻撃するミッションのデモが披露された。ナノスーツによる超人パワーは健在で、クロークモードで光学迷彩をかけて敵を襲撃したり、クロスボウでヘリを落としたりと暴れまくり。最後はダムを破壊してエンド。
開発を行なっているCrytekのCEO、Cevat Yerli氏によると、“アーバンレインフォレスト(現代的熱帯雨林)”をテーマとしているそうで、崩壊しつつある現代的な建築物と、熱帯雨林を縦横無尽に動きながら目標に迫っていくジャングル戦がミックスされた、見た目も新しい、ルート取りの自由なゲームプレイが楽しめそうだ。海外では2013年2月発売とのこと。
『バーンアウト』のクライテリオンが手掛ける新たな『モストウォンテッド』
レースゲームでは、景気よくモンスターマシンをかっ飛ばしてクラッシュしまくるオープンワールド爆走レーシング『バーンアウト パラダイス』などで記憶している人も多いだろうクライテリオンによる『Need for Speed Most Wanted』(同名タイトルが2005年に出ている)が発表に。
こちらもデモが披露され、パトカーに追われながらのレースでブッ飛び具合を見せていた(ちなみにナンバープレートがよく見ると“BURNOUT”になっている小ネタつき。気づかねぇよ!)。ニトロで加速してからのハイジャンプや、看板をブチ破ってのショートカット、クラッシュしたクルマが出るとカットインされるスローで高級車がグシャっと行くシーンなどは、実にクライテリオンらしくて最高です! ちなみにレース終了後、スコア画面を抜けるとまだパトカーに追われており、そのまま逃走シーンになっていた。アドレナリン抜けないっすよ! 海外では2012年10月30日に発売予定。
EA SPORTS Fottball Clubは引き継ぎもアリ
EAスポーツと言えば忘れちゃいけない、『FIFA』シリーズ。最新作となる『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』については本誌特設サイトですでにお伝えしているので、まずはそちらを確認してほしい。
新発表としては、『FIFA』シリーズのソーシャル風サービス“EA Sports Football Club”について、『FIFA 12』のプレイヤーがレベルや経験値を本作に引き継げることが明らかに。また、クレジットを稼いで、特別なゴールパフォーマンスや、各モードの特別なアイテムをゲットすることができるようになるとのこと。
NFLスターも登場! 『シムシティ』のソーシャル版も
『マッデンNFL』では、殿堂入りプレイヤーのマイケル・アービンが登壇。本作では新エンジン“インフィニティエンジン”により、『FIFA』シリーズ同様ボディコンタクトの要素がよりリアルになっている模様。マイクロソフトカンファレンスで発表されたKinectを使ったフォーメーションコントロールも気になるところだが、EAカンファレンスではキャリアモードを中心に紹介。友達と繋がるオンライン要素があるほか、Webやスマートフォンなどでもチームを管理できるという。
そのほか、2013年の復活が待たれる『シムシティ』では、Facebookアプリの『シムシティソーシャル』が発表に。「なんとかビルよりシムシティだぜ!」と動画で煽っていたのが受けていた。