沖縄、秋田、群馬で『MHF』”VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2012”が開催

 カプコンのオンライン専用タイトル『モンスターハンター フロンティア オンライン』(パソコン、Xbox 360で正式サービス中)の公式イベントが、5月12日の沖縄大会を皮切りに、秋田、群馬と全国3ヵ所で開催された。全国の『MHF』公認ネットカフェで行われてきた本イベントも、これで11回目。狩りのテクニックを競うゲーム大会のほか、実装前の大型アップデートについてプロデューサーみずからが解説するプレゼンテーション、観覧者にも商品ゲットのチャンスがあるビンゴゲームなど充実のプログラムを誇り、数多くの『MHF』ファンが集う人気イベントとなっているのだ。ここでは5月20日に行われた群馬大会の様子をリポートしよう。

プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_01
プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_03
プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_02
▲群馬大会の舞台は高崎市にある公認ネットカフェ、サイドエボット高崎店。座布団が敷き詰められた会場には家族連れやカップルでの参加者も見られ、アットホームな雰囲気が漂う。当日の来場者は144人(参加44チーム88人、観戦56人)。

 まずは『MHF』プロデューサーの杉浦一徳氏、アシスタントプロデューサーの宮下輝樹氏によるプレゼンテーションの模様からお届けする。5月23日のアップデートを控えた『フォワード.4』の実装項目について、開発や運営の方針、秘話などを盛り込みながら解説する杉浦氏と宮下氏。群馬会場限定の情報も飛び出し、会場のハンターたちを喜ばせていたのだ。ユーザーからの質問に答える一問一答では、『フォワード.3』での不具合についても言及。「組織の再編を行い、デバック体制の全体的な見直しを進めている」と、改善に向けての方向性を内部的な事情も交えて説明した。続けて「ただし、失敗を恐れて挑戦をやめてはいけない」と開発の基本方針を付け加え、万全の体制を敷いたうえで、今後も『MHF』を発展させていくことを約束。熱のこもったプレゼンテーションとなった。

プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_07
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▲おなじみ、杉浦氏と宮下氏が大型スクリーンを使って解説。プレゼンテーションは1時間にも及んだが、あっという間に終わってしまった印象だ。

【プレゼンテーションの内容】
■『フォワード.4』の追加要素について
・新モンスター“クアルセプス”
・新防具“クアルFXシリーズ”
・狩猟をサポートするNPC“フォスタ”
・秘伝書を育成し、能力を強化する“マイミッション”
・特異個体“錆びたクシャルダオラ”の配信(7月上旬予定)
・特異個体“グレンゼブル”の配信(8月上旬予定)
・“グーク”、“ホルク”に関する新要素追加
・新ボイスの追加
・新スキル“剣術”、“耐状態異常”の追加
・新たな秘伝防具の追加
・新規武器の追加
・武具の強化派生先の追加
・ガンランス、ヘビィボウガンの調整
・剛種武器生産に必要な“証”の数量を緩和
・SRハンター向けの食事レシピの実装

■一問一答(要約)
Q.ヘビィボウガンの進化武器で撃てる新しい弾は
A.進化武器は3種に派生。着弾後にその場で効果がしばらく残る“爆撃弾”や“龍爆撃弾”が撃てる

Q.コアユーザー向けのコンテンツばかりが増えている
A.チュートリアルのリファインし、猟団の入団希望者リストなどを実装。新規ユーザー向けの機能の拡充にはとても気を使っている

Q.アイテムのバラ撒きはやめてほしい
A.単純に武器が生産できるようなアイテムの付与は行わない。新規ユーザーが少しでも早く進めるように、ひいてはゲームの活性化を目指して慎重に実施しているので理解してほしい

Q.“紙集め”(秘伝防具作成のための素材集め)がつまらない
A.同じクエストばかりくり返されている状況は把握している。クエストの難易度に応じて入手数が異なるイベントや、入手手段を増やしていくなど、改善していく

Q.新しい秘伝防具の生産に必要な素材は
A.既存の秘伝防具と同じ素材が必要になる。正し、強化派生時に必要なHCモンスターの素材が異なる予定

Q.ガンナーで秘伝防具を二重に装備した際の特殊効果は
A.『フォワード.5』での実装に向けて調整途中なので現時点では詳しく答えられないが、剣士で発動する効果と比較して遜色ないものにする

Q.秘伝防具の作成難易度は緩和してほしくない
A.緩和は行わないが、作成過程の見直しについては検討している

Q.ゲーム内のイベントがマンネリ気味
A.狩人祭での“バラエティ入魂”など、新しい試みは用意している。期間限定イベントについても、いろいろな仕掛けを準備している

Q.『フォワード.3』プレビューサイトの予告“狩人の新たな舞台”はどうなっているのか
A.『フォワード.5』で実装できるように開発を進めている

Q.大規模オフラインイベントでは何を行うのか
A.ゲーム内と連動した“遊び”などを用意している

Q.他社のオンラインゲームはプレイするのか
A.やはり『MHF』のプレイが中心だが、新しい試みがあるタイトルは勉強のためにプレイしている

Q.『イクシオン サーガ』や『鬼武者Soul』など多数のタイトルを手がけているが、『MHF』がどうなるのか心配
A.優先順位はなく、すべてに全力投球している。手を抜いていると思われないように、結果で皆様に証明したいと思っている

Q.47都道府県での開催を終えたら、もう大会は行わないのか
A.狩猟技術を披露する場や、皆様の前へ立つ場は今後も設けていきたいと思っている

 続いて44チームによる激戦がくり広げられた大会の模様をお伝えする。予選は全チーム参加のタイムアタックで、ふたりひと組で特異個体のイャンクック亜種討伐にチャレンジ。貸与される武具とアイテムは全チーム同じだが、武器種のみ任意で選択できる方式となっている。比較的クセの少ないモンスターが相手とあって、攻撃力に優れた双剣、大剣を選ぶチームが多かったようだ。予選を1位通過したのは大剣・大剣の組み合わせで挑んだ“闘技刀【群雲】”チーム。2位とのタイム差は約25秒と圧倒的で、優勝候補の一番手に躍り出たといってもいいだろう。

【決勝トーナメント進出チーム】
順位/チーム名/使用武器/タイム
1/闘技刀【群雲】/大剣・大剣/3分14秒23
2/強いキズナ/大剣・双剣/3分41秒66
3/二番手と斉藤の意地/大剣・ヘビィボウガン/3分47秒60
4/†断/大剣・大剣/3分47秒90

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▲MC陣によるノリノリの実況はこのイベントの風物詩だ。決勝トーナメントの3位までのチームには、Nポイントやオリジナルの武器、プーギー型の特製トロフィーが贈られる。なお、予選の10位、20位、30位、40位のチームにもNポイントが贈られた。

 予選を突破した4チームによる決勝トーナメントは、罠を使用して相手チームの狩猟を妨害できる”VS.クエスト”で行われる。討伐するモンスターは特異個体のテオ・テスカトルだ。使用武器は3チームが双剣・ハンマー、残りの1チームが片手剣・ハンマーの組み合わせとなった。

【準決勝】
第1試合
○闘技刀【群雲】(双剣・ハンマー) ― †断(双剣・ハンマー)●

第2試合
●強いキズナ(片手剣・ハンマー) ― 二番手と斉藤の意地(双剣・ハンマー)○

 決勝進出を決めたのは、予選1位の力を見せつけた“闘技刀【群雲】”チームと、同じく双剣・ハンマーで挑んだ“二番手と斉藤の意地”チーム。なお、決勝戦のみ2本先取となり、さらに各チームでひとつの武器種を一度しか使用できない特別ルールが適用される。どの武器種をどこで投入するか、その選択に注目が集まるなか、1本目は両チームともエース武器とも言える双剣・ハンマーをチョイス。なんと3本目まで同じ組み合わせの武器となり、まさにガチンコ勝負の様相を呈した。

【決勝】
1本目
●闘技刀【群雲】(双剣・ハンマー) ― 二番手と斉藤の意地(双剣・ハンマー)○

2本目
○闘技刀【群雲】(大剣・狩猟笛) ― 二番手と斉藤の意地(大剣・狩猟笛)●

3本目
○闘技刀【群雲】(片手剣・弓) ― 二番手と斉藤の意地(片手剣・弓)●

 この大熱戦を制したのは、終始安定した狩猟技術を披露した“闘技刀【群雲】”チーム。3本目までもつれ込むこと自体が稀なうえに、しかも逆転での勝利とあって会場も一気にヒートアップ。優勝チームのふたりには惜しみない拍手が贈られたのだ。大会終了後は、『フォワード.4』で実装される新モンスター“クアルセプス”を狩猟できる先行体験会が行われ、また、陰のメインイベントとも言える杉浦氏、宮下氏のお見送りとサイン&質問タイムもスタート。あっという間に長蛇の列ができあがり、手厳しい意見にも丁寧に返答していた。

 47都道府県の完全制覇を目指して開催されたきたこのイベントも、次回の開催分で最後となる。時期は7月が予定されており、残る地域は青森、、栃木、和歌山、徳島、佐賀の5ヵ所だ。公式サイトなどでの告知を心待ちにしよう。

プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_10
プロデューサーらの熱のこもったプレゼンと好試合続出で盛り上がった『MHF』公式イベント_11
▲3位決定戦は“強いキズナ”チームが勝利。要望を直接届けられる質問タイムは、ファンも楽しみにしているようだ。