トークで、歌で、ファンを魅了する

今井麻美&喜多村英梨のユニット“ARTERY VEIN”のアルバム発売記念イベントでコンビ芸が炸裂_25

 2012年4月28日(土)、声優の今井麻美と喜多村英梨によるユニット“ARTERY VEIN”のファーストアルバム『ARTERY VEIN』の発売記念イベントが、東京・秋葉原のAKIHABARAゲーマーズ本店にて開催された。

 イベントが開始されると、アルバム『ARTERY VEIN』収録曲『Sanctusの彼方に』が会場に流れ始める。そして“ARTERY”こと喜多村英梨と、“VEIN”こと今井麻美がステージに登場すると、同曲を力強く歌い上げる。主旋律を交互に絡み合うように歌い上げていくというARTERY VEINならではのスタイルで、会場のファンを圧倒した。

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 トークになると、“漫才のよう”とファンのあいだでも好評を博すふたりのやりとりが炸裂する。

ARTERY 今日はどうやらカメラが回っているらしい(※スカパーの“エンタ! 321”で放送中の『GirlsNews 声優』の取材が入っていた)。どういうことだね?
VEIN さぁね。私たちの勇姿をどうしても見たいっていう人たちがたくさんいたみたいよ。
ARTERY なるほど。それは愚問だね。

 と、いつもの調子で会話を始めるものの「これはどこまで貫き通せばいいんだ?」とARTERYこと、喜多村は早くもギブアップ気味。しかし、その後もイベントが歌から始まったことに対して「イチバンの問題はARTERY VEINの曲はイントロが長い! 君はずるいね。出てきて早々後ろを振り向くとは……。取り残されてしまったではないか!」とVEINこと、今井に不満をぶつけるなど、コンビ芸はその後も続いた。また、『GirlsNews 声優』の取材の目を気にするARTERY VEINのふたりは、「かっこいいだけじゃなくて、おもしろいっていう映像のためにみんな笑って!」(喜多村)など、映像用の素材を集めることに終始。拍手を受けているシーンや、ファンと交流を深めているシーンなど、その後も映像用のシーンをファンに求めていた。

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▲トークの最中、「手錠いっぱいじゃん、誰に捕まったの?」(今井)と聞きながら、喜多村の衣装を引っ張り出す今井。

 今井の無軌道で自由なトーク展開に振り回されながらも、喜多村は「ARTERY VEINごっことかやってますけど、今年もまだまだやろうとしてるんですよね」と気になる発言。これに「うそー。私知らない。教えてー?」という今井に、「教えたらたぶん大人が困るから……」と喜多村は冷静な対応。しかし、どうしても内容を知りたい今井が「みんな耳を塞いでてくれるよー」というと、会場のファンも耳を塞ぎ始める。しかし、その中に耳をダンボのようにしているファンを見つけると「耳がダンボの人がいたー。やっぱりだめだねー」(今井)とARTERY VEINのつぎなる活動については、謎のままに終わった。

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▲耳がダンボになっていたファンを、ファミ通.com編集部は見事に激写。

 また、活動開始から2年と4ヵ月が過ぎたというARTERY VEIN。今後の展開について今井は、「ARTERY VEINのちびバージョンの歌とか作ってほしいよね」(今井)と発言。さらに、「ARTERY VEINって、私の予想だと150歳ぐらい」(今井)という衝撃の新事実まで飛び出す始末。そんな今井は「10歳とか15歳ぐらいのARTERY VEINとか知りたいよね?」と妄想を膨らませた。

 今井の自由奔放なトークに、いよいよ限界を感じ始めた喜多村が困り顔をしていると、今井が喜多村に「自分の好きな話をしていいよ?」と提案。このフリに喜多村は「今日はね、天気がね、いいよね」と答えると「喜多村さん、素朴!」と今井もノリノリ。これに喜多村も「意外と素朴なんですよ」と見た目の雰囲気に比べて自身が素朴であることを主張。それを裏付けるエピソードとして「ARTERY VEINは、レコーディングのときに、いろいろジャラジャラつけてないと悦に入れなくて歌えないんです」とARTERY VEIN楽曲の収録エピソードを披露した。

 アルバムに関しては、「出しただけでは終わりじゃない」と語る今井。「ご親戚にオススメしたり」(今井)、「親戚に勧めるにしてはダークな世界観ですね」(喜多村)、「甥っ子姪っ子を小さいころから教育するために寝るときに聴かせたり」(今井)、「あんなイントロじゃ寝れない!」(喜多村)、「やっぱりARTERY VEINを聴くときは、正装して、正座して、カーテンも閉め切って、ローソクを立ててPLAYボタンを押すっていう」(今井)、「それなんか、ミサ始まっちゃうよ!(笑)」(喜多村)と、ふたりのトークは留まるところを知らない。テンポよくくり出されるトークの数々に、ファンの笑い声が絶えないイベントとなった。

 イベントの中盤では、サイン入りポスターが当たるジャンケン大会を実施。このジャンケン大会の前に、サイン入りポスターに関しての話題で盛り上がる。「サインを入れる際に、どんな要素を入れるのがいいのか?」という疑問を今井と喜多村ふたりとも持っていたようで、「日付が入ってたほうがいいの?」、「(もらう人の)名前があるのはどうなの?」、「会場名はあったほうがいいの?」など、気になっていたところを確認しながら、サインを書いていた。サインを書き終えたところで、ジャンケン大会に移行。ジャンケン大会では今井が4回連続で全滅させるという怒濤の展開を見せ、逆に喜多村は必ずひとりを残していくという真逆の展開。さらにVEINを覚醒させて5度目の挑戦をした今井だったが、またしても全滅。これに対して喜多村はまたしてもひとりだけを残すという状況に、今井も焦りを感じ始める。そして最後のチャレンジに臨んだ今井は、最後の最後でひとりだけを残すという奇跡を見せ、「完璧なサクセスストーリーだった!」と喜多村からの太鼓判を押されていた。

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 イベントの最後には、「まだ言えない」としながらも、ARTERY VEINの今後の展開について「どっかのイベントで“どもー”って出てくると思うよ」(喜多村)と気になるコメント。さらに、ARTERY VEINは衣装が暑いということで、夏場は休みにしないかという提案。これに対し「どうする? チアリーダーみたいなARTERY VEINになったら?」(今井)と、今後のARTERY VEINの展開がますます見逃せなくなりそうな発言を残してイベントは終了した。

イベント前のARTERY VEINさん

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▲リハーサル中の風景。
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▲イベントで話題になるポスターを誇らしげに見せるARTERYさんと、サインを入れているVEINさん。