私はなぜこの島にいるのか、この島では何があったのか?

今年注目の廃墟美インディーゲーム『Dear Esther』が日本語字幕つきで配信開始_01

 世界の優れたインディー系ゲームを配信するPLAYISMで、The Chinese Roomが開発した『Dear Esther』の配信が開始された。価格は980円[税込]。

 本作は一人称視点のアドベンチャーゲーム。プレイヤーはヘブリディーズ群島(スコットランド)のどこかにある孤島に上陸し、手紙の一部を読み上げる声に誘われるかのように探索を進めていく。廃墟美をゲームの形にしたかのような、孤独だがどこか愛しく、寂しくも時の流れを確かに感じる独特な雰囲気に引き込まれること請け合いだ。

 『ハーフライフ2』のMOD(ユーザー作成の拡張プログラム)として開発された本作だが、その美しさが話題を呼び、完全に独自リメイクとなった本作では、インディーゲーム界の賞IGFアワードで今年度4部門ノミネートされ、美術面で優れた作品に贈られるExcellence In Visual Artを獲得している。
 すでに海外で配信されているが、Playismでの配信バージョンでは、ビジュアル、ストーリーテリングが高いレベルで融合した本作を日本語字幕つきで楽しむことができる。プレイする人を非常に選ぶ“作品”とも呼べる本作だが、映像(英語版のもの)を見て何か感じ入るところがある人は、ぜひトライしてみてほしい。