2012年度はデジタルゲーム分野の開発を強化
2011年5月11日、セガサミーホールディングスが2012年3月期(2011年度)の決算短信を発表した。
アミューズメント機器事業、アミューズメント施設事業は堅調に推移したものの、コンシューマ(家庭用ゲーム)事業などが低調だったため、売上高は3955億200万円(前期比0.3%減)、営業利益は583億8400万円(前期比15.1%減)、経常利益は581億6400万円(前期比14.6%減)、当期純利益は218億2000万円(前期比47.4%減)となった。
コンシューマ事業は、おもに欧米において、厳しい市場環境を受けて新作販売が低調に推移し、パッケージ販売本数は米国614万本、欧州829万本、日本・その他280万本、合計1724万本となり、前期実績(1871万本)を下回った。また、コンシューマ事業の構造改革に伴い、減損損失3億4500万円、事業再編損63億800万円が特別損失として計上された。
一方で、携帯電話・スマートフォン・PCダウンロード等のデジタルゲーム分野においては、スマートフォン向けタイトル『キングダムコンクエスト』が、2012年3月に累計で250万ダウンロードを突破し好調。従来のiOS版に加え、2011年12月よりアンドロイド版を投入したことにより、さらなる普及が期待できるという。
次期の売上高は4700億円(前期比18.8%増)、営業利益は660億円(前期比13.0%増)、経常利益は650億円(前期比11.8%増)、当期純利益は400億円(前期比83.3%増)を見込む。コンシューマ事業のパッケージゲーム分野においては、主に海外を中心として合理化を図り、安定的に収益を創出できる体制の構築を行うという。パッケージ販売本数の見込みは、米国285万本、欧州402万本、日本206万本、合計894万本。今後は携帯電話・スマートフォン・PCダウンロードなどのデジタルゲーム分野の開発を強化するなど、環境変化に適応した体制への転換を図っていくとのこと。