家庭用ゲームソフトを含むコンテンツ事業も売上増
バンダイナムコゲームスが、2011年4月1日から2012年3月31日にかけての2012年3月期の決算短信を公開している。
内訳は、売上高4542億1000万円(前年比15.2%増)、営業利益346億600万円(前年比111.8%増)、経常利益349億6000万円(前年比113.2%増)、当期純利益は193億300万円(前年比944.3%増)と、純利益が大幅増となっている。
【家庭用ゲームソフトは6%増の売上高860億円】
うち、ゲームコンテンツ事業が含まれるコンテンツ部門では、売上高2255億300万円(前年比25.3%増)で、セグメント利益は170億300万円(前年比449.9%増)で利益率7.5%。家庭用ゲームソフトは売上高860億円(2011年度は812億円)を記録し、前年比で48億円、6%近く増となっている。なお、売上高のそのほかの内訳は、『湾岸ミッドナイト マキシマムチューン4』などが出た業務用ゲーム機が734億円(2011年度は560億円)、ガンダム関連や『ワンピースグランドコレクション』などのソーシャルゲームが好調だったネットワークコンテンツが336億円(2011年度は184億円)、その他・調整が325億円(2011年度は243億円)。
販売タイトル本数では、グループ合計で2333万本を販売。うち国内は1150万6000本。ちなみにローカライズ版などを控除すると、グループ合計で据え置き機が31タイトル1432万7000本、携帯ゲーム機が58タイトル900万3000本という比率に。
【『ダークソウル』が欧米で119万本のトップセールス】
主要タイトルの販売実績としては、欧米で発売した『ダークソウル』プレイステーション3版、Xbox 360版が119万本のセールスを記録。日米欧での発売となった『エースコンバット アサルトホライゾン』が107万本で続き、以下『ONE PIECE 海賊無双』が日本国内のみで94万本、『テイルズオブエクシリア』も日本国内のみで77万本、『ドラゴンボール アルティメットブラスト』が日米欧で70万本、『ソウルキャリバーV』が日欧で69万本、『機動戦士ガンダムエクストリームVS.』が日本国内のみで57万本と続いていく。
【国内は来季携帯ゲーム機シフトへ? 北米は販売増を見込む一方、欧州は大幅減の見込み】
プラットフォーム別では、プレイステーション3が848万3000本、Xbox 360が317万6000本で、Wiiが239万9000本。PSPが418万6000本、ニンテンドーDSが264万3000本、ニンテンドー3DSが177万本。
来季計画では、据え置き機が1232万本(今年度1432万7000本)、携帯ゲーム機が768万本(同900万3000本)を見込んでいる一方、国内に目を向けると、国内での据え置き機向けソフトの売上が今年度589万3000本なのに対して2013年度は362万本(当初362億本としておりましたが誤りです。お詫びするとともに訂正致します)で、携帯ゲーム機向けソフトが今年度561万3000本から来季548万本とほぼ変わっていないのと比較すると興味深い。
また、北米で来季据え置き機を中心に今季594万4000本から720万本へ伸ばすとしている反面、欧州での計画は据え置きと携帯ゲーム機ともに減少、とくに携帯機では今季175万7000本の売上に対して来季63万本とし、合計で今季588万本から来季370万本への減少を見込んでいる。
来季は「業務用ゲーム機と連動したフランチャイズタイトルや顧客ニーズに合ったタイトルのタイムリーな投入などにより、収益性の向上をはかります」とする一方、「スピーディなコンテンツの提供や適切な運営によるソーシャルゲームの強化」なども行い、コンテンツ価値を最大化していくとの抱負も述べられている。