減収・減益ながら見込み通りの堅調な業績に 来期は過去最高益を見込む
カプコンは、2012年5月8日、2012年3月期連結業績を発表した。それによると、売上高820億65百万円(前年比16.0%減)、営業利益123億18百万円(前年比13.8%減)、経常利益118億19百万円(前年比8.1%減)、当期純利益は67億23百万円(前年比13.2%減)となった。
セグメント別に見ると、コンシューマ・オンラインゲーム事業は、『モンスターハンター3(トライ)G』が出荷160万本を突破するなど手堅く伸長したほか、『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』も一定の出足を示した一方で、『ストリートファイター X(クロス)鉄拳』は「軟調に推移いたしました」(リリースより)としているが、いずれも販売本数は100万本を突破した。また、オンライン専用ゲームの『モンスターハンター フロンティア オンライン』シリーズは安定した人気に支えられ好調に終始したとしている。
しかし、前期に大型タイトルを複数投入した反落や、有力ソフト『ドラゴンズドグマ』の発売延期などにより、コンシューマ・オンラインゲーム事業は売上高535億1百万円(前期比23.9%減)、営業利益105億2百万円(前期比16.0%減)となった。
モバイルコンテンツ事業では、『スヌーピー ストリート』が日本やアジアで健闘したほか、GREE向け『モンハン探検記 まぼろしの島』やMobage向け『みんなと モンハン カードマスター』がいずれも会員数100万人を突破するなど好調に伸長。
また世界でも、フェイスブックと連動して配信した『スマーフ・ビレッジ』が好調に推移したことで、戦略ブランドビーラインタイトルが、国内外合計で5600万件のダウンロード数を突破するなど、収益力アップに大きく寄与したとしている。
これらにより、モバイルコンテンツ事業は売上高63億8百万円(前期比56.6%増)、営業利益23億85百万円(前期比74.6%増)となった。
なお2013年3月期の連結業績予想についても併せて発表されており、それによると、成長余力の高いオンラインコンテンツ(モバイル、PCオンライン、コンシューマ向けダウンロード)へ経営資源を集中させるとともに、主力シリーズ最新作となる『バイオハザード6』など海外に照準を合わせた大型タイトルの投入により、売上高1050億円、営業利益158億円と過去最高業績を予定していると述べられている。