不審な仮面の男が逃走中、市内は戒厳令下に
本日ファミ通.comに不思議な箱が到着した。開けてみると中には、ベセスダ・ソフトワークスの新作スニーキングアクション『Dishonored(ディスオナード)』のロゴ入りの時計とともに、仮面の男の指名手配書と、手紙が収められていた。
どうやらこれは、『Dishonored』の舞台ダンウォールの摂政官が、市内を暗躍する暗殺者を捕えるために、戒厳令を発するとともにその権威を示す“贈り物”のようだ。
時計の背面にあるボタンを押すと、ご丁寧にもハイラム・バローズ摂政官の自らの声で、逃亡者が逃走中であること、外出禁止令が発令されていること、不審人物の報告を行わなかった者は罰せられることを述べた演説が流れる。そして手紙には、摂政官ハイラム・バローズの署名つきで市民への“警告”が書かれている。
<摂政官からのメッセージ>
ダンウォールの善良なる市民に告ぐ。
市民にとって最善の策であり、
そして街の治安を高めるため、
市内における外出禁止令を命ずる。
深刻な疫病による被害が続く中、
政府関係者殺害の犯人が今も街を徘徊し、
国家への新たな残虐行為を企てている。
この者に一刻も早く裁きを与えるため
市内全土において取り組みを強化してきたが、
市民としての義務を果たして欲しい。
''配布された時計は国民への義務喚起である。''
くれぐれも外出禁止時間内は外出しないように。
もし万が一、この仮面の暗殺者に遭遇するか、
所在をつきとめた際は、迅速に歩哨へ通報するように。
勇敢な行動が最も安全だということを忘れないように。
摂政官
ハイラム・バローズ
ダンウォールはネズミによって媒介された疫病がはびこるひどい状態だと聞く。市民をそのような状態に置きながら、自らの権威を証明するために全市民に時計を配るとは、本末転倒である。良き執政者であればありがた迷惑な賄賂を贈らずとも、市民は協力するだろう。その金で偉大なるバローズ摂政官殿にドブさらいでもさせるか、もう少しマシなネズミ捕りでも配ればいいのだ。
ダンウォールの大物達をかような過剰行動に至らせるほど震え上がらせている暗殺者が、どのような目論見であの街の闇から闇へと飛び回っているのかはわからない。だが、かの暗殺者によって殺害されたという連中は、いずれもよからぬ噂を聞くものばかりである。ダンウォール女王が護衛のコルヴォによって殺害されたというあの事件以降、急速に権力を強めた者が多いように思えるのだが、この奇妙な符合は何かの偶然であろうか? ともあれ、本誌ではダンウォールで続く不穏な情勢をこれからもお伝えしていきたい。
最後に、摂政官からのメッセージに付記されていたURLをご紹介しておく。アクセスすると言語選択があるが、ここは“JAPANESE”を選択してほしい。しばらくのロードの後に、話題の暗殺者の物と思われる謎の仮面を回転して閲覧することができる。“彼”は今、この仮面の下で何を考えているのだろうか?