大賞は『モンスターハンター3(トライ)G』
2012年4月18日、東京・水道橋の東京ドームホテルで、2011年1月1日から2011年12月31日までに発売されたゲームの中から、読者投票でもっとも愛されたものを選ぶ催し“ファミ通アワード2011”の発表・授賞式が行われた。
ファミ通アワード2011を主催するエンターブレインの代表取締役社長の浜村弘一は、「ファミ通アワードは、その年を代表する作品がズラリと並ぶ賞であってほしいと思っています」と挨拶。受賞作のラインアップを見たとき、または受賞者たちの集合写真を見たとき、「この年はこんな年だったね」と思い出すような、“時代を切り取る賞”でありたいと語った。また、今回からソーシャルゲームも投票対象になったことについて触れ、「ゲームの活躍の場がどんどん広がっているこの時代を切り取る形で、今年のファミ通アワードを進めていきたいと思います」と述べ、挨拶を終えた。
さて、受賞作についてはすでに速報(→こちら)でお伝えしているとおり。こちらの記事では、授賞式に参加したクリエイターたちの写真を中心に、式の模様をお届けしていこう。
■ソーシャルゲーム賞
今年から新設された“ソーシャルゲーム賞”は、これまでに配信されたソーシャルゲームの中から、2011年にとくにユーザーの支持を集めたものを表彰するもの。今年は下記の3作品が選ばれた。
メーカー:バンダイナムコゲームス
登壇者:アシスタントマネージャー 桑原顕氏
メーカー:KONAMI
登壇者:エグゼクティブプロデューサー 兼吉完聡氏
※2012年4月19日14:30修正
兼吉氏の役職を誤って“シニアプロデューサー”と記載しておりました。正しくは“エグゼクティブプロデューサー”になります。たいへん失礼いたしました。
メーカー:グリー
登壇者:執行役員 吉田大成氏、シニアマネージャー 久岡裕介氏
■ソーシャルゲーム ルーキー賞
2011年に配信された新規のソーシャルゲームから、とくに優れたものに贈られるソーシャルゲーム ルーキー賞。今回は、美しいビジュアルのカードを使ってのバトルが人気の『神撃のバハムート』が受賞した。
メーカー:Cygames
登壇者:取締役 木村唯人氏
■キャラクターボイス賞
昨年設立されたキャラクターボイス賞では、ゲームキャラクターの音声を始めとした各種活動において、とくに印象に残った声優が表彰される。今回は、『ファイナルファンタジー零式』や『ファイナルファンタジーXIII-2』に出演した梶裕貴、『アンチャーテッド』シリーズの主人公ネイサン・ドレイク役でおなじみの東地宏樹、『シュタインズ・ゲート』や『アイドルマスター』に出演した今井麻美、『テイルズ オブ エクシリア』、『ファイナルファンタジー零式』、『キャサリン』などで多彩な役を演じた沢城みゆきが受賞した。梶、東地はスケジュールの都合で欠席となったが、代わりにボイスレターが公開された。
★今井麻美よりコメント
たったいま授賞式が終わったところで、皆さんからの投票で選んでいただいたということで、素敵な賞をいただきました。「こんなに人生が華やかでいいんでしょうか?」という気持ちでいっぱいですが、皆さんが投票してくださらなかったらこの場にいなかったので、とても感謝しています。また、すごいゲームを作っていらっしゃるクリエイターの方々を間近で見ることができたので、イチゲームファンとしてもとても楽しかったです(笑)。また来年もゲーム業界に貢献できるようがんばりたいと思います。今回、受賞の理由が『アイドルマスター』と『シュタインズ・ゲート』ということで、どちらもすごく長く関わらせていただいている作品です。2011年もいろいろな作品が発売されていたにも関わらず、このような賞をいただけたというのは、ひとえに皆さんがこの作品を愛してくださっているからだと思います。私ひとりの力ではこういった賞は取れなかったので、作品に関わってくださっているスタッフの皆さん、作品を愛してくださったすべての皆さんに、感謝したいと思います。これからもキャラクターたちが伸び伸びと生きていけるように私もがんばりますので、ぜひ応援してください。よろしくお願いします。
★沢城みゆきよりコメント
本日、賞をいただきました沢城みゆきです。『テイルズ オブ エクシリア』、『ファイナルファンタジー零式』、『キャサリン』、どれもクリアーできていません(笑)。こういった賞をいただけたということは、おそらく皆さんに楽しんでいただけたという証だと思いますので、うれしいのと同時に、どこか安心しています。これからもクリエイターの皆さんが描いた理想のゲームを作るうえでのお力添えができるようにがんばっていきたいと思っています。より多くの作品で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
■優秀賞
ゲームの世界観や斬新さ、奥の深さなど、全体を通してそのどれもがすぐれている作品を選出する優秀賞。今年は10タイトルが選ばれた。このうち、『DARK SOULS(ダークソウル)』については、スケジュールの都合によりフロム・ソフトウェアが欠席のため、以下の受賞者写真には入っていない。
メーカー:日本ファルコム
登壇者:代表取締役社長 近藤季洋氏
メーカー:バンダイナムコゲームス
登壇者:プロデューサー 後藤能孝氏、アーケード版ディレクター 赤塚哲也氏
メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
登壇者:プロデューサー 岩本けい氏
メーカー:任天堂
登壇者:プロデューサー 小泉歓晃氏、ディレクター 林田宏一氏
メーカー:任天堂
登壇者:企画部 春花亜少子氏
メーカー:バンダイナムコゲームス
登壇者:プロデューサー 馬場英雄氏
メーカー:スクウェア・エニックス
登壇者:プロデューサー 北瀬佳範氏、ディレクター鳥山求氏
メーカー:スクウェア・エニックス
登壇者:プロデューサー 北瀬佳範氏
メーカー:任天堂
登壇者:企画部 春花亜少子氏
■特別賞
もっとも革新的な作品を称える“イノベーション大賞”、完全新規のタイトルでもっとも優れたものを選ぶ“ルーキー大賞“、年間でもっとも多くの販売本数を記録した“ベストヒット大賞”の3部門から成る特別賞。今年は以下のような結果となった。
『キャサリン』
メーカー:アトラス
登壇者:プロデューサー&ディレクター 橋野桂氏
『マリオカート7』
メーカー:任天堂
登壇者:企画部 春花亜少子氏
『すれちがいMii広場』
メーカー:任天堂
登壇者:企画開発本部 河本浩一氏
■MVP
ゲーム産業の発展に影響を与えた人物に贈られるMVP。今回は、『ダンボール戦機』や『二ノ国 白き聖灰の女王』などの大作・意欲作を発売したほか、アニメ・映画・玩具など、さまざまなクロスメディア展開を推進したレベルファイブの日野晃博代表取締役社長/CEOが受賞した。
■最優秀キャラクター賞
2011年にもっとも活躍したキャラクターに贈られる最優秀キャラクター賞は、シリーズ最新作『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』でこれまでにない豊かな感情を見せてくれた、リンクが受賞。
■最優秀ゲームメーカー賞
2011年、もっとも元気のあったゲームメーカーを決める最優秀ゲームメーカー賞は、昨年に引き続きカプコンが受賞。『モンスターハンター3(トライ)G』を始めとする多くの作品が話題を呼んだ。
■大賞 ゲーム・オブ・ザ・イヤー
大賞に選ばれたのは、カプコンのニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター3(トライ)G』! 昨年大賞を受賞した『モンスターハンターポータブル 3rd』に続いての受賞で、『モンハン』が2連覇を達成したことになる。プロデューサーの辻本良三氏は「投票してくださった読者の皆様に本当に感謝しております。これからもゲームを通じて、いろんな興奮やワクワク感、笑顔をユーザーの皆様に届けられるように、がんばりたいと思います」とコメント。ディレクターの藤岡要氏は、「多くのユーザーの皆様に投票していただいたということは、誇りであり、励みになります。ギリギリまで頑張ってくれた開発スタッフには本当に感謝しています。ありがとうございました」と語った。
授賞式終了後、ステージでは恒例の記念撮影が行われた。楽しいことだけでなく、辛いこともたくさんあった2011年。日々うまくいかないことも多々あるが、この写真におさめられたクリエイターたちの笑顔は、「ゲームの力があれば、みんな明るくなれる」と教えてくれている気がする。