『二ノ国 白き聖灰の女王』欧米で発売決定 レベルファイブ日野晃博氏インタビュー【GGD 2012】
ゲーム プレイステーション3 ニュース●日本風に作った作品が、海外でより大きな結果に
アメリカ・ラスベガスにて、2012年4月11日~12日(現地時間)に開催された、バンダイナムコゲームスのプライベートショウ“NAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012”において、『二ノ国 白き聖灰の女王』が欧米で発売となることが発表された。レベルファイブの日野晃博氏に、海外展開にあたっての意気込みを伺った。
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――発売は2013年第一四半期と、少し先ですね。
日野晃博氏(以下、日野) 今回は、とくに翻訳をしっかりやりたいと考えているのですが、本作は100万ワード以上の膨大な言葉で構成されているので、どうしても時間がかかってしまうんです。
――カンファレンスでは英語音声の映像も流れていましたが、とてもフィットしていましたね。
日野 キャラクターのなまりなどにもこだわっていて、たとえば大阪弁で話すシズクなら、ウェールズ地方のなまりでしゃべる、という感じになっています。そういった細かい部分も含めて、日本でやってきたことをうまく再現しています。
――日本語のニュアンスをそれだけ正確に表現するのは、かなり困難な作業なのでしょうね。
日野 今回、弊社で翻訳ディレクターを立てて制作を進めているのですが、彼はその道の経験が長くて、実績十分な人物なんです。
――その方は、『レイトン教授』シリーズなどのローカライズも担当されていたのですか?
日野 いえ、そのころはまだいませんでした。今回からですね。
――ということは、強力な新戦力を得て、今後さらに世界展開がスムーズに進みそうですね。
日野 僕もいろいろな細かいキーワードに対して、それがクールなのかどうかまではわかりませんからね。言語の面はいつも苦労するところなので、今後はよりしっかりとやっていきたいと思っています。
――ニンテンドーDSの『二ノ国 漆黒の魔導士』は欧米でのリリースがありませんでしたが、今回PS3の『二ノ国 白き聖灰の女王』で海外展開を決意されたのは、なぜなのでしょうか。
日野 DS版は、同梱の本“マジックマスター”を使って進めていく内容になっていましたよね。この本と同梱した形での販売が、海外では非常に難しいんです。また、本の翻訳がとてもたいへんだというのもあって、断念したという経緯があります。
――『白き聖灰の女王』については、当初から世界展開を視野に入れて制作されていたのでしょうか?
日野 はい。ですから戦闘システムでも、ふつうにコマンドを選んで戦うだけのものではなく、世界で受け入れられるバトルとはどんなものかを考えながら作りました。
――欧米でお披露目して、反響はいかがですか。
日野 極めていいですね。スタジオジブリのアニメーション、久石譲さんの音楽は、欧米でも大きな売りになると思っています。
――欧米でのリリースにあたって、変更や追加などされる要素はあるのでしょうか?
日野 細かい部分の変更は少しあります。いずれ発表していきますが、ボリュームを追加したり、オンラインコンテンツを若干充実させたり、というのは考えています。
――海外展開のつぎには、シリーズの新展開も期待してしまいますが……?
日野 続編についても、ここでいい結果が出れば、続けてやっていきたいですね。日本テイストのキャラクターを海外に向けて打ち出していくという意味でも、ぜひ成功させて、つぎの作品につなげていきたいと考えています。過去に僕が手掛けた『ダーククラウド』は、日本での販売本数は12万くらいでしたが、北米でかなりの売り上げを伸ばし、最終的には世界で100万本以上を突破したんです。そんなふうに、日本風に作った作品が、日本よりも海外のほうで売れるということもあって、『ダーククラウド』、『ダーククロニクル』はまさにそういう作品でした。『レイトン教授』シリーズも、日本でもヒットしましたが、海外のほうがより大きな結果が出ていますよね。スタジオジブリさんの力もありますし、僕自身もとても期待しています。
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