“G1グランプリ通信”第3回!

【G1グランプリ通信】第3回:本格的な配合理論で競走馬を生産_42

 本格的な競走馬育成シミュレーションと、トレーディングカードを使ったわかりやすい配合システムが融合した競馬ゲームが、ニンテンドー3DSに登場する。タイトルは『G1グランプリ』。本作は、馬主としてさまざまな競走馬を育成、重賞での勝利を目指していく競走馬育成シミュレーションゲームだ。ニンテンドー3DSの立体視を活かしたレースシーン、通信機能を活かしたすれちがい通信によるカードの配布など、さまざまな要素が競走馬育成シミュレーションゲームをさらにアツいものにしているぞ。

 そんな『G1グランプリ』をソフトの発売前から発売後まで、ガッツリ紹介していくファミ通.comの企画“G1グランプリ通信”がスタート! 本企画では、『G1グランプリ』の魅力を隔週更新で余すところなくお伝えしていくので、競馬ファン、そして競走馬育成シミュレーションに興味があるという人は、ぜひチェックしてほしい。

本格的な配合理論で競走馬の生産を楽しめる

 集めたカードを合成するという、シンプルな形式で誰でも手軽に楽しめる『G1グランプリ』の競走馬生産。“手軽に”楽しめるという言葉とは裏腹に、本作の競走馬生産は“インブリード”や“アウトブリード”、“ニックス”など、本格的な配合理論をもとにしているので、種牡馬と繁殖牝馬の血統やパラメーターを分析して現実同様の競走馬生産を楽しめるのだ。もちろん、配合理論に詳しくない人でも各馬のカードの3画面目にある“プロフィール紹介”や、カード合成時に表示される“相性アイコン”などでわかりやすく説明されているので安心だぞ。

※種牡馬カードのパラメーターの見かた
※繁殖牝馬カードのパラメーターの見かた

▼配合理論

 配合理論が成立すると、それぞれの配合理論が影響を与える両親のパラメーターとあわせてプラス、マイナスの影響が加わる。本作では“ベストトゥベスト”、“血統配合”、“スキルパネル配合”という3つの配合理論が用意されている。

※配合理論の概要はこちらでチェック
※血統配合の成立条件はこちら
※スキルパネル配合の法則はこちら

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ニックス

 ニックスとは統計的に相性がいいとされている系統どうしの配合のこと。本作では、父方の系統と母方の系統が反対になると成立しないものもある。また、効果が大きな“強ニックス”とそこそこの効果がある“弱ニックス”がある。競走馬を生産するときは、種牡馬カードと繁殖牝馬カードの系統を確認して合成しよう。なお、セールでのコメントからもニックスが成立しているのかを判断することができるので、こちらも注目しておきたいところだ。

▼強ニックス例1
パシフィカス×バゴ(母系ノーザンダンサー系×父系ブラッシンググルーム系)

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▼強ニックス例2
シルバーレーン×ジャイアントレッカー(母系ロベルト系×父系ストームキャット系)

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▼強ニックス例3
パワフルレディ×ゴールドアリュール(母系ニジンスキー系×父系サンデーサイレンス系)
パワフルレディ×ザッツザプレンティ(母系ニジンスキー系×父系サンデーサイレンス系)

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インブリード

 インブリードとは、先祖に同じ馬がいること。特定の先祖の血の量を増やして仔馬に同様の能力を再現することを狙った配合だ。先祖を仔馬から数えて何世代目にあたるかで“○×○”などと表す。“4×5”なら4世代目と5世代目に同じ先祖馬がいるということ。とくに効果が高いと言われているのが“3×4”のインブリード。

▼インブリード成立例
◎:3×4(効果大)
○:3×3、3×5、4×4、4×5(効果あり)
△:2×4、2×5(弊害もあるかも)、5×5(薄すぎ)
×:2×2、2×3(濃すぎ)

▼いいインブリードの例
父 ストーミングホーム
母 アレクサンドロワ
Northern Dancer(勝負根性↑)の3×4
Native Dancer(レベル↑)の5×5
が成立する。

アウトブリード

 ひとつもインブリードが発生していない場合はアウトブリードと呼ばれ、健康的で競走意欲が旺盛な仔馬が生まれると評価されている。中途半端なインブリードしかできないようであれば、こちらを狙ったほうがいいかも……?

▼いいアウトブリードの例
父 フィガロ
母 シルバーレーン

 こちらは、血統表内に同じ祖先馬がいないのでアウトブリードが成立。しかも、この組み合わせは“強ニックス”でもあり、健康で競走意欲が旺盛であり、なおかつ能力の底上げがされた仔が生まれる可能性があるというわけだ。

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▲セールの画面のコメントでインブリードやアウトブリードが成立しているかがわかる。

相性アイコン

 基本的な配合理論と言える、“ニックス”(系統ごとの相性)と“インブリード”を総合的に判定して表示される“相性アイコン”。血統にあまり詳しくないプレイヤーでもこのアイコンを確認することである程度、父馬と母馬の血統的な相性を想像できる。

▼関係するパラメーターは以下の通り。
・父馬、母馬の基本能力
・ニックス(系統的な相性の良さ)の強弱
・インブリードの有無と血量の濃さ(濃すぎず、薄すぎずが良く、4×3は加点あり)

▼アウトブリードの加点

 相性がよければ、両親のパラメーター以上の馬が生まれる可能性もあるが、相性が悪いと両親の能力ほどの仔馬は生まれづらい。たとえば、繁殖牝馬カード“パシフィカス”の場合。“レッドランサム”とは100%という完璧な相性を誇る。ともに基本能力が高く、“強ニックス”、“レベル↑↑”の“Nearctic”のインブリードが発生している。逆にレジェンド系のレアカード“ニジンスキー”とは父親“Northern Dancer”が同じ、いわば兄弟。これでは配合しても血が濃すぎてあまりいいことはないのだ。

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その他の配合理論

▼突然変異誘発配合

 特定の系統が全16系統のうちの半分を占めれば成立する。持ち主が少ない系統にチャンスがあるらしい。成立すれば大幅に能力がアップした突然変異的な仔が生まれる可能性があるのだ。オススメの種牡馬は現代の異系血統の代名詞とも言われる“ブロードブラッシュ”あたりか? ただし“ブロードブラッシュ”は海外種牡馬なので、簡単には手に入らない。比較的手軽に手に入る国内種牡馬ということであれば、“スマートボーイ”にチャンスがある。意外なところでは“ドバイワールドカップ”を制した“ネオユニヴァース”も異系の血を内包しているのだ。

▼完全アウトブリード

 完全アウトブリードは、まったくインブリードが発生しないどころか、系統にもまったくかぶりがないという配合。非常に難しい配合なので、自家生産馬を使って成立させるのが手っ取り早い。ただ、“ユメノセテコウユー”などは、自身の血統内ですでに成立していて配合次第で“リーチ”がかかっている状態の種牡馬と言える。

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自家生産馬カード

 自家生産馬もカードにすることができる。しかも、自家生産馬カードは最初からMAXの9枚! 計算された最高の配合馬を生み出そう!

スキルパネル配合

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 スキルパネルを持った種牡馬と繁殖牝馬をかけあわせて高スキルを持った仔馬を生み出すことができる。ニックスやインブリードなどとともに頭に置いておきたい要素のひとつだ。

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G1グランプリ
メーカー 元気
対応機種 3DSニンテンドー3DS
発売日 2012年5月24日発売予定
価格 6090円[税込]
ジャンル シミュレーション / 競馬
備考 ローカルプレイ対応、すれちがい通信対応