魅力的なラインアップ 日本での発売に期待

NAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012リポート バンダイナムコゲームスの欧米向け新作タイトルが続々発表_02

アメリカ・ラスベガスにて、2012年4月11日~12日(現地時間)に開催中のNAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012。2012年4月11日(現地時間)に開催されたプレスカンファレンスの模様をリポートする。
 このイベントは、バンダイナムコアメリカ、バンダイナムコヨーロッパが合同で開催しているプライベートショウだ。昨年までは北米、欧州で個別に開催されていたが、今回からは合同で開催されることになり、例年以上に多くのメディアが集まる、活気のあるショウとなった。
 なお本イベントは欧米向けのものであり、現時点で日本でのリリースが決定しているのは『鉄拳タッグトーナメント2』のみとなっている。また、カンファレンス中の写真撮影が禁止されていたため、テキストのみでのリポートとなることはご容赦いただきたい。

NAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012リポート バンダイナムコゲームスの欧米向け新作タイトルが続々発表_01
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■STAR TREK
 カンファレンスの最初に紹介されたタイトルは、『STAR TREK』。言うまでもなく、ドラマ、映画などで人気の名作SFをモチーフにしたもので、3D立体視対応のアクションアドベンチャーとなる。プレイデモでは、ひとりがスポック、もうひとりがカークを操作して謎の敵と戦うcoopプレイが披露された。現時点ではプラットフォームは不明で、発売時期は2013年初頭予定。敵の正体など、詳細情報はE3にて明かされるという。

■DRAGON BALL Kinect
 つぎに紹介されたのは、『DRAGON BALL Kinect』。すでにタイトルだけで中身があらかた想像できてしまうようなドストレートなタイトルだが、はたして実際もその通り、Xbox 360 Kinect専用の、『ドラゴンボール』をモチーフにしたアクションゲームだ。画面は基本的に一人称視点で、kinectのモーションセンサーを利用して、殴る、蹴る、避ける、ガードする、といったアクションを駆使して戦う。また期待に違わず、溜める動作から手を勢いよく前に突き出すことで“かめはめ波”をくり出すなど、多彩な必殺技を使うこともできる。このタイトルは2012年10月リリース予定。

■SHONEN JUMP'S ONE PIECE PIRATE WARRIORS
 『SHONEN JUMP'S ONE PIECE PIRATE WARRIORS』は、日本では2012年3月に発売され大ヒットとなった『ワンピース 海賊無双』の海外版。発売日は未定となっている。

※『SHONEN JUMP'S ONE PIECE PIRATE WARRIORS』の発売日に関して、当初“2012年11月リリース予定”と表記していましたが、正しくは発売日未定となりますので修正いたしました。

■DARK SOULS PREPARE TO DIE EDITION for PC
 ネット界隈では噂になっていた、あのヒットRPG『DARK SOULS(ダークソウル)』のPC版。欧米でのリリースは2012年8月24日予定。本作のプレゼンテーションでは、ディレクター兼プロデューサーのフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が登場。宮崎氏は、まず発売後3週間で、世界150万本を超えるセールスを記録したことについて感謝の言葉を述べた。そして、今回発表されたPC版は、宮崎氏自身は当初想定していなかったものであり、facebook等で多数よせられた要望に応えて、バンダイナムコゲームスの強い主導により実現したタイトルであることが明かされた。さらに宮崎氏は、「新しい敵、新しいエリア、新しい物語が語られます。皆さんが想像している『DARK SOULS(ダークソウル』らしいものになりますので、どうぞご期待ください」と語り、プレゼンテーションを締めくくった。

■NI NO KUNI WRATH OF THE WHITE WITCH
 日本では2011年11月に発売された『二ノ国 白き聖灰の女王』の海外版。本作のプロデューサー、制作総監督を務めたレベルファイブの日野晃博氏が登場し、プレゼンテーションが行われた。日野氏は、スタジオジブリがアニメーションを制作、久石譲氏が音楽を担当していることなど、本作の概要を説明しつつ、本作が「セールスよりも、自分たちのやりたいクリエイティブを実現したい、という思いを込めて作ったタイトルです」(日野氏)と、日野氏にとっても特別な意義をもったタイトルであることを強調した。また、「伝統的なJRPGと思われるかもしれませんが、新しく、刺激的な作品になっています」(日野氏)と前置きしつつ、プレイデモでアクティブな戦闘シーンを紹介し、本作がコマンド式の古典的な日本製RPGではなく、アクションがふんだんに盛りこまれた、エキサイティングなゲームプレイができるタイトルであることを強くアピールしていた。本作はPS3用ソフトとして、欧米で2013年に第一四半期に発売予定。欧州版では5言語に対応するとのことだ。

■TEKKEN TAG TOURNAMENT 2
 カンファレンスの締めを飾ったのが、PS3/Xbox 360用ソフトとして、2012年9月(日本国内は2012年秋)に発売が決定した『鉄拳タッグトーナメント2』。プレゼンテーションを担当したのは、『鉄拳』プロジェクトディレクターの原田勝弘氏だ。リリとシャオユウの衣装をまとった美女を傍らに従え、両手に花状態で登場した原田氏は、会場の記者たち全員にシャンパンをふるまいつつ、「こういうイベントでは、カプコンの小野さんが乱入してきたりしますが、今日はセキュリティーの人が「来ていない」と言っていたので。非常にリラックスしています」と、いつもの調子でジョークを飛ばして会場を沸かせてから、本作の紹介をスタートした。
 原田氏は、「『タッグ2』というタイトルですが、2対2の闘いだけでなく、いままでの『鉄拳』のおもしろさである1対1の闘いも、加えて2対1でもどんな組み合わせでも遊べます。あらゆる遊びが入ったパーフェクトな『鉄拳』です」と説明。さらに、アーケード版の44キャラクターをすべて収録したうえで、「皆さんがこれくらい増えるだろうな、と想像している以上に」、「『デッド オア アライブ』の板垣さんには増やしすぎだろう、と言われたくらい」、という表現で、多数の追加キャラクターが用意されることも語られた。また、詳細は不明ながら、“ファイトラボ”というユニークなモードも存在するという。
 開発は順調な模様で、ステージでは、PS3の実機で、アーケード版と遜色のないゲームプレイも披露された。今後、E3などで新しい情報、サプライズが明かされていくとのことなので、続報を楽しみにしたいところだ。

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