燃える男のデベロッパー、『Aliens: Colonial Marines』も開発順調

Gearbox、『ボーダーランズ2』アバターカスタマイズ機能などのサプライズでファンをおもてなし【PAX East 2012】_19

 Gearbox Softwareは、今年のPAX Eastの主役の一人として重要な役割を果たした。『Aliens: Colonial Marines』と『ボーダーランズ2』を出展し、PAXに集まったハードコアゲーマーを大いに楽しませただけでなく、最終日の日曜日にはいくつかのサプライズを含めた講演さえも行った。

 まずは1300人入るという大会場が埋まるまでは、前述の2タイトルの脚本を担当しているMikey NeumanによるGearboxのトリビアクイズでお出迎え。
 お次は『Aliens: Colonial Marines』の質疑応答をちょっとやって、新しいプロモーションムービーも流した(ちなみに関係者によると当初もう公開されている予定だったが、ぎりぎりまで仕上がらず、急遽ここでサプライズ公開ということになったとか。何ともGearboxらしい)。

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 20世紀FOXは本作に本格的に協力しているらしく、Neumanは映画同様にビショップを演じるランス・ヘンリクセンのボイス収録がいかに“畏れ多い”ものだったかを振り返っていた。そしてGearboxのビッグボス、Randy Pitchfordも、副社長のBrian Martelがリドリー・スコット監督と会った際のエピソードを思い起こしていた。いわく、初代『エイリアン』の未公開の絵コンテを持ってきてくれたというのだ。「ブライアンがそこに俺を呼んでくれなかったのは絶対に許さんよ」とPitchfordは冗談交じりに語った。

 『Aliens: Colonial Marines』の開発チームは、『エイリアン』の公式な最新作は映画ではなく自分たちが手掛けているゲームだという意気込みで、気合を入れて開発しているようだ。Pitchfordいわく「これぞ、俺達の産業がここまで成長してきたという証」。実際、ファンの期待も高く、あとは完成させるだけ……。

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▲“リプリーの死から16週と4日後……”
▲このアンドロイドの下半身はもしかして……。
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▲植民地海兵隊装備で現れた、このSean Maioなるナイスガイ。その正体は、スマートガンを何年もかけて作ってしまった、映画『エイリアン』シリーズの超ハードコアなファン。Gearboxはオンラインのフォーラムで彼を見つけて、プロモーションのために雇うことにしたのだとか。ゲーム中にも出てくるらしい(本気か!)。

 もうひとつのお題は、もちろん『ボーダーランズ2』だ。Pitchfordは前作にありそうでなかった見た目のカスタマイズ要素を明かした。カラー、デカール、武器のスキン、頭、そのほかさまざまなものを個性的に弄れるようになるという。荒廃した惑星で4人協力プレイで戦う本作なら、みんな見た目にこだわりたいところだろう。ちなみに、『ボーダーランズ』のセーブデータを持っているプレイヤーは、特別なキャラクタースキンを手に入れられるとのこと。

 そして、『ボーダーランズ』プレイヤーにとってさらなる朗報は、新クラスの発表だ。ここアメリカでは、発売(9月)から2、3ヶ月後に配信予定で、ゲームを予約した人、もしくは“プレミアクラブ”に加入した人には無料配布するという。“The Mechromancer”は、半分人間、半分メカの赤髪の女性キャラクターで、Pitchfordいわくまだコンセプト段階(本気か!)。Claptrap……ならぬ“Deathtrap”ことD374-TP型ロボを使役できる能力があるそう。

 そのほか、99ドルの“Deluxe Vault Hunters Edition”(Marcus Kincaidのボブルヘッドつき)と、149ドルの“Ultimate Loot Chest Edition”(毎度武器を拾えるあの箱つき)という2種類の限定版もお披露目された。

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 終始もりあがっていた講演は、Gearboxがいかにファンの愛に応えようとしていたかの証左だ。比較できるデベロッパーは、Irrational GamesかEpic Gamesぐらいのものだろう。PAX Eastの講演の最後として最適なフィナーレだった。筋金入りのファンたちが、彼らのヒーローと真に繋がり、同じ時間を過ごしたのだから。(取材・文・写真:ジェイソン・ブルックス、翻訳・構成:編集部)

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▲Gearboxのフランクな社風。右側、なんちゅう写真を撮るんだ……。