プロモーション大充実!

 ボストンで開催されたゲームファン向けイベント“PAX East”から、現地直送リポートをお届けする。
 ワーナーブラザースのブースでひと際目立っていたのが、グラスホッパー・マニファクチュアが開発する『ロリポップチェーンソー』だ。日本国内では角川ゲームスから発売される(6月14日発売予定)本作だが、海外のパブリッシャーはワーナーブラザース。

 同社のプロモーションへの力の入れようはかなりのもので、特製ラッピングバス内に試遊コーナーを設置し、本作主人公のジュリエットの公式コスプレガールもブース周辺でスタンバイ。
さらにPAX East初日と二日目には、本作クリエイティブ・ディレターの須田剛一氏が、ラッピングバスの前のインタビュースペースで終日取材対応しつつ、空き時間にはサイン・記念撮影タイムを設けるというサービスぶり。その甲斐あってか、最長4時間待ちの試遊の行列ができるなど大盛況。試遊終了後に、そのままプレオーダーコーナーに足を運ぶファンの姿も多数見られた。

最長4時間待ち&セクシーなジュリエットも! 『ロリポップチェーンソー』インタビュー【PAX East 2012】_02
最長4時間待ち&セクシーなジュリエットも! 『ロリポップチェーンソー』インタビュー【PAX East 2012】_07
▲主人公ジュリエットのコスプレコンテストで見事に優勝して、オフィシャルのPRガールに選ばれたJessicaちゃんと、プロモーションにフル回転だった須田氏。Jessicaちゃんは22歳の大学生で、日本のアニメとゲームが大好き。チェーンソー片手に、「ニホン、ダイスキ! ミンナ、アイシテル!!」。全米各地を回って、プロモーション活動中です。

最長4時間待ち&セクシーなジュリエットも! 『ロリポップチェーンソー』インタビュー【PAX East 2012】_01

 ここでは、須田氏と、ワーナーブラザースのプロデューサーScott Warr氏へのインタビューを掲載。オリジナルの新規IPでありながら、アメリカでしっかりと盛り上がっている『ロリポップチェーンソー』。手ごたえ十分のふたりのコメントに注目してほしい。

――『ロリポップチェーンソー』のアメリカでの評判は?
Scott 反応はすばらしいです。どこでプロモーションを行っても、必ずたくさんの人がきてくれる。このゲームがみんなに愛されているのがよくわかります。もちろん、須田さんを始め、グラスホッパー・マニファクチュアの協力にも助けられています。

――須田さんの手ごたえは?
須田 PAXに参加したのは初めてですが、ユーザーとの距離がすごく近くて、とにかく熱気がスゴイいですね。こういう設定をしてくれたワーナーブラザースの皆さんに本当に感謝しています。こんなに行列ができるなって、思っていませんでしたし、体験を終えた人が、みんな笑顔でバスから出てくるんです。その表情を間近で見て、リアルに手ごたえを感じています。

最長4時間待ち&セクシーなジュリエットも! 『ロリポップチェーンソー』インタビュー【PAX East 2012】_04

――主人公・ジュリエットの魅力は?
Scott いい子なんです。ゲーム中でも、2回しか悪い言葉は使いません(笑)。魅力的で、感じがよくて、キュート。皆さんが好きになってくれると思います。ゲームの操作も難しくないので、そういう点でも好感をもってもらいやすいと思います。

――アクション部分は爽快で、歯ごたえもありそうですが、アメリカのゲーマーも満足する?
Scott 『Killer7』、『ノーモア★ヒーローズ』、『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』、そして『ロリポップチェーンソー』と、個人的にも須田さんのファンとして作品を見てきましたが、アクションに限らず、ゲーム全般に成長していることがすごくわかります。それがうれしいですし、この『ロリポップチェーンソー』の完成度にも満足しています。須田さんのゲームは簡単に遊べて楽しいけど、同時に複雑な要素も用意されているので、ゲーム初心者からコアゲーマーまで、皆さんに満足してもらえると思います。

――プロモーションも積極的ですね。
Scott もちろんです。ワーナーブラザースのゲームに関係のない部門の人たちまでが、このゲームを愛しています。ワーナーブラザースには、一般公開しているミュージアムがあるのですが、『ロリポップチェーンソー』の特製ラッピングバスはここに展示されることが決まりました。これはゲームでは稀なことですし、長く、『ロリポップチェーンソー』が露出されることにもつながります。
須田 ワーナーブラザースのプロモーションは、本当に最高のひと言です。いろいろな人がこのプロモーションに参加できてうれしいと言ってくれていて、それがとても印象的ですね。

――それでは、ファンにメッセージをお願いします。
Scott このPAX Eastで須田さんは、時間の許す限りファンとコミュニケーションをとっています。それはとてもすばらしいことですし、なかなか見られない光景です。インパクトがありますし、ソフトにもいい影響があると思います。ぜひ皆さんには、自分が初めて『Killer7』やほかの須田さんのゲームをプレイしたときと同じ驚きを感じてほしいですね。この『ロリポップチェーンソー』でユーザーの皆さんがハッピーになり、須田さんのファンが増えたときに、我々は"仕事をした"と実感できると思います。
須田 この『ロリポップチェーンソー』は、角川ゲームスさん、ワーナーブラザースさん、グラスホッパー・マニファクチュアがチームになり、そのチームの力で完成したゲームです。だからこそ愛情が詰まっていて、その愛情がファンの皆さんにも伝わっているのだと思います。アメリカで発売前からファンベースができ、注目度が上がっているのは、Scottを始め、ワーナーブラザースさんのおかげです。Scott、ありがとう。日本の注目度も上がってきていると感じています。ぜひ皆さん、『ロリポップチェーンソー』をよろしくお願いします!