バーサスでプレイできる新たな対戦モードが続々判明!

 発売まであと1ヵ月に迫った今回は、新たにわかった3つの対戦モードを紹介。また、前号に引き続き、プロデューサー川田氏とディレクター瀬戸氏へのロングインタビューも敢行!

『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』新たな対戦モードが続々判明 よりぬきファミ通Xbox 360【5月号】_01
『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』
■発売元カプコン
■ジャンルサバイバルシューター
■発売日4月26日発売予定

■開発元:Slant Six Games
■価格:6990円[税込]
■対象年齢:17歳以上
■オフラインプレイ:1人
■システムリンク:非対応
■ローカライズ:──
■Xbox LIVE:キャンペーン1〜4人、マルチプレイ最大8人、コンテンツダウンロード、ボイスチャット、サーバー:未定
■Xbox LIVE マーケットプレース:ムービー:配信中 
■そのほか:──

Campaign Story

 1998年9月、アメリカ中西部、ラクーンシティにおいて大規模な生物災害(バイオハザード)が発生した。原因は、国際企業アンブレラが極秘裏に開発した生物兵器 t-ウィルスの流出。t-ウィルスに感染した人間や動物はことごとく凶暴なゾンビとなり、生存者を襲った。その強力な伝染力により感染はラクーンシティ全域に拡大し、壊滅的な被害をもたらした。
 事件の真相が解明されることを恐れたアンブレラは特殊部隊U.S.S.(Umbrella Security Service)を派遣する。その任務は、アンブレラに関するすべての証拠の抹消であった。しかし、その異常事態を察知したアメリカ政府により、ラクーンシティには特殊部隊SPEC OPS(スペックオプス)が送り込まれていた。調査を開始するSPEC OPSと証拠隠滅をもくろむU.S.S.、流血は必至だった。
 こうして、決して明るみに出ることのない、ラクーンシティを舞台にした戦いが幕を開ける……。

■World
決して明かされることのない、歴史の闇

 本作のストーリーは、U.S.S.ウルフパックの視点で進むキャンペーンモードで描かれる。ここで改めて、キャンペーンモードのストーリーを紹介しておこう。オンラインCoopも楽しめるので、フレンドとぜひ盛り上がろう!

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▲ウルフパックのメンバーは6名おり、それぞれが特殊なアビリティを持っている。適材適所でメンバーを選び、この三つ巴の過酷な作戦を遂行しよう。

■Stage
戦いの舞台となるステージを一部紹介!

 キャンペーンモードではプレイヤーがウルフパックを操り、ラクーンシティのさまざまな場所で証拠隠滅のための任務を行うことになる。ここでは、そんな中から3つのステージを紹介する。

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▲新型タイラントが投入され、ウルフパックたちに襲い掛かる。
▲真実に迫るレオンは、U.S.S.の最重要ターゲットになる。ついに確保することに成功?
▲T-103型のリミッターが解除された、スーパータイラントが解き放たれる。その戦闘力は未知数!?

■vs MODE1
BIOHAZARD〔バイオハザード〕

 ウルフパックとエコー 6に分かれ、G-ウィルスのサンプルを回収する対戦モード。先に5つを自陣に持ち帰ったチームの勝利となる。サンプル運搬中のプレイヤーはダッシュ性能が落ちるうえ、クリーチャーが殺到してくる。

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▲サンプルを所有したプレイヤーは不利な状態を余儀なくされる。あえて相手チームに持たせ、待ち伏せして奪い取るのも手だ。
▲サンプルの出現位置は決まっていない。チームメンバーがうまく連携し、所有メンバーで護衛しながら自陣に持ち帰ろう。
▲対戦は4対4で行われる。サンプル運搬中はクリーチャーが寄ってくるため、戦闘能力の高いキャラクターを入れておきたいところ。

■vs MODE2
SURVIVOR〔サバイバー〕

 サバイバーは、4人ぶんしかないヘリのシートを賭けて戦うモード。チーム戦の形式だが、自分が脱出できなかった場合は個人的に敗北となってしまうゲームである。そのため、味方どうしの争いに発展することも!?

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▲ヘリが来るまで生き残ることが最初の目的。倒されても復活できるが、倒された回数に比例して復活までの時間が長くなってしまう。
▲チームメンバー 4人でヘリに乗るのが理想だが、限られた座席を確保するためにどう行動すべきか? 独特の駆け引きが生まれる。
▲ヘリの到着ポイントにはクリーチャーも寄ってくる。正面から倒すばかりではなく、ときにはこうかつに利用して座席をゲットせよ!

■vs MODE3
NEMESIS〔ネメシス〕
Xbox 360限定DLC

 Xbox 360限定のダウンロードコンテンツ(有料)で提供される対戦モード。拠点を確保している時間に応じてポイントが加算され、目標に達したチームが勝利する。マップ内には生物兵器ネメシスを操るデバイスが存在!

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▲ガトリングガンを装備しており、絶大な戦闘力を誇るネメシス。デバイスを確保すれば、攻撃指示を出すことが可能に! 活用せよ。
▲ガトリングガンを装備しており、絶大な戦闘力を誇るネメシス。デバイスを確保すれば、攻撃指示を出すことが可能に! 活用せよ。
▲ネメシスは屈強なタフネスを誇るが、倒すことは可能。ただし一定時間で復活するため、まともに相手をするのは得策ではない!?

『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』スペシャルインタビュー“語られざる闇の記憶”

『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』新たな対戦モードが続々判明 よりぬきファミ通Xbox 360【5月号】_15
▲プロデューサー川田将央氏(右)。ディレクター瀬戸康洋氏(左)。

TPSの常識にとらわれず、オリジナリティー溢れる楽しさと『バイオハザード』らしさをミックスした本作。対戦モードを中心に詳しいお話を伺った。

■これでほぼ出揃った!? VSモードの秘密に迫る!

──今回はVSモード全般について伺えればと思います。VSモードでは第三勢力としてクリーチャーが投入されると伺いましたが、どのモードでもクリーチャーの介入のしかたは同じなのでしょうか。

瀬戸 モードによってではなくて、マップに合わせて差別化しています。ウェーブと呼んでいるのですが、クリーチャーが出現する波が何回もあって、ステージごとにおもしろい形になるように設定しています。

──なるほど。ウルフパックとエコー6のメンバーが持つ能力については、すべての対戦モードで共通ですか?

瀬戸 基本的には同じですね。対戦ゲームなので、ウルフパックもエコー6も差をつけておらず、同じ性能を持ったイコールのキャラクターになっています。

──ここからは、前回伺ったヒーローズを除く対戦モードについてお聞かせください。まずはチームアタックですが……。

瀬戸 チームアタックはふたつのチームに分かれて戦い、ポイントを競うモードです。ふつうのチーム戦とちょっと違うのは、敵の倒しかたによってポイントにかなり差がつくところです。じつは、クリーチャーを倒すことでもポイントが入るので、対人戦が苦手でもクリーチャーだけを狩っていけばポイントが稼げるわけです。ゾンビはポイントが低い設定になっていますが、ハンターやリッカーならけっこう稼げます。倒しかたも重要で、いちばんポイントが高いのは"ブラッドフレンジーキル"という倒しかたです。どういうものかというと、対戦相手をブラッドフレンジー(出血状態)にして、そこをクリーチャーに倒させるんです。ゾンビは血を見るといっせいに襲い掛かってきますから、自分が食らうとそりゃ恐ろしいのですが、相手に仕掛けることができると一気に逆転できるくらいのポイントが入るので、これをどう狙うかがこのモードの焦点になると思います。

──ほかにも、ポイントの高い倒しかたはあるのですか?

瀬戸 たとえば"ファイヤーキル"といって、炎で倒す戦法があり、これもポイントは高く設定されています。だから、対戦時において火炎放射器や火炎の手榴弾は逆転を狙える重要な武器だと言えるでしょう。でも、おすすめなのは先のブラッドフレンジーキルになりますね。ふつうのTPSではなかったことですが、撃って倒すのではなく、相手が出血状態になったら撃ちやめるというユニークな戦法です。最初はそんな余裕はないかもしれませんが、近くにクリーチャーがいれば高ポイントを狙うために必要になってきます。上級者になるほど、その判断力が問われると思います。

──相手をブラッドフレンジーにするにはどうすればいいのでしょうか?

瀬戸 ダメージで出血しますが、各武器にダメージ値とは別にブラッドフレンジー値というものが設定されているんです。

川田 これは武器を選ぶときにわかるようになっているんですね。

瀬戸 具体的に言うと、サブマシンガンやライフルはその値が高いです。あと、このゲームではライフルでヘッドショットを決めても一発では死なない代わりに、ブラッドフレンジーを誘発したりします。このあたりの調整は本当に大変だったのですが、それほど倒しかたに重きを置いた対戦モードなんですね。最初はふつうの対戦だったんですけど、うまい人ならどう稼ぐかというところを突き詰めて、ワンキルの価値が倒しかたで大きく変わるいまのシステムになりました。

川田 体験会で遊ばれたお客さんは、敵兵が堅いという印象を持ったかもしれません。ですが、流血させて敵を倒すことにも意味を持たせていて、その流れでいまの設定になっています。

──では逆に、ヘッドショットのボーナスというのもあるのでしょうか。

瀬戸 あります。ヘッドショットは必ずワンショットキルではないですけど、もちろんダメージは高くてボーナスポイントも高めです。ですから、ヘッドショットも重要な倒しかたのひとつです。ただ、ライフル一発で仕留められるというわけではないので、セオリーは少し変わってきますね。

──ちなみに、対戦中のキャラチェンジや武器チェンジは自由にできますか?

瀬戸 どのモードでも自由にできます。やられてリスポーンするときに、好きなキャラクターと武器を選べますよ。

川田 補足すると、ほかに誰かが使っているキャラクターは選ぶことができません。

瀬戸 あと、アビリティや武器は経験値でオープンされる仕様で、その人がアンロックしたものから自由に選べます。

──そうなると、特定の武器をアンロックをしている人としていない人では、差が出ることになるのでしょうか。

瀬戸 そうですね。そこは狙いでもあるのですが、経験値を稼いでください、というのが根本にあります。最初から全部オープンにしてもよかったのですが、アビリティや武器をひとつずつアンロックしていく楽しみってあると思うんです。キャンペーンをやらなくても、1回プレイするたびに経験値がどんどん貯まっていくので、それほど心配する必要はないと思います。

川田 何回か遊べばけっこうなポイントが貯まるので、武器の開放が面倒だとか苦痛に感じることはないと思います。サクサク開いていくので、むしろその過程を楽しんでもらえるのではないでしょうか。

瀬戸 キャンペーンを1周すれば、ある程度の武器は開放されている感じです。そのくらいのバランスですね。

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■G-ウィルスを奪還せよ! バイオハザードモード

──つぎに新たに判明したバイオハザードモードですが、これはどんなモードですか?

瀬戸 落ちているG-ウィルスのサンプルを、ベースまで持ち帰るというのが基本ルールになります。一度自陣に持って帰ったサンプルは奪い返すことはできないのですが、持ち帰る行程にこのモードのおもしろさが集約されていますね。というのも、G-ウィルスを持っているとクリーチャーが活性化して、持ち主めがけて殺到してくるんです。ここがふつうのキャプチャー・ザ・フラッグと大きく違う部分です。さらに、ダッシュをするときはスタミナが必要なのですが、G-ウィルスを持っているとスタミナが一気に減るので走り抜けられません。敵陣営とクリーチャーの両方が敵に回るので、そこでチームワークが試されるんです。

川田 G-ウィルスを持ったプレイヤーを守りながら自陣まで護衛してもいいですし、敵陣で待ち伏せして奪い返すというやりかたもあります。そこは作戦しだいでいろいろな対応ができますので、よりチームワークが大事だと言えますね。

──サンプルのある場所は、ステージによって決まっているんでしょうか。

瀬戸 いくつかの候補があって、その中から選ばれるようになっています。

川田 必ずここというわけではないですね。ですが、G-ウィルスが配置されたらすぐに通知されますので、みんなでウイルスを目掛けて走っていくことになります。

──探知のアビリティがあると有利になるということはありますか?

瀬戸 G-ウィルスを持っていく場所に関しては、もとから全部見えています。探知能力が有利に働くのは、敵の位置がわかることです。そこは非常に大きいですね。当然スペクターみたいなキャラクターは有利になってくると思います。

川田 ベクターがG-ウィルスを持っている状態で特定のアビリティで姿を消すと、G-ウィルスもいっしょに消えるんでしたよね。

瀬戸 G-ウィルスは若干消える程度にしています。光だけが動いているように見えますね。完全にわからなくなっちゃうと逆にマズいという話になったんですよね。

川田 確かに完全に消えると偵察兵であるベクターやウィローは強すぎますもんね。

瀬戸 それぞれのキャラクターは、オートアビリティという自動発動するタイプの共通アビリティも持っているんですね。そのアビリティでベクターやウィローは足を速くすることもできるので、このモードでは有利になるんです。

川田 敵兵士に化けるアビリティもあるし、いろいろなアビリティを駆使していくのが楽しいと思います。

──化けるというのは完全に敵兵に見えてしまうのですか?

川田 そうです。誰に化けるかをプレイ中に自分で選んでなりすませます。ただ、一定時間で解けてしまいますけどね。

──サンプルを手放してしまった場合は、誰でも拾える状態になるのでしょうか。

瀬戸 誰でも拾えます。敵陣で落とすとそのままゴールされてしまったり、場所によっては大変なことになるでしょうね(笑)。チームワークが試されることと、あともうひとつすごく重大なのが、マップを把握することです。そのふたつが求められますね。このモードでは、追うにしろ逃げるにしろ、効率のいいルートを覚えておくことが勝利の秘訣です。

■半数脱落の椅子取りゲームサバイバーモード

──サバイバーモードはいかがでしょうか。

瀬戸 サバイバーはチームに分かれて戦い、最後にヘリで脱出するゲームモードです。チームの人間が何人まで脱出できるかというゲーム性になっています。ヘリのシートは4つしかないので、チームとしてはもちろん4人全員で乗るのが最大の目標です。ただ、シートには敵も乗れますので、仲間を守っているあいだに相手チームに奪われてしまうこともあります。

──勝敗はチームで決まるのですか?

瀬戸 いいえ。このモードは形式上チームを組んでいますけど、要するに個人戦です。各個人のトータルポイントで順位が決まります。乗れなかった人は当然シートを獲得した際に得られるボーナスポイントがないので、まず自分が乗ることが最優先の目標になりますね。

川田 ふたりにひとりしかポイントがもらえませんから、「生き残れたー」という感覚が強いですよね(笑)。

──ヘリの座席を確保するためには、味方を裏切って自分が乗る、といった展開になるのでしょうか。

瀬戸 裏切りという言葉本来の意味とは少し違うんですけど、要は早い者勝ちで乗り込むゲーム性です。そもそもVSモード全般では、フレンドリー・ファイアはオフになっています。キャンペーンではオンにすることもできますが、VSは必ずオフになります。だから原則として、仲間を倒して乗り込むことはできません。そうなると、いかにクリーチャーを避けて早く乗り込むかがキモになるのですが、じつは妨害するテクニックもいろいろあるんですね。だから、シートが残りひとつしかなかったら、仲間と争う場面も出てくるわけです。基本的に武器の弾は仲間に当たらないのですが例外もあって、たとえば焼夷手榴弾の炎ダメージは敵味方共通で当たります。そこが先ほどのテクニックにも絡んできます。あとは味方がクリーチャーに襲われているのを助けないとかですね(笑)。チーム対戦が一段落した後、みんなでヘリに向かって走っていくような緩急のある展開や、緊張感のある最後の駆け引きがおもしろいですね。

──ヘリが到着する時間や場所はあらかじめ決まっているのでしょうか。

瀬戸 時間についてはゲームの終盤としか決まってなくて、正確なタイミングはランダムになっていますね。

川田 場所のほうは決まっています。だから、だいたい到着地点でサバイバルが始まります。ジャマな連中はできるだけ倒そうみたいな、みんなが好戦的な状況になりやすいので、いちばんスリリングなモードかもしれないですね。あえてタイミングよく先にやられておいて、リスポーンを利用してヘリコプターに駆け込むという戦略も生まれるかもしれません。

瀬戸 じつはこのリスポーンにも仕込みがあって、倒されれば倒されるほどリスポーンタイムが長くなるんですよ。だから序盤のヘリが来ていないあいだに相手を倒せば倒すほど、後々有利になる可能性が高くなります。そこは配慮した部分ですね。でも、全体的にはこのモードがいちばん特殊なプレイ感がありますね。初心者でもずーっと隠れていて、ヘリが来てみんなが自滅したところでダッシュで乗り込んでクリアーすることもできますから(笑)。純粋なTPSの腕前だけではなくて、タイミングや運で勝てる可能性がけっこう高いんですよ。

川田 みんな慣れてくると、もしかしたらヘリコプターがくるまで誰も戦闘しなくなっちゃうかもしれない(笑)。そういう戦いになるかもしれない、というところも含めて変わったモードですね。

──このモードにもやっぱりクリーチャーは絡んでくるんですよね。

川田 絡んできます。クリーチャーはヘリが来る場所に集まるようになっているので、乗り込むときにはいやでもすごい戦いになってしまうんですよね。

──ヘリに乗り込むときは、具体的にはどんな操作をするのですか?

川田 ボタンを長押しするとゲージが溜まって、満タンになれば乗り込めます。攻撃を食らってもゲージが0に戻ることはないのですが、当然ダメージを受けすぎると倒されてしまいますね。

瀬戸 体力がたくさんあれば、ある程度のゴリ押しはできます。だから、このときには"スーパーソルジャー"という一定回数無敵のアビリティがかなり有効です。手榴弾でクリーチャーを一掃したところに駆け込んでいって、このアビリティを使って乗り込むのがオススメです。

■ネメシスを従え陣取り合戦! ネメシスモード

──Xbox 360限定のDLCとして配信される、ネメシスモードについて伺えますか。

瀬戸 ネメシスをコントロールできるモードですが、勝敗が陣地で決まるのが特徴です。いかに自分の陣地をキープし続けられるかという、ヒルバトルと呼ばれるルールの派生系で、"ネメシスコントローラー"というネメシスを動かす機械と、自分の陣地のふたつの拠点を行き来することになります。ネメシスの奪取を優先するのか、陣地のキープを優先するのか、4対4のチーム戦で作戦を立てながらやっていかなくてはならないんですね。

──ネメシスはやはり強いのですか?

瀬戸 ガトリングガンを持ち歩いていて、遠距離から攻撃できるのでかなり強いです。いちおうダメージは累積するので倒すことも可能ですが、一定時間で復活します。ほかに大きなポイントとして、ネメシスを操作すると攻撃対象を指示できるのですが、ガトリングの弾などは敵味方関係なく全員に当たっちゃうんですね。だから、ネメシスの近くにいるとヤバいですよ。殴ったり蹴ったりもするので、それにも巻き込まれます。なんて言うか、精密なロボット兵器ではなくて大雑把な生物兵器ですから、細かいところを区別しないんですよ。それゆえに、操作した陣営が一方的に有利にはならないようになっています。
川田 対戦モードなのにネメシスはお構いなくフレンドリー・ファイアしまくりなので、コントロールしているつもりが味方を倒したりしますよね(笑)。

──ネメシスを盾にするようにして、後ろに隠れていれば平気ですかね。

瀬戸 大丈夫だと思います。でも、敵が後ろからやってくると危ないですよ。それに反応した攻撃に巻き込まれますから。

川田 厄介ですね。

──このモードもかなり変わっていますが、調整に苦労はありましたか。

瀬戸 大変でした。数値のバランスもそうですが、ネメシスが単純にデカイので。

川田 細かい調整は大変でしたけども、企画意図はそんなにブレてないですね。でっかい味方を引き連れて敵を一網打尽にしたいという、そういう願望をかなえたいというコンセプトです。そこはきっちり達成できたと思いますよ。

──対戦中は、やはりネメシスを奪い合う展開になるのですか?

瀬戸 ええ、そこがキーになります。難しいのは、ネメシスを取るか陣地を取るかの選択ですね。陣地は勝ち負けに直結するので、陣地を取られている状態は当然不利になります。だからまずは陣地を優先して、そのうえでネメシスをどっちが取るかという展開になると思います。

川田 この強くて大きなキャラクターがいっしょに戦ってくれることと、陣地をどういうふうに取っていくのか。ふたつの要素を制するために、どうバランスを取るかがこのモードのポイントになります。ある意味でいちばん戦略を問われるモードかもしれないですね。

■TPSの常識に風穴を開け、新風を吹き込む一作!?

──開発も終盤だと思いますが、発売を控えて心境はいかがでしょうか。

川田 このゲームは同じキャラクターを選べないので、「使いたいキャラクターが使えないのはイヤだ」という声もありました。でも、いろいろなキャラクターを使っていただいて、状況によってキャラクターを変えたり、うまく役割を割り振ったりして遊んでほしいんですよね。

瀬戸 それは当初からの思想としてありました。チーム単位で考えながら行動するネットワークゲームにしたかったんです。じつはこのゲーム、海外のTPSの基本的な法則をあまり守っていません(笑)。たとえば自動回復はポピュラーですけど、これは『バイオハザード』のリソースコントロールやサバイバルにこだわって、ハーブや仲間での回復が必要な作りにしています。同キャラを選べないのも同じで、4人でお互いに足りない部分を補って、そこでドラマが生まれたり、誰がどの役割を担うかということにこだわっています。開発のSlantSix Gamesさんから「海外のシューターではこんなのはあり得ない」と言われたこともありました。そこでぶつかり合ってカプコンの考えかたを説明したり、最終的に彼らがぶち壊したりしたこともあります。そういう流れもあって、このゲームならではのおもしろさがたくさん生まれました。

──そこが『バイオハザード』らしさにもつながっているということですね。

瀬戸 『バイオハザード』らしさも出ているし、ほかのゲームにはない個性もあると思います。ゾンビがうろちょろしている中でTPSをやるということも、目新しく感じられると思いますよ。
川田 そうですね。『オペレーション・ラクーンシティ』っぽい独特のニオイはしっかりついたと思います。

──先日から体験会も始まりましたが、反響はいかがですか?

川田 海外でも体験会を非常に多くやらせてもらっていますが、ユーザーからはすごく評判はいいですよ。やっぱりゲーム画面やスペックだけだと、「4人までしか遊べないの?」とか、ネガティブに取られるところもあるんですよね。でも4人でしか遊べないんじゃなくて、対戦は4人チームで遊ぶための作りになっていて、すごくおもしろく仕上がっていますし自信もあります。チーム戦でどう動くかという相談であったり、敵兵とのあいだにいるゾンビやハンターをどう利用するかであったり、そういうところを考えるのがすごく楽しいゲームです。もちろんキャンペーンのストーリーもこだわっていて、オンラインのおまけのオフラインモードではなくて、メインモードのひとつとして単体で十分楽しめるものになっています。

瀬戸 キャンペーンでは、選んだキャラクターによってイベントのセリフが変わってくるのも注目してほしいですね。

川田 物語の大まかな流れは同じですけど、そうした細かい部分にもこだわっていますので、いろいろなキャラクターで遊んで慣れてもらって、オンライン対戦でも状況に合わせて使い分けていただきたいですね。

瀬戸 いまのシューターは8人や16人が基本ですが、「多ければいいものではない」という確たる考えかたが最初にありました。サバイバルの世界であれば、人数の単位は小さいほうがしっくりくるし、そのあたりはブレていませんね。そういう意味ではTPSの文法ではなくて、『バイオハザード』の文法に当てはめてできたゲームといえますね。

川田 6人チームで4人しか選べないところが、逆に戦略につながっていて、そこでもゲーム性が生まれていると思います。

瀬戸 自由にいろいろな行動ができるところも気に入っているし、新しいものができた実感があります。それと『バイオハザード』の世界観ではあるけれど、ちょっとだけルールを変えています。たとえばゾンビになったら一定時間で死ぬとかですね。その変更がTPSに落とし込むために必要なもので、テンションも上がっています(笑)。オンもオフも両方楽しいものになっていますので、期待してください。

●表紙:『ドラゴンズドグマ
本誌読者にも非常に人気が高いこのタイトルが表紙! 5月24日発売予定の『ドラゴンズドグマ』は誌面でも最新情報を掲載。ディレクター伊津野英昭氏のインタビューもあり!

●特別付録1:『Kinect スター・ウォーズ』 "オーラ・シング" ダウンロードコード
4月5日発売のKinect専用ゲーム『Kinect スター・ウォーズ』の"ジェダイ デスティニー"モードで使用可能なキャラクターのダウンロードコードが本誌だけの特別付録で入手可能!そのキャラクターは"オーラ・シング"。『エピソード1/ファントムメナス』に登場した賞金稼ぎだ。このチャンスを逃すな!
※本コードは、2012年4月5日よりご使用いただけます。

●特別付録2:NINJA GAIDEN 3 攻略ガイドブック
3月22日発売『NINJA GAIDEN 3』を本誌では特別付録で徹底攻略!敵キャラクター別に倒し方を伝授、NINJA TRIALSもミッションごとにその攻略法をお届け!

●特集:日本人クリエイターによるKinectの作りかた
日本マイクロソフトより、Xbox LIVE アーケードでKinectタイトルが3本リリース。どれも日本の開発スタジオによる、日本人クリエイターのゲームだ。Kinect専用ゲームとして、どのような経緯で各タイトルは生まれたのか……。タイトルごとプロデューサーとディレクターに出席していただき、Kinectへの熱き思いを語ってもらった!

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バイオハザード6
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ほか

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