最新情報とスクリーンショットが公開に!
2012年3月20日、アメリカ・サンフランシスコにて、世界が注目するRPGシューター最新作『ボーダーランズ2』を試遊できるメディア向け体験会と開発者インタビューの場が設けられた。ここでは、この体験会で公開となった本作の最新情報と開発者インタビューを併せてお届けする。
『ボーダーランズ2』は、前作で好評を博したRPGシューターをさらに進化させ、新たなプレーヤーキャラクターが登場する最新作。舞台は前作から5年後のパンドラ。パンドラは、武器メーカーHyperionのリーダー、ハンサム・ジャック(Handsome Jack)に支配されており、プレーヤーは武器を取り、ハンサム・ジャックに反旗を翻す。前作のプレーヤーキャラクターであるBrick、Lilith、Roland、Mordecaiは、ハンサム・ジャックとの戦いに重要な役割を果たすNPCとして登場するとのことだ。パンドラは実は非常に大きな惑星で、今作でプレイヤーは、前作の荒涼とした砂岩のステージだけではない地域にも足を踏み入れることになる。凍結した山から緑の生い茂るジャングルまで、様々な風景を目にすることになるだろう。その環境は、よりパンドラという星の生き生きとした世界を描き出し、パンドラの世界の探索をよりエキサイティングなものにしている。
体験会の会場には、『ボーダーランズ2』の試遊機が20台設置され、各国から集まった多数のゲームメディアが一同に会して遊ぶ場となった。今回プレイできたのは本作の新キャラクター、ガンザーカー(Gunzerker)クラスのサルバドール(Salvador)とセイレーン(Siren)クラスのマヤ(Maya)のふたり。開発中ということもあって、遊べるステージは限定されていたが、爽快感は十分に堪能することができた。難度はやや高めの印象だが、これは発売までに変わる可能性が大きいとのこと。それに、RPGらしくキャラクターの成長によってカバーすることもできそうだ。弱点を持つ敵もおり、戦術的なバトルも楽しめそう。各メディアの記者たちによる協力プレイも積極的に行われており、『ボーダーランズ2』の世界的なブレイクを予感させる場となっていたぞ!
■登場キャラクター
前作の4人のキャラクターはNPCとして物語に深く関わるが、今作の4人のプレーヤーキャラも前作とは異なる強力なスキルと能力を持った個性派揃いだ。
サルバドール(Salvador) / ガンザーカー
ガンザーカーは、前作のバーサーカー、Brickの能力が発展した強力なクラス。このクラスは、本作で登場するあらゆる武器を使用することができるというもの。どんな武器も両手撃ちが可能で、ガンザーキング(Gunzerking)というこのクラスのアクションスキルでは、次から次へ登場する敵に対してあらゆる方法で敵を倒すことが可能だ。
マヤ(Maya) /セイレーン
セイレーンはボーダーランズに登場するキャラクターの中でも特別で、その能力を持つ者も限られている。本作に登場するMayaは、フェイズロック(PhaseLock)という能力を持ち、敵の動きを止め、攻撃を封じると同時に、倒れた仲間を復活させるといった能力を持っている。
アクストン(Axton) / コマンドー
高い戦術能力を持つ、コマンドークラスは、セイバータレット(Sabre Turret)を設置する能力を持った本作で登場する新たなクラスのひとつ。設置されるタレットは攻撃も防御もプレーヤー次第で様々な状況に対応し、さらにアップグレードすることで、その外観も変化していく。
【スキル】
ロングボウタレット(Longbow Turret):タレットが長距離グレネードを発射できるようにすることで、より遠距離の敵を攻撃するように設置することができる。
プレッシャー(Pressure):プレーヤーの体力によって、リロード速度とシールドのリチャージ速度をあげることが可能になる。体力が低くなるほど、その速度は早まる。
ゼロ(Zer0) /アサシン
ステルス攻撃のプロフェッショナルであるアサシンクラスは、スナイピングを好むプレーヤーにはうってつけ。ディセプション(Deception)というスキルで、ホログラムの囮を作り出し、数秒間透明になることが可能。より長く消えていれば、次の攻撃のダメージはより強力になるが、透明になる時間が短ければ短いほど、クールダウンの時間は短くて済む。また、ディセプションを使用している間は、近くにいる敵に対してクリティカルなダメージを与えることもできる。
【スキル】
アンフォーシーン(Unforseen):透明状態が解除される際に、ホログラムのおとりを爆発させ、一定距離の敵にダメージを与える。
ビー・ライク・ウォーター(Be Like Water):敵を銃で攻撃すると、数秒間敵への打撃攻撃のダメージを増加させる。
■多彩な武器種
『ボーダーランズ2』では、前作をはるかにしのぐ数の武器が登場するとのこと。それぞれの武器メーカーは他社製武器とは異なる特性、特徴を持ち、非常に個性的なものとなっている。例えば、Vladoff武器はソビエト風で、弾丸発射速度が非常に速いことが特徴だ。また、ガトリングガンやロケットランチャーなども前作とは異なるものになっているとのこと。ここでは、本作に登場する武器メーカーの特徴を紹介する。
Tediore
Tediore製武器は、安価で手に入りやすいのが特徴。どんなクラスのキャラクターにも使いやすい武器で、マガジンに残った弾薬数によって、敵に投げつけてスタン、もしくは爆発を起こし、敵にダメージを与えることもできる。
Vladof
Vladof製武器はロシア製をほうふつとさせる形状で知られている。これ見よがしに装飾された赤い星は、このメーカーのトレードマーク。銃は、2本の銃身を持ち、引き金を引き続けると、徐々に発射速度が速くなる。
Dahl
Dahlは、その無骨で重厚な外観で知られている。命中精度が高く非常に安定しており、バースト系武器も多い。
Bandit
Bandit製武器はパンドラで全てを開発された武器だ。決してハイテクというわけではないが、高い志を持ったメーカーである。他のメーカー武器とはけた違いのマガジンサイズを誇り、リロードせずに、長時間攻撃し続けることを可能にしている。
Maliwan
Maliwanは、そのデザインもアーティスティックな最先端技術を詰め込んだ武器を製造するメーカー。小型ではあるがキラリと光るハイテク武器が得意。エレメンタル武器に力を入れている。
Torgue
Torgueは重厚で堅実な武器を製造するメーカー。その武器は使用者に安心感を与えるたくましさを持っている。マガジンサイズは他社製武器よりも小さいことが多いが、全ての武器において着弾時に爆発を伴う強力なダメージを与えることができる。
Jakobs
Jacobsは古き良き西部開拓時代の武器を製造するメーカー。シンプルで、木目調のようなクラシカルなデザインを施された武器が多い。オートマチックではないが、一発の銃弾のダメージは非常に高い。
Hyperion
Hyperionは非常にレアで、強力、効果的な武器を製造するメーカーで、高品質かつシンプルな武器が多い。命中精度は非常に高く、使い続けるとその精度はより高くなる。Hyperion製武器はClaptrapなどHyperion製ロボットなどのカラーリングと同様に、白、黄色、オレンジという配色になっている。
■進化したAI
本作のAIは前作とは全く異なり、前作の不満点を大きく改善したものになっている。敵キャラクターは、周囲の状況に応じて反応し、よりチャレンジングで楽しいゲーム体験をプレーヤーに提供する。例えば、Banditがお互いに相手を援護したり、攻撃から体を回転して弾を避けたり、味方をかばうようなこともあるとのこと。またSurveyor(調査ロボット)は、攻撃を受けたLoader(作業ロボット)を回復したり、シールドで守ることも。Badass elemental skag(前作にも登場したクリーチャーの一種)は一定エリアにSkag pupたちを集めてelemental skagに変身させるといった行動もとるようだ。
■ミッション
『ボーダーランズ2』では、プレーヤーがどのように行動するかによって、チャレンジするミッション目標が変化していく。全ての新たなミッションでは、異なる行動パターンを持った様々な新しい敵がプレーヤーの前に立ちはだかり、その障害をクリアーするために仲間との協力プレイを促すような形になっている。どのようなクラス、スキルをもったキャラクターのチームにするか、また、どのようなチーム構成が可能か、そのチーム戦術は無限であり、シングルプレイだけでは遊びつくせない、本作の楽しみがあるぞ。
開発チームのキーマンたちに聞いた『ボーダーランズ2』の魅力
前述の体験会とともに行われた、開発陣へのインタビュー。今回は、タイトル開発の進行を管理するプロデューサーのマット・チャールズ氏と、ゲームディレクションを統括するクリエイティブ・ディレクターのポール・ヘルキスト氏に、本作の魅力を聞いた。
マット・チャールズ
ポール・ヘルキスト
――『ボーダーランズ2』は前作とどんなところが異なっているのでしょうか?
マット・チャールズ(以下、マット) すべての要素が大きく、ベターになっていることですね。
ポール・ヘルキスト(以下、ポール) 例えば武器ですが、前作の段階でも銃の種類はたくさんありました。本作では、さらに前作を遊んだプレイヤーの要望に応えて、シールドやグレネードなど、さまざまなものを充実させています。もちろん、本作にとってRPGの要素も重要なファクターです。ストーリーに関してはより壮大で複雑なものになっていますよ。
――本作で、日本を意識して改良をした部分などはありますか?
マット このゲームを遊んで、すべての国の人たちが同じ感情を抱いてくれるのが僕の理想なので、一部の国だけ意識を高めるようなことはしていません。個人的には、日本のアニメやアートスタイルはわりと好きなんですが、それを入れるにはアート部門と相談しなきゃいけないですね(笑)。
ポール 前作はクチコミのような形で多くのプレイヤー遊んでもらえましたが、それはきっとマットの試みが成功したと思うんです。本作では、いいものは残し、悪いものは改良し、さらに新しい要素が入っている。どの国の人でも、どこかに楽しんでもらえる部分が必ず入っていると思います。
――前作同様インパクトのあるグラフィックの評判はどうでしたか?
マット 前作の開発の最終段階で変更した部分なんですが、正しい決断ができたと思います。このスタイルで表現の幅が広がった部分も大きくて、本作でもそれを十分に活かせたと思っています。
――今回の体験会でも、記者たちがマルチプレイをかなり遊んでいましたが、手応えは?
ポール 本作のマルチプレイは協力プレイなので、プレイヤーどうしの技術に差があっても問題ありません。協力時に有効なスキルもたくさん用意しているので、初心者の方でも楽しめると思います。前作の経験を活かして、本作ではマルチプレイの参加に限定される部分がないので、ぜひこの要素も楽しんでほしいですね。
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ボーダーランズ2
メーカー | Take-Two Interactive Japan/2K Sports |
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対応機種 | PS3プレイステーション3 / X360Xbox 360 |
発売日 | 2012年発売予定 |
価格 | 価格未定 |
ジャンル | RPG・シューティング / SF |
備考 | 開発:Gearbox Software |