割と欲しいものもあるぜ!

 日本はもう4月2日だが、サンフランシスコ辺りはまだ1時間ほどエイプリルフール。というわけで、ひと足先に冷静になっている日本から眺める、洋ゲ界の4月バカ特集(各ネタがいつまで見られるかは不明なのでお早めに)。

 まずは日本でも話題になったGoogle Map 8bit。グーグルマップが『ドラゴ●クエスト』風の……って、伏字にしなくてもいいのか。よーく見るとコピーライトにバッチリ、スクウェア・エニックスが入ってるんだし。これはバカと言っても世界一の技術バカのやることなので、やたらめったら凝っていて機能も豊富ですばらしい。

 エイプリルフールにはなぜだかレトロに戻りたくなる性質があるようで、日本以外の世界でバカ売れした音ゲー『Rock Band』のハーモニクスは、『Rock Band』のボードゲームを発表。なんか'80年代に本当に出てそうだ、こんなの……。「マネージャーにレコーディング費用を持ち逃げされる -80万ドル」みたいなの。

 レトロと言っちゃあ、本コーナーでしつこく紹介している8bit『GTA』風のインディーゲーム『Retro City Rampage』も、フェイクCMを公開中。まぁ「一人しかいないんだから、こんなバカ映像作ってないでとっととゲームをリリースしろよ!」とヤジを飛ばすのはカナダの4月2日からにしてあげよう。

 レトロ風味のインディーゲームと言えば、レゴ化も発表された『マインクラフト』を忘れちゃいけない。普段から技術系オタク向けのお馬鹿なTシャツやガジェットを販売しているThinkGeek(記者はライトセーバーを輸入しました)は、爆発する緑の憎いアイツを4個セットで販売中。ついでにゲームネタだと、『The Elder Scrolls V: Skyrim』のドラゴンボーンになりきれるパーカーも販売中だ。20のドラゴンシャウトを発音できるらしい。Fus Ro Dah!

 ウルトラゴアゴアで日本での発売はまたも絶望視するしかない改造人間版『GTA』風オープンワールドゲーム『Prototype 2』は、紙飛行機マン(P.A.M)モードの映像を公開。正直エンジン内でプレイヤーキャラクターを差し替えただけだが、逆に言ってしまえばキャラクター以外は新ゲーム映像とも言えるわけで、洋ゲーバカ諸氏はチェックしておくべし。

 セガは『Bass Fishing of the Dead』を発表。バスフィッシングとゾンビゲームを合体させて、ゾンビ魚をバンバン倒していくのだ。……って、これは「魚を釣り上げて撃つ」というコンセプト盗用について揉めた某インディーゲームっぽい設定だが、そこまで織り込んでいるのか、織り込んでいないのかは不明。記者としてはエイリアンVSプレデターVSゾンビを作って欲しいけれどもね。

 シミュレーションゲームの雄Paradox Interactiveは、ゲームのレビュー点数を集めたサイトMetaCriticをさらにメタ化して、レビュアーの点数を平均化して提示するMetaMetaCriticを発表。日本語で“メタメタ”が何を意味しているかParadoxが理解しているかは不明だが、『Total War: Shogun 2』の辺りで勉強したかもしれないので、知らないとも言い切れない。でもコレ、あれば便利かもね。

 作り込みがハンパじゃないのでついでに紹介しておきたいのは、“Kinect版アサクリ”の映像。Kinect版なので、アサシンムーブをくり出すには画面の前で超絶身体ムーブを実際にくり出さないといけない。元体操選手の人やパルクーラーなんかにはぜひお勧めしたいゲームだ。それじゃあまた来年!