男ならFPS偏差値は高くありたいもの

『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_02

 2012年3月30日、東京・表参道のスパイラルホールで、スクウェア・エニックスが発売しているミリタリーFPS(一人称視点シューティング)『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3 』の大会“CALL OF DUTY 東京6大学対抗戦”が行われた。

 各大学内の予選を勝ち抜いた6チームと、一般からの選抜チーム、イベントに協力している宝島社のファッション雑誌「smart」からのチームを加えた合計8チームによるトーナメント形式で大会は行われ、使用プラットフォームはプレイステーション3。賞金総額は何と100万円で、優勝すればメンバー各自に10万円ということもあって、熱い戦いがくり広げられた。

 司会を務めたのは、本作でソープ・マクタビッシュ役を演じている岡林史泰。おなじくアリョーナ役を演じた植田佳奈と、宣伝プロデューサーの井上和則氏が実況を務めた。

『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_01
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_07
▲岡林はソープばりの髪型で登場。傷の特殊メイクもしていたのだ。
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_03
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_04
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_05
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_06
▲一回戦第一試合は立教大学対慶慶應大学。1人リタイアということで立教チームに岡林が加わったものの、その差は埋めきれず3400対7500で慶應大学が勝利。
▲第二試合は一般選出のニコニコ動画代表チーム対雑誌「smart」代表の戦い。強者たちがオシャレなイケメン軍団を撃破し、7500対900でニコニコ動画代表が二回戦に駒を進めた。
▲第三試合は東京大学代表対法政大学。両者拮抗した戦いが展開されたが、リーパーを発動して一気にスコアを伸ばした東大が、そのまま粘って7500対6500で勝った。
▲第四試合は明治対早稲田。明治出身の岡林の激励むなしく、5300対7500で早稲田が勝利を収めた。

 チームデスマッチで行われた第1回戦を終了し、残ったのは慶應大学代表“学問ノススヌ”、東京大学代表“Sky!=any1’s”、早稲田大学代表“チーム早稲田”、そしてジョーカー的存在のニコニコ動画で選出された一般選抜チーム。

 準決勝はキル・コンファームドルールで、マップはINTERCHANGE。第一試合の一般選抜対慶應大学の試合では、両者とも互いに仲間をフォローし合い、仲間が倒れてドッグタグがポップアップすると、それを狙ってやってくる敵をきっちり倒していく(このルールでは、ドッグタグを取らないと得点にならないのだ)、緊迫した戦いが展開された。
 中盤で慶應大学がリードを奪ったものの、タイムリミットが迫る中、今度は逆に一般選抜チームが驚異的な追い上げを見せる……が、最後は54対57と紙一重で慶應大学チームが逃げきった。

 第二試合は東京大学対早稲田大学。序盤から早稲田大学が優勢に試合を進め、プレデターミサイルで4キルを取ったところでほぼ勝負あり。25対65でリミットに達した早稲田大学が「東大は頭良かっただけですね」とのナイスな捨て台詞とともに決勝進出し、決勝は見事FPS界の早慶戦へ。

互いのプライドが激突!

 決勝は3ラウンド制で行われた。ラウンド1のルールはチームデスマッチで、マップはDOME、リミットは7500ポイント。開幕からフラッシュバンが飛び交う激しい展開で、実況用のカメラがまったく戦況を追い切れないほど。ジャベリンを効果的に使えたのが良かったのか、キルを順調に伸ばした慶應大学が7500対5700で勝利した。

 しかし、早稲田大学も負けてはいられない。ラウンド2のルールはメンバー自ら“得意”と語ったドミネーション(マップはRESISTANCE、リミットは200)。序盤こそ慶應有利で進んだが、AとCを確保してから一気にポイントを伸ばす。慶應が巻き返しをはかり、Aサイトをめぐる攻防でやや盛り返すも、中盤に十分なリードを稼いでいた早稲田が、188対200で勝利し、宣言通りラウンド数をタイに戻した。

 最終ラウンドはキル・コンファームドで、マップはUNDERGROUND。リミットは準決勝同様に65だ。勝利するのは、準決勝で強者揃いの一般選抜チームを僅差とはいえ破った慶應なのか、それともチームの連携力で東大に圧勝した早稲田なのか? 蓋を開けてみると、終始試合を優勢に進めたのは慶應。懸命に抵抗する早稲田を尻目にリミットの65ポイントに到達し、見事優勝を収めた。

『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_08
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_09
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_10
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_14
1位 慶應義塾大学 代表「学問ノススヌ」
ざぶとん/ぐるうら/ぺいや/ぺんぎん/マッチ/巨人小笠原
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_13
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_11
『COD:MW3』6大学対抗戦の決勝はFPSの早慶戦に! 優勝は慶應大学に決定_12
2位 早稲田大学 代表「チーム早稲田」
3位 東京大学 代表「Sky!=any1’s」
3位 ニコニコ動画代表 「一般選抜チーム」

 表彰式で各チームの選手から、口々に「これでFPSがもっと広まれば」という思いのこもったコメントが出てきたのが印象的。オンラインFPSは運営主催の賞金大会がセットのようなものだが、家庭用ゲーム機では発売後の大会は有志によるもの以外はまだまだ少ない。井上氏いわく、こういった機会をいずれまた設けたいとのことで、Xbox 360版を含めた開催など、さまざまな可能性を期待したい(その時のお題がモダン・ウォーフェア3かどうかはわからないけど)。