皆の者、力を見せよ!
『三国志大戦 トレーディングカードゲーム』(以下、『三国志大戦TCG』)は、セガの看板アーケードゲーム『三国志大戦』をモチーフにした、トレーディングカードゲーム。劉備や曹操といった三国志の英傑たちでデッキを組み、相手プレイヤーの城を陥落させると勝利となる。『三国志大戦』が題材ということでファンの注目度は高く、日夜多くのプレイヤーが対戦を楽しんでいる。2012年3月29日にはブースターパック第1弾も発売され、さらに盛り上がっていくこと間違いなしだ。
さて、2012年3月某日、『三国志大戦TCG』のプロモーションを担当する飛田氏から一報が入った。何でも、セガチームと対戦を行い、勝てばプレゼントがもらえるということらしい。負けた場合はとくに何もないので、ファミ通.com側としてはノーリスクという、非常にオイシイ企画なのだ。勝てるかどうかは天のみぞ知ることだが、カードゲームには運も絡むので、日頃の行いが超よければ何とかなるだろう。というか、何とかなってほしい。
そんなわけで、セガチームにご足労いただき、さっそく対戦を行うことになった。今回お相手してくれたのは、飛田氏のほか、本作ディレクターの窪内氏、大会の運営などを担当するスタッフO氏の3人。ファミ通.comチーム(記事担当Kひとり)と3人がそれぞれ対決し、勝利数が増えるほど、もらえるプレゼントが豪華になるという仕組みだ。よーし、我が力を示すぜ!
1戦目 ディレクターだから強いとは限ら……ないことはなかった
窪内氏はスターターデッキの魏を選択。それに対して担当Kは、魏に比較的有利な蜀のスターターデッキを使用する。序盤、計略カード“破竹の進撃”で強化された窪内氏の車冑に対し、担当Kも計略カード“槍術訓練”で強化させた廖化で迎撃し、これを撃破。幸先のいいスタートを切った。
しかし、窪内氏も押されるばかりではない。重騎兵をともなった窪内氏のカク昭が、担当Kの城壁に攻撃を仕掛ける。担当Kは劉封に“槍術訓練”をつけて迎撃を試みるが、ここで窪内氏が計略カード“看破”を発動! これにより“槍術訓練”は無効化され、劉封はあえなく敗北。担当K側は一気に苦しくなってしまう。
グイグイと攻め込まれる担当Kだったが、ここで千載一遇のチャンスが到来。自軍の攻撃力を強化する計略カード"劉備の大徳"が手札に来たのだ。すかさず劉備の大徳を発動させた担当Kは、相手の満寵と陳羣を立て続けに撃破。このまま逆転なるかと思われたが……そうは問屋が卸さない。攻城力2のカク昭に攻城を決められて城壁がなくなったところで、窪内氏が場に出した曹仁(配置したターンに攻撃できる能力“奇襲”を持つ)に攻め込まれ、なすすべなく初戦を落とした。
2戦目 ミラーデッキ対決は負けられない……んですけどねえ
続いては、広報O氏との蜀デッキ対決。まずO氏は孫乾を場に出し、その効果でカードを1枚引く。ついで廖化も出撃させ、2枚のカードが場に並んだ。対する担当Kも廖化と孫乾を場に配置。お互いにまったく同じカードが並ぶという、ミラーデッキ(同系)対決ならではの展開で試合が始まった。
「ガンガン行きますよ」という宣言通り、序盤から攻勢を仕掛ける0氏。攻めの中心となるのは、“味方がやられると攻撃力が上がる”効果を持つ孟達だ。さらにO氏は、蜀槍兵でパワーアップさせた呉懿を場に出す。呉懿は蜀槍兵のような“援軍”がついている状態でやられた場合、捨て札ゾーンではなく手札に戻るという効果を持つため、援軍と非常に相性がいいのだ。この孟達と呉懿の攻撃に対し、担当Kは剛槍兵つきの劉備で対抗。剛槍兵の“貫通”(相手を攻撃で倒したとき、城壁にダメージを与える)の効果で、O氏の城壁を削っていく。
しかし、担当Kの反撃もここまで。伊籍、王平、孟達、劉封の4人を揃えた0氏は、計略カード“劉備の大徳”を発動。蜀の味方の攻撃力を1500上げるというこの効果で担当Kの守備兵を撃破し、つぎつぎと攻城を決めていく。担当Kの自城壁がゼロになり、もはや風前の灯というところで、O氏はさらに“無双連撃”(場の行動済みカードと同じカードを出すことで、再行動が可能になる)を発動。王平が城へと入城し、2敗目を喫した。
3戦目 最後ぐらい勝たせてくれたっていいんじゃないですか?
後がない3戦目、相手の飛田氏は、呉のスターターデッキを選択。先攻となった飛田氏は陸績を場に出し、「せっかくだから使ってみようかな」と、陸績の能力“星読み”を使用。この能力は、山札のつぎのカードのコストが偶数か奇数かを宣言し、当たればそのカードを手札に加えられるというものだ。飛田氏は「奇数で!」と元気に宣言するものの、結果は偶数。めくった山札は、そのまま山札に戻っていった。
対して担当Kは、「蜀では糜芳、陳到、孟達が強いですよ」というO氏のアドバイスを受け、麋芳と陳到を出撃させる。さらに陳到に剛槍兵をつけて攻勢に出るが、飛田さんは黄蓋を盾に耐えつつ、孫堅で反撃。戦況は均衡したまま、終盤へと突入する。
なんとか状況を有利にしたい担当Kは、運命力のすべてを懸けてドロー。すると、手にしたカードは趙雲! この趙雲の能力(場に出したときにカードを1枚捨てることで攻撃力が1000上昇。さらに、待機状態の敵を攻撃できる)で黄蓋を撃破し、一気呵成に攻め立てる。飛田氏の反撃計略“火計”が炸裂するもその勢いは衰えず、最後は趙雲が入城して、歴史的な1勝を飾った。
対戦の感想&窪内ディレクターの教え
今回、対戦をやらせてもらったわけだが、やはりトレーディングカードゲームはおもしろい。刻々と変わる状況に合わせて最適な選択肢を選び、相手に読み勝てたときの爽快感は、何物にも代えがたいものがある。恐らく、トレーディングカードゲームを楽しんでいる人の多くが、この魅力に取り憑かれているのではないだろうか。
また、題材が『三国志大戦』ということで、武将や計略カードの名前になじみがあるのもうれしいところ。カードの能力は『三国志大戦』とは異なっているが、ゲームからイメージできる能力を持っているカードも多いので、『三国志大戦』経験者なら、すんなりと入っていける。ルールもトレーディングカードゲームとしてはシンプルでわかりやすく、入門用としてピッタリだ。
そんな『三国志大戦TCG』だが、対決後、窪内ディレクターに初心者が勝つためのポイントを教えてもらった。最後に、その内容を紹介しておこう。
【初心者が勝つための5ヵ条】
1:国力は、表と裏をバランスよく置きましょう。どちらが多すぎても、効率が悪くなってしまいます。慣れないうちは、表→裏→表……と順番に置いていくといいですよ。
2:こちらの国力がなかったり、手持ちにカードがないと、戦闘時に何もできないことがバレてしまいます。ですから、必ず計略カードを奥の手として構えておくようにしましょう。
3:蜀のスターターデッキを使うときは、貫通をうまく使うことが重要です。陳到(攻撃時に攻撃力が1000上がる)のような強いカードに剛槍兵をつけるなどして、城壁を削っていきましょう。
4:魏のスターターデッキは、看破などを駆使して攻撃を受け流すのがコンセプトになっています。強力な計略カードを効果的に使うことが勝利への近道です。
5:呉は反撃計略やため計略など、戦闘せずに場を制圧する方法が豊富にあります。これらを使って相手の行動を妨害しながら戦っていきましょう。スターターデッキのカードの中では、黄蓋が強力なのでオススメです。
いかがだろうか。とくに、これからプレイしてみようと思う人は、以上のことに気をつけてみてほしい。きっと勝率が上がるハズだ。
セガさんからいただいた賞品をプレゼント!
担当Kが勝ち取ったプレゼントを、計4名にプレゼント! Aコース(販促用半裁ポスター2枚、販促用エプロン、販促用4色ボールペン、組み立て式デッキケース、オフィシャルスリーブのセット)は抽選で3名、Bコース(ブースターパック15パック入りボックス)は抽選で1名となっているので、希望のコースと必要事項を明記し、ご応募ください。締切は、2012年4月6日(金)の23:59まで。当選者の発表は、賞品の発送(4月上旬予定)をもって代えさせていただきます。