声優を対象とする業界最大の顕彰

 2012年3月3日、東京・浜松町にある文化放送 メディアプラスホールにて、“第六回 声優アワード”の受賞パーティーが開催された。

 “声優アワード”は、その年度に“もっとも印象に残る”声優や作品を対象に、その業績を称える本格的な“声優を対象とする業界最大の顕彰”として2006年に創設されたもの。今回6回目を迎える“声優アワード”では、一般投票により一次審査への選出を行う第一群として、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人男優賞、新人女優賞、歌唱賞、パーソナリティ賞が。そして、選考委員会によって顕彰される賞を中心にした第2群には、特別功労賞、功労賞、シナジー賞、富山敬賞、高橋和枝賞、海外ファン賞、キッズファミリー賞、声優アワード特別賞が用意されているほか、すべての一般投票でもっとも多くの表を集めた方を称える“最多投票賞”が新設された。

【第六回 声優アワード授賞者】
主演男優賞:平田広明
主演女優賞:悠木碧
助演男優賞:木村良平、宮野真守
助演女優賞:加藤英美里
新人男優賞:江口拓也、松岡禎丞
新人女優賞:茅野愛衣、三上枝織
歌唱賞:ST☆RISH(寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野紘)
パーソナリティ賞:井口裕香
特別功労賞:小林修、滝口順平、渡部猛
功労賞:麻生美代子、肝付兼太
シナジー賞:『イナズマイレブン』シリーズ(竹内順子、寺崎裕香)
富山敬賞:堀内賢雄
高橋和枝賞:戸田恵子
海外ファン賞:櫻井孝宏
キッズファミリー賞:大谷育江
最多得票賞:神谷浩史
声優アワード特別賞:絵本読み聞かせキャラバン隊、川上とも子

■“第六回 声優アワード”授賞者のコメント
※登壇順、関係者による登壇のコメントは省きます。

<新人女優賞>
茅野愛衣
人生で初めてこのような賞をいただき、どきどきしています。声優の仕事を始めて2年が経ちますが、この2年間たくさんの方に支えていただいて、たくさんお世話になりました。3年目はこの方々に少しでも気持ちを返せるようにがんばっていきたいと思っておりますので、皆様よろしくお願いいたします。

三上枝織
いまの事務所にお世話になるきっかけとなったのが“声優アワード 新人発掘オーディション”だったので、それから4年が経ってこうして賞をいただけてすごくうれしいです。この賞をいただけたのは素敵な作品、役との出会い、そしてたくさんの支えてくださる方々、応援してくださる方々の力があってこそだと思います。本当にありがとうございました。

<新人男優賞>
江口拓也
ここまでこれたのも、ここまで支えてくださった方々、応援してくださった方々、作品のおかげだと思っております。これからも皆様からいただいたエネルギーを返していけるように、そして、よりよい作品作りに貢献できるように日々精進してまいりたいと思います。ありがとうございました。

松岡禎丞
昨年は、応援してくださる皆様、そしてカットごとに命を吹き込ませていただいているというのを実感されられる年でした。これからも前だけを見て皆様が楽しんでいただけるような演技を目指してがんばりますので、よろしくお願いします。

<シナジー賞>
寺崎裕香
自分が関わらせていただいている作品がこのような名誉ある賞をいただいてうれしく思っております。これからもスタッフ、キャストが一丸となって作品を益々盛り上げていきたいと思います。イナズマイレブン今日の格言「努力は必ず結果に繋がるんだ」。

<富山敬賞>
堀内賢雄
まさか自分がこのような名誉のある賞をいただけるとは、夢にも思っていませんでした。新人時代、仕事をすれば必ず居残り。笑えない、泣けない、リアリティーがないといつも演出家に「もっとハートを入れろ」と言われていたころから30年が経ちました。私はそのとき富山敬さんといっしょの事務所に所属しておりまして、どれだけ富山さんに励まされ、富山に一歩でも近付こうと努力してまいりました。ひとつ言えることは、一歩一歩着実に演技者として前へ進めば必ずこのような賞がいただける、ということを僕は後進たちにも伝えていきたいと思っています。「ハートがあればなんとかなる」これは富山さんが教えてくださった言葉です。今日の賞をしっかりと受け止めて、役者として人間として大きく成長したいと思います。

<功労賞>
肝付兼太
僕はお酒に酔うとふたつのことを自慢する癖があります。ひとつは、坂本龍馬と誕生日が同じで、しかも僕はちょうど100年目に生まれたということ。そして、もうひとつが50歳のときに『ビートたけしのスポーツ大将』というテレビ番組で、ほかの番組代表の人と100メートル走を行ったときに優勝したことです。さらに、今日3つめの自慢が加わりました。功労賞をいただいたことです。これを糧に生涯現役でがんばっていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

<声優アワード特別賞>
絵本読み聞かせキャラバン隊(中尾隆聖)
昨年の6月から活動を開始しまして35ヵ所以上、2000人以上の子どもたちの前で絵本読み聞かせキャラバン隊の活動をさせていただきました。今回このような賞をいただきまして、これに恥じないように今後も活動を続けてまいりたいと思います。

<助演男優賞>
木村良平
最初はあまりどれほどすごいことなのかわからなくて、「受賞したよ」と教えていただいたときも、「そうなんだ。やったね」という感じでしたが、昨日からTwitterなどでおもにファンの方から「おめでとうございます」というコメントをたくさんいただき、それ以上に「私もうれしいです」というメッセージをたくさんいただき、こんなにすばらしい賞なんだと改めて実感しました。今年も来年も大好きなお芝居といろいろな媒体で楽しみを共有できたらいいなと思います。ありがとうございました。

<最多得票賞>
神谷浩史
このたびはこのような素敵な賞をいただきまして、誠にありがとうございます。それもこれも作品を愛してくださるすべてのファンの皆様のおかげだと思います。本当に本当にありがとうございます。そして、僕が関わらせていただいているすべての作品、すべてのスタッフ、そして青二プロダクションのスタッフに最大限の感謝をしつつ、この賞をいただきたいと思います。本当にありがとうございました。

<主演女優賞>
悠木碧
1回目のころから声優アワードで主演女優賞やそのほかの賞を受賞された方々を「わーすごいなー」と拝見させていただいておりました。まさか自分が同じ賞を受賞できる日が来るなんてと思って。でもいまだに自分が受賞したという自覚がないと言いますか、「本当に私でいいのかな?」っていうような気がしていました。今回、なんでここに立たせてもらえているのかなと考えたときに、すごくたくさんの人に、大事に大事に愛してもらってきたんだなーという風に感じました。まだぜんぜんいたらないところがたくさんあって、表現力も最低なんじゃないかなって思いますが、そこに皆さんの愛が加わって、投票していただいた方々の愛が加わって、なんとかここに立たせていただいているんだと思います。本当にありがとうございました。

“第六回 声優アワード”の受賞パーティーが開催――受賞者によるコメントも掲載_01