松野氏の最新作、その全容が徐々に明らかに……!
レベルファイブより、2012年発売予定のニンテンドー3DS用ソフト収録作品『GUILD01(ギルドゼロワン)』。本作の収録作品のひとつ、『クリムゾンシュラウド』の最新情報が公開された。
本作は、『ファイナルファンタジータクティクス』等を手掛けた松野泰己が、レベルファイブ所属後は初めて制作する作品だ。松野氏が得意とするファンタジー世界を舞台に、テーブルトークRPG風の新たなロールプレイを体験できる意欲作となっている。
クリムゾンシュラウドの世界
◆聖遺物(ギフト)について
もともとこの世界に“魔法”は存在しなかった。歴史的には千年ほど前、“暗黒時代”と呼ばれた戦乱の時代に魔法が発見されたらしい。詳細な記録はないが、そこでもたらされた魔法が世界を大きく変えることになった。
魔法の行使には、呪文と触媒となる“聖遺物(ギフト)”と呼ばれるマジックアイテムが必要だ。また、ギフトごとに行使可能な魔法が異なる。基本的にひとつの魔法につきひとつのギフトが必要という対の関係になっている。ただし、例外もあるようだ。
“真紅の聖骸布(クリムゾンシュラウド)”とは、それらギフトの中でも極めて伝統的なオリジナルギフト。第一世代のひとつとも、それら第一世代を生み出した原初のオリジナルともウワサされている。だが、これまで数多くの冒険者や研究者が探し求めたが発見には至らず、真偽の不明な噂と情報だけが残った。
法王庁はその存在を認めておらず、異教徒の戯れ言であるとの立場を崩していない。だが、法王庁が否定すれば否定するほど、人々はその存在を信じ続け、富と名声を求める多くの冒険者は探索の旅へと出かけるのである。
“真紅の聖骸布(クリムゾンシュラウド)”が隠された伝説の遺跡と噂される場所。その存在については古来より噂の域を出なかったが、ジオークらはわずかな手がかりを元にこの宮殿へたどり着いた。
ラハブの黄金宮は正確に切り出されたライムストーンを緻密に組み合わせて建造された。青いラピスラズリから作られたレリーフが外壁を飾り、観る者を圧倒させる豪華絢爛な宮殿だったと伝えられている。夕方、陽が沈む頃、夕日に照らされたこの宮殿はまるで黄金で作られたかのように輝いたと言われており、それが“黄金宮”の由来であるようだ。
ジオーク達が目にしたラハブの黄金宮は無残にも朽ち果てた遺跡であった。天井は落ち、樹木の浸食も激しい。また黄金宮が存在する巨大な渓谷は“咎人(とがびと)の谷”と呼ばれ、王国の治安の行き届かない無法地帯である。そのため、遺跡の近隣には盗賊やゴブリンなどのモンスターの巣窟になっているようだ。
■新キャラクター公開!
◆フロウ(Frea)
ジオークの相棒。呪術師。この世界では“聖遺物(ギフト)”を用いれば誰でも魔法を使えるが、その魔法をより効果的に行使できる能力を有するのが呪術師と言える。フロウはそうした呪術師を輩出してきたクッシュ族が出自。
幼少時代から修業した呪術スキルを駆使して魔法をより効果的に行使するのが得意。肉弾戦を得意とするジオークやリッピを背後からフォローするのがフロウの得意とするところだ。
【クッシュ族】
クッシュ族は土地を持たず国境を越えて彷徨う移動生活者の氏族。彼らは邪教の民と忌み嫌われており、往々にして差別の対象として虐げられることが多い。
たしかに、クッシュ族は宗教を異とし、法外の者(アウトロー)として生活を続けている。事実、彼らは国家や民族、宗教などあらゆる慣習を超越した“知識”こそがすべてと信奉する流浪の民である。
一方で、魔道や占星術に長けており、“聖遺物(ギフト)”が存在しない時代を知る者達からは“道を示す者”として一定の信頼を受けていたようだ。
シンプルで直感的なプレイスタイル
本作では、プレイヤーの分身となる駒(フィギア)を、ゲーム盤の様にマップを移動させていくことで、ゲームが進行していく。マップの移動先(マス目)によって、様々なストーリー、イベントが展開したり、モンスターとの激しいバトルが発生する仕組みとなっている。シンプルかつ直観的な移動方法で、ストレスなく、マップを探索できるのも本作の魅力のひとつだ。
プレイヤーの命運を握る“ダイスロール”
本作には、選択枝同様に、ストーリーに大きな影響を与える要素が用意されている。それが“ダイスロール”だ。ストーリーの局面において、プレイヤーの前にダイスが提示される。本作では、提示されたダイスの出目の合計によっても、イベントが変化することがある。
タッチペンでダイスを掴み、盤上にロール。まさに、その先の運命はダイスのみぞ知る。己の行く末をダイス(運)に委ねることも、ある意味、人生のロールプレイと言えるかもしれない。
【ダイス→結果】 出目によって正否判定が発生し、イベントが変化!