豪華クリエイターが出演! “ゲームクリエイターズ・トークライブ”【GFF】

2012年3月18日、福岡県福岡市のアクロス福岡にて開催されたイベント“ゲームファン集まれ! GAME FAN in FUKUOKA”にて、レベルファイブの日野晃博氏、ガンバリオンの山倉千賀子氏、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏、MAGES.の志倉千代丸氏らがトークライブを行った。

 本日2012年3月18日、福岡県福岡市のアクロス福岡にて開催されたイベント“ゲームファン集まれ! GAME FAN in FUKUOKA”。本イベントのプログラムの中でも、とくに来場者の注目度が高かった“ゲームクリエイターズ・トークライブ”。文字通り、ゲームクリエイターの生の声が聞けるこの催しには、GFF加盟代表者としてレベルファイブの日野晃博氏、ガンバリオンの山倉千賀子氏がホストクリエイターとして登場。さらに、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏、MAGES.の志倉千代丸氏がゲストクリエイターとして参加。なお、進行役はエンターブレインの浜村弘一社長が務めた。


●第1部のゲストは、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏!

 2部構成で行われたトークライブ。第1部のゲストとして登場したのは、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏。まずは須田氏の近況として、レベルファイブのニンテンドー3DS用ソフト『GUILD 01(ギルドゼロワン)』を紹介。本作には、須田氏が日野氏と手を組んで作っているシューティング『解放少女』が収録されている。須田氏は、「シューティングを作ったのはは初めてでしたけど、スタッフがシューティングが大好きなので、本気で作りました」とアピール。数日前に『解放少女』の最新バージョンをプレイした日野氏も、「こんなに本格的なシューティングゲームは単体のソフトでもあまりないですよ」と太鼓判を押していた。また、日野氏は、「ファンの方から値段が安いから内容が薄いんじゃないかと言われていますけど、これは声を大にして言いたいです。赤字覚悟のゲームです!」とコメントしていた。

 続いて、須田氏のもう1本のタイトル『ロリポップチェーンソー』も紹介。ゾンビハンターの少女が主人公という、一見バイオレンスを想像させる設定だが、須田氏は「ゾンビを斬っても血が出ない!」という点を強調。「血のかわりにハートや虹が出ます」という設定には、会場から笑いが起こった。

 さらに、“ゲーム業界の未来像”というテーマに関しては、先日アメリカで開催されたGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)に参加した感想にも触れつつ、「これまでのGDCは家庭用ゲームばかりだったけど、今年はソーシャルの割合も増えています。サイクルの速さは、アーケードのワンコインを入れてという感覚と似ていますね」と言及。山倉氏は、「ソーシャルゲームに危機感は感じていますけど、危機感だけではなく、ぜひチャレンジしてみたいとも思っています」とコメント。『レイトン教授ロワイヤル』など、すでにソーシャルゲームも手掛けている日野氏は、「ソーシャルに押されているゲーム業界に対して悔しい思いもあったけど、ワンボタンだけのものばかりだった時代から、最近はユーザーどうしがつかがれたり、しっかりと遊べるものが増えていますよね」と語っていた。


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▲福岡という街が好きだという須田氏は、福岡の印象について「福岡イコール、ロックという印象がありますね。文化感度が早い街だと思います」とコメント。

●第2部のゲストは、MAGES.の志倉千代丸氏!

 続いて行われた第2部のゲストは、MAGES.の志倉千代丸氏が登場。まずは志倉氏の近況として、2012年5月24日に発売予定のプレイステーション3版『シュタインズ・ゲート』を紹介。本作のオープニング映像を初公開したほか、「Xbox 360版は、ゲームの内容が評価されて売上も伸びるという、とてもいい形だったんです。これはXbox 360のユーザーの方に支えられた部分が強かったんですね。その思いがあったので、すぐに移植するのはやめようと思って、かなり長い期間を空けました。今回は、満を持してのPS3版です」とコメントしていた。

 科学アドベンチャーシリーズ最新作となる『ロボティクス・ノーツ』に関しては、「僕はリアリストなので、リアルな背景の中に事件が起こるからこそ共感できると思っています。なので、科学アドベンチャーシリーズはリアリティーのある背景をテーマにしています。『シュタインズ・ゲート』のシナリオが評価されているので、『ロボティクス・ノーツ』は、そういう意味では怖いですね」と語っていた。また、「自分で書いたシナリオがおもしろいかどうかの評価は難しい」という志倉氏の発言には、やはり自身でシナリオを手掛ける日野氏も共感。「しばらく間を空けてから読み直すようにしています」と、シナリオ作りのコツを語っていた。

 このほか、志倉氏の作品で展開しているメディアミックスについても触れ、「『シュタインズ・ゲート』はゲームから展開しましたけど、アニメでもコミックでも、何から始めてもよかったんです。でも、ゲームから始めることで、アドベンチャーゲームの市民権が上がるじゃないですか」と、アドベンチャーゲームに対するこだわりを語っていた。


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▲志倉氏はゲーム作りについて、「僕は海外をまったく見ていないんです。日本の中でどうビジネスをしていくかというのを考えているので、そこは須田さんと違う点だと思います」と語っていた。

 最後に、大いに盛り上がった今回のトークライブについて、出演したクリエイターは以下のようにコメント。

「福岡の皆さんに、僕の作ったゲームを見ていただけてよかったです。このイベントを通じて、未来のゲーム業界を少しでも垣間見られたんじゃないかと思います」(須田氏)

「今回は呼んでいただいて光栄です。ゲーム業界の人間だと認めていただけた気がします。皆さんにゲーム業界に入りたいと思ってもらえないと、我々クリエイターがかっこいいと思ってもらえないので(笑)、これからもがんばります。応援してください」(志倉氏)

「(須田氏と志倉氏に)今回は来ていただいてありがとうございます。今回はゲーム業界が変わろうとしているときにふさわしいお二方だったと思います。これからもがんばっていきますので、応援よろしくお願いします」(日野氏)

「(須田氏と志倉氏に)楽しいお話を聞かせていただいて、ありがとうございます。福岡を気に行っていただけたようなので、今度はおいしいものを食べに行きましょう(笑)」(山倉氏)


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▲クリエイターの貴重な話を聞くことができて、来場者も大いに満足した模様。最後は盛大な拍手が起こっていた。