7枚目のシングル『未来が私を待っている』に懸ける想い
志倉千代丸&桃井はるこによるダブルプロデュースでおなじみの学院型アイドルユニット“アフィリア・サーガ・イースト”。2012年3月28日には、7枚目のシングル『未来が私を待っている』がリリースされる。アフィリア・サーガ・イーストの2ndワンマンライブ“聖ナル2ndワンマンライブ2011”では、同曲にて「1位を獲りたい!」と宣言した彼女たち。そんな彼女たちが同曲に懸ける想いを語ってもらった。なお、今回のインタビューには、メンバーの中からコヒメ・リト・プッチ、マホ・ソット・ボーチェ、メイリ・マロンフィールの3人が参加してくれた。
――今回、7枚目のシングルが発売されるわけですが、2ndワンマンで言っちゃったじゃないですか。
マホ・ソット・ボーチェ(以下、マホ) 言っちゃいましたね(笑)。
――まずは、そのあたりの心境をうかがえればと思ったんですけれども。2ndワンマンライブ“聖ナル2ndワンマンライブ2011”で、「7枚目のシングルで1位を獲りたい!」と宣言されましたが、現在手ごたえみたいなものは感じていますか?
コヒメ・リト・プッチ(以下、コヒメ) いま発売前のキャンペーンが始まっていまして、先輩たちにはすごく好評です。たくさん並んでいただいて、いっぱい予約もしていただいたので、この調子でがんばって押せ押せでいきたいと思います。
メイリ・マロンフィール(以下、メイリ) いままで1位なんて獲ったことはないし、ファンの人たちもけっこうざわついている状況なんですけれども(笑)。それでも私たちは、今回のシングルに懸けているので、真剣な想いで1位を目指しています。今回卒業するメンバーもいて、今回から入るメンバーもいて、最大14人のパワーがあるのでいけるんじゃないかと思っています。キャンペーンイベントも過去最高の盛況具合で。いままでの倍ぐらい調子よかったよね。
マホ 調子よかった(笑)。
メイリ なので、私たち14人で力を合わせれば、きっと実現できると信じています!
マホ いま、メイリも言ったとおり、私たちアフィリア・サーガ・イーストはいままでで最大の人数の14人になって、最大のパワーで……立ち向かっています(笑)。いつも見てくださっている方は、「え? 1位?」という方もいたんですけれど、それでも「1位ってやっと言ってくれたね!」と言ってくれる方もいて、私たちも真剣に1位に向けて取り組んでいます。「絶対獲れるぞ」って信じて日々努力を積み重ねています。
メイリ 自分たちの身の丈にあった目標を掲げるのは、もっと簡単かもしれないですけれど、「目指すのは絶対に1位だよね」ってみんなで話し合って目標を1位にしたんですよ。
――ワンマンライブのときにも、「みんなで話し合った」ということを仰られていたと思うんですけれど、どんな状況だったんですか?
コヒメ ちょうど、この会議室だったんですけれど、ワンマンの前に全員で並んで円陣を組んで会議しました。
――誰が「1位」と言い出したんですか?
コヒメ 誰が言い出したんだっけ?
マホ 誰がというのではなくて、個人個人がそう思っていたんですよね。そろそろ1位にいきたいなって。マホはカレンといっしょに話をしているときに、14人のメンバーでいま行くべきだろうという感じになって、気持ちが1位に向きました。
メイリ もう7枚目だもんね。
マホ 7枚目ですし、もう3年?
コヒメ 3年!
マホ 3年続けて、アルバムも出しましたし、ライブDVDも写真集も出ているし、つぎは1位かなって。
メイリ 2011年は、アルバムやワンマンライブや写真集と、順番に夢が叶ってきた年だったんですけれど、今年こそはっていうのはあるよね。
――たいへんな目標じゃないですか。ほかのアイドルの方たちと違って、お店で働きつつ、アイドルとしての活動もあって。関東のお店で働いていらっしゃるから、あまり地方へも行けないですしね。
コヒメ そうですね。アフィリア・サーガ・イーストは、関東圏だけだったらだんだん名前も知ってもらえてきているんですけど、やっぱり関東以外になるとそうでもないんです。私は実家が九州なんですけれど、九州のCDショップには私たちのCDが置いていなかったり。お店の人に名前を言っても最初はわからなくて、調べていただいてようやく取り寄せができる、という状況だったんです。でも、今回キャンペーンをしていただけるのがHMVさんやTSUTAYAさんなど、全国展開していらっしゃる店舗さんなんです。TSUTAYAさんはウチの実家の近くにもありますし。だから関東圏以外の人にもぜひ買ってほしいという願いがあります。ニコニコ動画やYouTubeでPVも流しているので、ぜひほかの地域の人にも聴いてほしいなって思います。
――そんな7枚目ですが、どんな曲になっているのでしょう?
マホ 7枚目のシングルは『未来が私を待っている』というタイトルで、作曲が私たちのプロデューサーである志倉千代丸さん、作詞をつんくさんに担当していただきました。今回卒業するメンバーがふたりいるということで、未来に向かってまっすぐ突き進むというか、決して切ない卒業ソングというわけではなく、前向きな卒業ソングであり、卒業していくのを見送っていく私たち側の歌でもあります。
コヒメ 卒業というより、旅立ちという感じがしますね。新しいステップに上がる曲という感じがしています。前にもつんくさん作曲の卒業ソング『術式は誰かのために』という曲を歌わせていただいたんですけれど、それは卒業する者を見送る気持ちというか、見送る側の心情だったんですけれど、今回の『未来が私を待っている』は、卒業する人が新たな道に進む希望を歌っているので、“卒業”という枠に捉われずに、新しいステップを進む人に聴いてほしいな、と思います。
メイリ 卒業ソングというと、春の時期にしか聴くイメージがないと思うんですけれど、学生さんとかじゃなくても、誰にでも共感できるような歌詞になっていると思うんです。誰でも力強く背中を押される曲だと思います。
――7枚目のシングルの聴きどころや、ご自身の中で、この歌詞が好きというところがあれば。
コヒメ 私は「泣いてない」のところですね。パートがふたつに分かれていて、追いかけあいながら歌うんですけれど、泣いてないと言いつつ、結局泣いているんですよ(笑)。そういうちょっと強がっちゃって、私は泣いてないよ、前を向いて進んでいくんだよ、みたいな、いじっぱりな我が強い感じの女の子が好きだなって。
マホ 全体的に歌詞がすごく強がってるんですよね。私は2番のAメロの「友情って言葉好きだよ いまじゃ」という歌詞がすごく好きなんですけど、すごく強がってるじゃないですか(笑)。私たちも今回卒業するミィナとロゼのことを考えて、「あっ、そうか、好きか、いま」みたいなことを考えちゃって。
メイリ どう? マホちゃん。サーガに入るときはみんなと仲よくなれると思ってた?
マホ 思って……ない(笑)。なんで急にそんな話(笑)。
メイリ そういうところも身に染みるのかなって(笑)。
マホ 私たちは仲間意識がすごく強くて、いっしょに働いている子もいるし、友情もあり、愛もあり……話がうまくまとまらないんですけど(笑)。
コヒメ ずっといっしょにいるもんね。
メイリ 私は、このシングルに懸ける想いが重なってくる歌詞が多く感じています。卒業するメンバーとの思い出みたいな。いままですごくがんばってきたつもりではあったんですけれど、もっともっと、とにかく我武者羅にがんばろうというか、1位を目指している私たちの気持ちにもリンクするんですよね。タイトルの『未来が私を待っている』というのも、今回1位を獲るだけじゃなくて、これから私たちアフィリア・サーガがもっともっと前に進んでいくんだという意志を感じて、すごく身にしみながら歌っています。
――新たにふたりメンバーが加わったことは、心境的に変化はありますか?
メイリ メンバーがもともと多いので、完成したPVで自分の映る瞬間がより少なくなるんじゃないかって心配が(笑)。負けてられないという思いはあります。14分の1になっちゃうって。だから、ダンスシーンでもしっかり自分をファンの人に観てもらえるようにがんばったりしています。でも、個性的なふたりなので、キャラ被りという心配はないかと思います(笑)。
マホ 新メンバーふたりはすごく強力なメンバーにすでになっています。ダンスも上手いし。
メイリ 十分頼りにしていますね。たとえばエミュウちゃんは、ダンス経験があるので、ダンス練習のときも積極的に話し合いに参加してくれて、みんなの揃っていないポイントを見ていてくれたり。ローラちゃんはすごく明るくて、前向きなムードメーカーという感じ。すでになくてはならない存在ですね。
――『未来が私を待っている』にもダンスはあるんですよね?
メイリ 今回もラッキィ池田先生が考えてくれたんですけれども、すごく真剣なんですけれども、どこかラッキィさんのコミカルさが出ていて、インパクトがあるダンスになっています。
コヒメ ニコニコ動画にCMがアップされたところ、サビのすごくいいところでオワタポーズ“\(^o^)/”が弾幕になっていました(笑)。振り付け的にみんなで手を上げるフリをするので、それを“\(^o^)/”に見立てて弾幕で流れていて。
メイリ コミカルでもあり、印象にも残るから、ライブでとにかく見てほしいです。あと、人数を活かした移動など、意外性があるんですよね。ふたりひと組で魔法の掛け合いみたいなフリもあって、ファンタジー感もあるし、歌詞の意味を表現したフリもあるし、とにかく奇抜です。立ち上がったと思ったら倒れたり。倒れた人がいるのに歌い続けたり。
――曲のイメージとはまた違う印象も受けるダンスになっているわけですね。
メイリ ライブに行ったら、またこういう世界観があったんだという発見があると思います。アフィリア・サーガ・イーストは魔法使いだし、そもそもファンタジーじゃないですか。曲も世界観がしっかりしているし、ダンスとか人数で魅せる部分もあったりとか、見ておもしろいユニットとなっています。
――なるほど。そして、もうひとつカップリングの曲『倍速恋愛時計』ですが、これはもうアフィリア・サーガ・イーストっぽい曲ですね。
マホ ありがとうございます!
――「さすが桃井さん!」と思いました(笑)。
コヒメ この曲はPSP用ソフト『たんていぶ』、『3』と『4』のオープニング曲になっています。
メイリ アフィリアのいままであったどの曲よりも、とにかく「好き~!」という気持ちがすごく伝わってくる曲だと思います。
コヒメ ガチ恋曲です。
メイリ ガチ恋系?(笑) 「好きすぎて危ない」とか、いい歌詞だなって思いますね。
マホ この曲は、桃井さんが昭和の曲をいっぱい作っているときに作曲してくださった曲で、ちょっと昔の香りもするんですよね。昔アイドルが好きだったという人にもとても楽しんでもらえる曲になっていると思います。あと、すごく切ないです。歌詞に誰しも共感してしまうような曲ですね。
――この曲の聴きどころは?
マホ 歌いかたが、いままでのかわいい曲とは違うんですよ。心からの叫びを歌っているような。「やめてー!」って(笑)。
コヒメ ニコニコして歌うというよりは、ちょっと切なげな顔をしてみたりとか、「やめてー」のところは、本当に「やめてー!」という顔をして歌っているので、ちょっとふだんのアフィリア・サーガの曲とは違った面が見られると思います。
――ダンスもおもしろいですよね。
メイリ みんなが時計になりきるみたいな。
コヒメ タイトルの通り、時計をモチーフにしたダンスになっているんです。時計もいろいろなパターンがあって、腕時計パターンもあるし、腕で針を表すからすごく大きな時計になったりもするし。間奏のところはメンバーが3つのグループに分かれてぐるぐる回るので時計の歯車みたいになっていて、この曲もラッキィ池田先生が振り付けを考えてくださったんですけれど、ここまでいろいろな時計が表現できるんだと驚きました(笑)。
メイリ 曲が始まるときにみんなの立ち位置が中心に集まっていて、コヒメちゃんがひとり真ん中に立って腕をぶんぶん振り回して、時計の針を表現しているんですよ。コヒメちゃんの背の低さならではの、いい感じのハマり具合だよね(笑)。
コヒメ 秒針役がんばってます(笑)。
――PVの見どころは?
メイリ 今回、ドラマというか、ドキュメントみたいになっているところが注目です。途中、私たちにナイショでロゼ様とミィナがメンバーひとりひとりにメッセージを読んでくれるシーンがあるんですけれど……。
コヒメ ガチ涙です。
メイリ ホントに号泣しちゃって。涙でびしょびしょになりました(笑)。
――PVの内容が、ホントにアフィリア・サーガ・イーストの現状を表しているようですね。
メイリ 新メンバーがやってきて、卒業していくふたりがいて。撮影時は、ホントに卒業式のようでした。
――ちなみにミュージッククリップのディレクターズカットは何が違うんですか?
マホ ドラマが入ってるんです。
コヒメ 私たちがふたりにナイショでとあるモノを準備してサプライズで渡したんですけれど、彼女たちが本気の涙を見せてくれたんです。
メイリ あれは、私たちもホントに泣いちゃったよねー。
マホ 私たちも来年にはドキュメンタリー映画化すると思うんで。注目していてください(笑)。
メイリ 時間の問題ですね(笑)。
――さらに、今回のCDはイベントがものすごくたくさんあるということで、手ごたえはいかがですか?
コヒメ 今回TSUTAYAさんやHMVさんなどなど、いままでのような秋葉原中心のアニメ系ショップではない場所でのイベントを行いました。CDだけ欲しいという人にとっても行きやすいお店でイベントを行えたので、いつもアフィリア・サーガのライブに来てくれる人や、お店に来てくれる人以外の、「初めて来たよ」という人が多かった印象があります。シンガポールから来てくれた人もいましたし。
――ええ! そんな遠くから!? これはもう、シンガポール店を作るしかないですね。
メイリ (笑)。
コヒメ 「YouTubeで観てアフィリア・サーガを知ってるよ」と言ってくれて。今後のイベントも、初めましての人にも気軽に来て欲しいと思います。
――最後にファミ通.comの読者の皆さんにひと言ずつメッセージをいただければ。
メイリ 私たちは音楽の魔法を通じて、アフィリア世界だけじゃなくて、日本とか、海外とか……何の話を始めたんだ、私?(笑)
マホ 突然、規模が大きくなった(笑)。
メイリ もっといろいろな方に私たちの曲を聴いて欲しいし、音楽の魔法を伝えていきたいなと思っています。私たちは、もともとアイドルをやりたくてオーディションを受けたわけではないメンバーで、カフェでいっしょに友だちだったメンバーなので、ほかのユニットと何か雰囲気が違うと思うんですよね。謎の仲のよさというか(笑)。そういうところを見て欲しいです。ぜひ、よろしかったら私たちの曲を聴いてください。
マホ 入場フリーのイベントもいっぱいあるし、ニコニコ動画やYouTubeで私たちの曲を聴いていただける場所も多いので、ぜひ一度、少しでも気になったら聴いていただいて、曲を気に入っていただけたらイベントにも遊びに来てほしいなと思っています。無料で聴ける機会が多いっていいですよね。
――個人的には、アフィリア・サーガ・イーストはライブやイベントなどで、メンバーが揃って歌っているところを見て欲しいなと思っていて。ダンスやパフォーマンスという部分で、ほかとは違うおもしろさがあったので、そういうところをぜひ見て欲しいなと。
メイリ 発売キャンペーンなどは気軽に来られると思うので、それをきっかけにライブに来てもらえるとうれしいですね。
――それでは最後にコヒメさんから。
コヒメ この7枚目のシングルは私たちにとって、とっても大事な曲なので、ホントにたくさんの人に聴いてほしいと思っています。そしてキャンペーンも過去にないぐらいたくさんやっているので、ぜひ私たちに会いに来てほしいです。私たちは、皆さんと交流をすることがすごくすごく楽しいので、いっぱい話してほしいなって思っています。そして私たちの曲をたくさん好きになってほしいなって。……あと、ファミ通.comさんで連載しているコヒメのblogもぜひ見てください!
メイリ じゃあ、メイリのピコーンも見てください!(笑)
コヒメ アフィリア・サーガはけっこうオタクな子が多くて。
マホ さっきも並んで別々のゲームを遊んでましたからね(笑)。
――皆さん、ゲームをやられるんですか?
メイリ みんな楽屋とかでやってるよね。
コヒメ キャンペーンのときには必ず(ニンテンドー)3DSを持っているので、ぜひすれ違ってください(笑)。
――イベントに行ったらそういう楽しみもあるんですね。
マホ それ目的で来てくださいというわけじゃないですけどね(笑)。
コヒメ 全部のキャンペーンに来たら、コヒメと何回すれ違えるかな!(笑)
■『未来が私を待っている』
発売日:2012年3月28日発売予定
価格:【初回限定盤A・B】各1890円[税込]/【通常盤】1000円[税込]
発売元:5pb.
販売元:クラウン徳間ミュージック販売株式会社
■初回限定盤A
価格:1890円[税込]
・CD(通常盤と同等)
・初回限定盤A 特典DVD
01.未来が私を待っている MusicClip
02.倍速恋愛時計(ワンマンライブ映像)
03.特典映像A(未来が私を待っている3 件PV撮影風景A)
■初回限定盤B
価格:1890円[税込]
・CD(通常盤と同等)
・初回限定盤B 特典DVD
01.未来が私を待っている MusicClip DanceVer.
02.未来が私を待っている3 件 MusicClip Director's Cut
03.特典映像B(未来が私を待っている3 件PV撮影風景B)
■通常盤
価格:1000円[税込]
・CD
01.未来が私を待っている
02.倍速恋愛時計
03.未来が私を待っている(off Vocal)
04.倍速恋愛時計(off Vocal)